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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
英語圏の社会と思想 b/SOCIETY AND THOUGHT IN BRITAIN AND AMERICA(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月2/Mon 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
前沢 浩子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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前沢 浩子 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
The Merchant of Veniceの戯曲を検討しながら、そこに反映している初期近代という資本主義の勃興期の問題点を考察する。The Merchant of Veniceが書かれた16世紀末は、地中海から大西洋へと国際貿易のネットワークが拡大し、そのネットワークの中でイングランドが占める位置が大きく変わりつつある時代だった。The Merchant of Veniceに見られる貿易商人と金融業者、おとぎの国ベルモントとリアルな都市ヴェニス、慈悲を訴える宗教と世俗の法律といったいくつもの対比は、この時代が経験していた大きな変化を反映している。それらの問題を台詞の中に探っていくのと同時に、そうした問題に20世紀以降の舞台はどのような表現を与えてきたかをあわせて考察する。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
オンラインで行います。毎回、講義ノートを配布し、それに関連する課題を課します。必要に応じてZoomあるいはWebexでのリアルタイムの講義を行います。 受講開始1週目までに翻訳で『ヴェニスの商人』を通読しておいてください。もちろん原文でThe Merchant of Veniceを読んでもらっても構いません。翻訳はどの翻訳者のものを選んでも構いません。今、お手元にない人は、下記のうちのひとつを選ぶと読みやすいと思います。 小田島雄志訳、白水Uブックス(990円)Kindle版(660円) 松岡和子訳、ちくま文庫(880円)KIndle版(770円) 河合祥一郎訳、角川文庫(440円)Kindle版(396円) 安西徹郎、光文社古典新訳文庫 Kindle版(517円) |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
受講前に翻訳『ヴェニスの商人』を読み、作品の概要については理解しておくこと。 受講後は講義内容全体の理解に基づいて、レポートを書いてもらう。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の授業での課題:70% 学期末レポート:30% |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 授業の進め方、作品成立の時代背景についてを説明する。 | |
2 | アントーニオの悲しみ | 貿易商人としてのアントーニオ、アントーニオとバッサーニオの関係という2つの視点からタイトル?ロールについて論じる。 | |
3 | 投機と宗教 | 利息や投機と宗教の関係が劇中、どのように語られているかを分析する。 | |
4 | ポーシャの計算 | 家父長制社会における結婚と近代における一夫一婦制について、ポーシャのセリフから考える。 | |
5 | 指輪の所有者 | セクシュアリティと所有権の記号である指輪が、劇中でどのような意味を持つかを論じる。 | |
6 | 肉1ポンド | 初期近代のイングランドにおけるユダヤ人問題について論じる。 | |
7 | ヴェニスの自由 | シャイロックとアントーニオが語る「自由」から、自治都市における法の支配について考える。 | |
8 | 慈悲とは | 法廷の場面を通し、王権と法、コモン?ローと衡平法の関係を考える。 | |
9 | ユダヤ人の娘 | ジェシカを通して、盗品の価値と所有権について考える。 | |
10 | 周縁の人々 | ポーシャの求婚者たちを通して、イングランドから見た他者表象について考える。 | |
11 | (アン)ハッピー?エンディング | この戯曲の結末の持つ多義性を考える。 | |
12 | The Merchant of Venice上演史(1) | 16世紀から19世紀までの上演史を論じる。 | |
13 | The Merchant of Venice上演史(2) | 20世紀以降の上演史を論じる。 | |
14 | まとめ | 全体を通して、問題点を再提示する。 |