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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
フランス現代社会講読Ⅱ/READINGS IN FRENCH CONTEMPORARY SOCIETY II |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
福井 憲彦 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福井 憲彦 | フランス語学科/FRENCH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
すでに終戦してから1世紀以上が経つ第一次大戦は、20世紀フランスのあらゆる側面の展開に、大きなインパクトを与えた出来事であった。その記憶が薄れつつある21世紀に、フランスではどのように記憶が継承されようとしているのか。歴史の研究者である祖父が8歳の孫に語って聞かせる、という形式をとった、比較的簡単に説明されたテキストを使いながら、フランス語を読む力を向上させつつ、現代における戦争のもたらす衝撃についてしっかり捉え、考えてみる機会にしたい。その祖父とは、アントワーヌ?プロAntoine Prostという20世紀末から21世紀にかけてのフランス現代史研究を代表する歴史家で、大戦に関する著書も何冊か残している。この本は、子供に語って聞かせるという主旨なので、構文なども平易になっているが、フランス語の場合には日本語ほど子供用表現というわけではない。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
PorTaを使った遠隔授業で、いわゆるオンデマンド型の講読教室となる。第1回目に、全体の講読対象となるテクストを私がPorTaに掲出するので、それを履修者は各自プリントアウトして手元に置く。授業の進行に関する説明も、この第1回目に用意する文書に詳述するので、よく読んで備えてほしい。基本的にはほぼ毎回、指定部分について各自で訳文を作成し、指定された授業日までにPorTaのレポート提出機能を使って提出する。途中で中間レポートの回と、最終回はレポートとするので、他の11回が訳文提出の回となる。他の授業対応もあるだろうから、1回の分量は多くはしない。質問がある場合にはウェブメールで私宛に個別にしてもらうが、毎回の翻訳文例と解説とは提出日の後にPorTaに掲出するので、それを各自しっかり自分の訳文と突き合わせ、確認?反省をしてもらう。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
使用するテキストの指定部分について、各自で辞書を引き、自分で納得できる日本語表現の翻訳文をWordの文書で作成し、指定の授業日までにPorTaで提出すること。指定部分の分量は多くはないが、辞書を丹念に参照したり、適切な日本語表現にできているかを確認したりの作業が重要で、関連した内容を調べたりすれば、1時間では済まないことが通常であろう。友人と共同で検討するのも良いだろう。いずれにしても、しっかりフランス語テクストの構文を捉え、適切な日本語の文章にできているかを確認して訳文を提出すること、事後に、私が示す訳文と解説を読んで、ズレがなかったか、あったとしたら何がいけなかったかを自分で捉え直すことが、読解力向上への鍵となることは間違いない。しっかり努力すれば、必ず力はつく。ちゃらんぽらんでは、時間の無駄になる。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
努力に基づく読解力、日本語翻訳文の作成能力を、毎回提出された訳文から評価し、内容に関する意見のレポートと合わせての総合的評価。もちろんフランス語文章の読み方、日本語文への表現の仕方が中心であるが、毎回の努力のあとを含めて公平に評価したい。したがって、何回か訳文の不提出の回があると、評価は大きく下がる恐れがあるので注意してほしい。万一、病気などで寝込んで提出できなかった場合などは、ウェブメールで連絡してくること。また、個別に訳文作成上の質問がある際にも、質問はウェブメールでしてくるように。春学期にも何人かの履修生とは読解に関する質問?回答のやり取りをしましたが、遠慮は無用です。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
専門的なフランス語テクストの講読を通じて、フランスあるいはフランス語圏の現代社会に関する専門知識を習得し、テクストを研究分析のうえ見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 全回分のテクストと授業進行についての説明文書(約10ページほどを予定)のPorTaによる配布 | 全回分のテクストを各自ダウンロードしてプリントアウトし、辞書の引き方等、よく読んでおくこと | 授業進行上の注意をよく読んだうえで、次回提出分の訳文作成をしっかり実行し、提出すること。以下の回についても、同様である。 |
2 | 訳文提出;総動員とは | フランスにおける兵役のあり方、誰がどのようにして徴兵されたのか | |
3 | 戦争はなぜ起こってしまったのか | 国際情勢と各国の動きについて | |
4 | 初戦の状況 | 1914年9月の「マルヌの戦い」と裏切られた予想 | |
5 | 塹壕戦とは何か | 異状だらけだった「西部戦線」 | |
6 | 戦争と経済 |
戦争の持続に向けての経済全体の組織化 | |
7 | 中間レポート | 論点の振り返りと各自の感想?意見などの提出 |
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8 | 一般兵員の消耗 | 工業化以降の現代戦争の悲惨な実情 | |
9 | 戦局を変えたUSAの参戦 | ドイツ海軍による無差別攻撃とUSAの反応 | |
10 | 後方の社会生活の状況 | 総力戦guerre totaleと市民生活 | |
11 | 1918年の戦況と停戦の成立 | 革命後のロシアの離脱?USA本格参戦と停戦 | |
12 | 戦争の結果と事後への影響 | 講和条約と戦後ヨーロッパ | |
13 | つまるところこの大戦争とは何であったのか | 払った代償の大きさと対立抗争のグローバル化 |
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14 | 最終レポート | テクスト全体に関する各自の読後感想と意見 |