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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
テクスト研究(現代社会?歴史) b/TEXT STUDIES (GERMAN MODERN SOCIETY AND HISTORY) b |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
黒田 多美子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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黒田 多美子 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
今年はアウシュヴィツ解放75年目の年となりますが、昨年12月アウシュヴィツを訪問したドイツ首相メルケルは、ドイツの加害責任は終わることがないと言明しました。ドイツの歴史認識は日本の歴史認識とよく比較されます。ドイツの歴史認識を理解するために、まずメルケル首相の映像と当時の翻訳を手掛かりに原文を読みます。その上で、ドイツの歴史教科書を通して、ドイツの学校ではドイツの「過去」がどのような観点から記述されているのかを見ていきたいと思います。実際にドイツの中学校で使われている教科書から、特に秋学期は、加害の記憶の継承に焦点を当てて読んでいきます。 ドイツの中学校の歴史教育では、現代に近づけば近づくほど詳しく、資料も多くなってきます。そして資料解釈と討論が歴史授業での重要な要素になっています。日本の中学校や高等学校で、事項の説明や年号の暗記を中心に歴史を学んできた学生にとっては、資料の豊富なドイツの教科書を読解することで歴史への新しい視点を得る契機となることでしょう。 授業では、ドイツの首相の演説と歴史教科書の講読や自主的な調査?発表を通してドイツ史に関する知識を習得するとともに、単にドイツ語を日本語に翻訳するのではなく、内容を正確に把握して著者?編者の意図を解析することに重点を置いています。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は、Zoomを用いた双方向リアルタイム配信で行います。配布資料と課題の提出については、PorTaⅡで行います。 ※未修クラスで「総合ドイツ語Ⅳ」または「応用ドイツ語Ⅱ」の成績が「A」以上の学生と既修クラスの学生を主な対象とします。 (但し、未修クラスの学生で成績が「B」以下でも履修可) |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
その週に解読する部分については日曜日までに予習して訳文をPorTaⅡのレポート機能で提出してもらいます。その際、文法事項についての留意点や、歴史的事項人名などについても合わせてメモ書きして記載してください。授業では、皆さんが間違えているところやわかりにくかった点を中心に解読していきます。そのうえで、編著者の意図や前後の文との関連性などについて考えていきます。重要な関連事項については私の方から説明しますが、できれば皆さんにも調べて発表してもらう機会を作りたいと思います。 また、授業終了後に、提出した予習の訳文を訂正?修正して再度提出してもらいます。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
提出された予習の訳文(50%)、授業中の参加度(25%)、授業を聞いて訂正?修正した訳文(25%)で評価します。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
専門的なドイツ語テクストを講読し、現代社会?歴史に関する分野について背景知識を含めて総合的に研究し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業の進め方?評価方法?テクストについて | |
2 | ドイツ首相の演説 | メルケル首相 (アウシュビッツ訪問2019/12/6) | |
3 | ユダヤ人の迫害から諸民族の虐殺へ | 教科書:Von der Verfolgung zum Völkermord | |
4 | アウシュヴィッツ① 諸民族虐殺の象徴 | 教科書:Auschwitz-weltweites Symbol für den Völkermord | |
5 | アウシュヴィッツ② 犠牲者の運命 | 教科書:Auschwitz-So erleben und nehmen die Opfer ihr Schicksal wahr | |
6 | 占領政策 | 教科書:Besatzungspolitik und Vernichtung | |
7 | 強制労働 | 教科書:Zwangsarbeit im Volkswagenwerk | |
8 | 戦争の結末 ① 避難と追放 | 教科書:Weltkriegsfolgen: Flucht und Vertreibung | |
9 | 戦争の結末 ② 中央ヨーロッパの再編 | 教科書: Die Neuordnung Mitteleuropas | |
10 | 西ドイツと東ヨーロッパ:「東方外交」 | 教科書:Neue Deutschland- und Ostpolitik | |
11 | 記憶の文化 ① 記念碑 | 教科書:Kultur der Erinnerung | |
12 | 記憶の文化 ②「躓きの石」 | 教科書:Stolperstein | |
13 | 極右勢力の台頭 | ネオナチや極右政党の主張 | |
14 | まとめ | 授業で触れられなかった部分の補足と全体のまとめ |