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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
食の文化論/CULTURE AND POLITICS OF FOOD: A CRITICAL EXAMINATION OF GLOBALIZATION |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
北野 収 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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北野 収 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
食と農を題材にしたグローバリゼーション研究の授業です。食べ物は私達にもっとも身近で不可欠なものです。人間、家族、コミュニティに密接不可分?地域固有な存在であった「食」が、近代~現代という歴史的過程で、ナショナル化さらにはグローバル化されていく過程を考え、そこで見落とされがちな問題を考えていきます。一方で、現代の世界は、「飢餓と飽食」が同時に進行するという危機的な状況にあります。私たちの住む日本では、食料の大半を海外から輸入しながら、食べ物の多くを廃棄しています。耕す土地はあるのに耕す人がいないため、耕地が放棄されています。農業は危機的な状況にあります。食べ物は人に幸せをもたらす一方で、それをめぐって国と国が対立し、憎しみ合うこともあります。こうした現象の背景として、政治、経済、文化など様々な要素が複雑に絡み合っています。このような現状を踏まえ、「食」を手がかりに、私たちの身の回りを点検し、地球社会のことを考えます。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
ズーム遠隔授業(リアルタイム)で授業を行う。インターネット接続環境の問題によりズーム授業に物理的に参加できない人は、ポルタ資料とテキストを使用し、自宅学習することも可能。授業動画の録画リンクは翌日にポルタ上で公開する予定(ダウンロード、保存は不可能設定)。授業開始10分前に授業URLにログインすること。URLとパスワードはポルタ上で通知する。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
?事前にポルタから該当資料をダウンロードしておくこと。 ?授業後、資料を参考を読み、各章で取り扱う理論またはメッセージを理解すること。 ?ズーム参加者も自宅自習者も随時、メールでの質問?問い合わせをすることできる。shukitano1@dokkyo.ac.jp (期末課題) ?指定課題図書『シビック?アグリカルチャー』を大学書店通販または一般通販で購入すること。 ※同署を用いた課題レポートについては、授業開始後にポルタ上で提示する。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
学期末レポート 2部構成 設問① 授業全体を振り返るレポート 50% 設問② 課題図書『シビック?アグリカルチャー』にかんするレポート 50% ※食と農のグローバル化のメカニズムを同書の読解から各自で分析する内容の課題。 |
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関連科目 /Related Subjects |
開発文化論 英語専門購読(Introduction to Fair Trade) トランスナショナル社会学 |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
「食」というキーワードを手がかりに、グローバル化、ナショナル化に統合されていく「文化」の多様性の意義を再定義し、地域人?家庭人としての自分達の食事について理解、分析のうえ、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 食の文化を見る眼:文化とは何か | 文化をめぐる本質主義(真正性)、政治性、資本主義下における商品化など、本質主義と構築主義の違いを理解する | ダウンロードしたレジメによる復習 |
2 | 私たちの食生活の変化:自給率問題を手がかりに | 戦後の日本人の品目別摂取量や自給率の推移を確認。背景には、対米関係などの外的要因とライフスタイルの変化など内的要因があることを理解する | ダウンロードしたレジメによる復習 |
3 | 遺伝資源は誰のものか(農民から国家、企業へ) |
元来、世界の農民が守り育ててきた作物遺伝資源が、国家管理を経て、多国籍企業の商品と変化する歴史を概観し、そこに潜む問題点を考える(映像資料を併用) | ダウンロードしたレジメによる復習 |
4 | 食料主権 | アメリカの都市農業を事例に考える | ズームでの抗議の後、指定した動画を各自で視聴する |
5 | マクドナルド化と食生活:合理化と脱人間 | ファーストフード店で生まれた合理化のシステムが「食事」という概念を根底から変えてしまったことの意味を知る | ダウンロードしたレジメによる復習 |
6 | ナショナリズムと食:伝統の形成と思い込み | 日本人の主食としてのコメ、伝統的食文化としての鯨肉が実は、明治以降、あるいは戦後の近代化とのための「資源」として利用された経緯を解説。食の政治性、すなわちナショナリズムと食の関係を理解する | ダウンロードしたレジメによる復習 |
7 | 食卓と家族団らん:その意義をあらためて考える | 食卓の家族団欒の危機が叫ばれるなか、日本の生活史をみると、この習慣は西欧から持ち込まれた外来のものであり、広範囲に普及したのは「戦後民主主義」の時代わずか30年間に過ぎないことを解説 | ダウンロードしたレジメによる復習 |
8 | コーヒーのグローバルヒストリー | 南北問題の象徴ともいえるコーヒーという作物の電波の歴史を概観し、植民地主義とグローバル化について考える | ダウンロードしたレジメによる復習 |
9 | フェアトレード:食と社会正義、倫理的消費 | コーヒーのフェアトレードの事例を参考に、食の正義論を考える | ダウンロードしたレジメによる復習 |
10 | シビック?アグリカルチャー | 食料主権論、食の倫理、食と民主主義について考えるため、北米で勃興したシビック?アグリカルチャーを解説する、映像資料を併用する。 | ダウンロードしたレジメによる復習 |
11 | イタリアのスローフード、日本のテイケイ、地産地消 | ローカリゼーションがもつ多面的な意義を考える | |
12 | まとめ | まとめ | |
13 | コロナ問題により12週で終了 | コロナ問題により12週で終了 | |
14 | コロナ問題により12週で終了 | コロナ問題により12週で終了 |