『たむら市政だより』2025年2月号 エコドライブを意識したときの省エネ効果の算出根拠について
2025年2月6日
『たむら市政だより』2月号の連載記事「ちょこっとエコライフ~身近な省エネを実践しよう!~」Vol.18「今日からはじめるエコドライブ」に記載したエコドライブを意識したときの省エネ効果の算出根拠についてご紹介いたします。
エコドライブの節約効果
資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」では、5秒間で20km程度に加速した場合のふんわりアクセル「eスタート」をしたときの省エネ効果や加減速の少ない運転をしたときの省エネ効果を紹介しています。その算出根拠を表1で示します。ここでは、ガソリン代の年間削減金額は、福島県の12月16日時点のレギュラーガソリン料金で試算しました。
また、記事で掲載したエコドライブ以外にも、アイドリングストップもエコドライブに繋がります。5秒の停止でアイドリングストップしたときの省エネ効果は、年間でガソリンが約17.33Lの省エネになり、約3,040円のガソリン代の節約、約40.2kgのCO2削減となります。
年間削減量 (L)*1 |
金額換算係数 (ガソリン料金)(円/L)*2 |
年間ガソリン代 (円) |
CO2排出係数 (kg-CO2/L)*3 |
年間CO2 排出削減量削減量 (kg-CO2) |
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ふんわりアクセル「eスタート」 | 83.57 | 175.6 | 14,674.9 | 2.32 | 193.9 |
早めのアクセルオフ | 18.9 | 175.6 | 3,176.6 | 2.32 | 42.0 |
アイドリングストップ | 17.33 | 175.6 | 3,043.1 | 2.32 | 40.2 |
環境省の取り組みである「デコ活」では、エコドライブ10のすすめを掲げており、上で説明した取り組み以外のものについては以下で紹介します。
燃費を把握しよう
自分の車の燃費を把握することを習慣化すると、自分の運転がエコドライブな運転をしているのかが分かります。燃費の計算手順は、①ガソリンを満タンにする、②トリップメーターをリセットする、③走行する、④ガソリンが減ったら再び満タンにする、⑤トリップメーターの走行距離を給油量で割る、ことで計算できます。また、車に装備されている燃費計やエコドライブナビゲーションなどの支援機能を使うと便利です。
車間距離にゆとりをもって、加速?減速の少ない運転をしましょう
車間距離が短くなると、ムダな加速?減速の機会が多くなり燃費が悪化してしまいます。市街地では2%、郊外では6%程度の燃費が悪化します。交通状況を把握して加速減速が少ない運転を心がけましょう。
エアコンの使用は適切に
車のエアコンは車内を冷却、除湿する機能で、暖房のみ必要なときは、スイッチをOFFにしましょう。車内の設定温度と外気が25℃で同じときエアコンを付けたままだと約12%の燃費が悪化します。また、車内の冷やしすぎも気をつけましょう。
渋滞を避け、余裕を持って出発しよう
1時間のドライブで、10分間余計に走行すると約17%の燃料消費量増加になります。出発前や出発後に道路の交通情報をチェックして渋滞を避けると燃費と時間の節約になります。
タイヤの空気圧から始める点検?整備
タイヤの空気圧が不足すると地面との接地面積が増え、抵抗が増えたり、エネルギー消費量が増え、燃費が悪化します。反対に空気圧が高すぎると、地面との接地面積が減り、ブレーキがききにくく、スリップしやすくなり危険です。空気圧不足で走行すると、市街地で約2%、郊外で約4%の燃費悪化に繋がります。
不要な荷物は降ろそう
車の燃費は、荷物の重さや空気抵抗に大きく影響されます。例えば、100kgの荷物を載せると、約3%燃費が悪化します。また、空気抵抗も燃費に影響しますので、スキーキャリア?ルーフボックスは不必要なときは外しましょう。
走行の妨げとなる駐車はやめよう
走行の妨げになる場所で駐車をすると交通渋滞をもたらしたり、他の車の燃費を悪化させたり、交通事故の原因にもつながります。
エコドライブは、だれでも今すぐに始められます。環境に優しいだけでなく、交通事故を減らせたり、お財布に優しかったり、安心、安全で多くのメリットがあります。ぜひエコドライブを日常的に意識して取り組みませんか?
国際環境経済学科4年 丹野