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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
サステイナビリティ学(再履修者用)/SUSTAINABILITY SCIENCE |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
木原 隆司 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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木原 隆司 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
講義目的)「環境学」が自然科学領域から持続可能性(サステイナビリティ)を考えるのに対して、本講義では環境経済学、開発経済学など社会科学領域から環境?経済?社会の持続可能性について考えます。基礎的な経済学のツールを応用して、環境問題の持つ悪影響(外部不経済)を軽減?内部化するための政策(規制、所有権の確定、環境税、排出権取引等)などを学ぶとともに、資源制約の下で「持続可能な開発」を進め、経済?社会の持続可能性を維持していくための政策?国際協力手法を検討します。地球環境ファシリティー(GEF)などの資金メカニズム、気候変動枠組条約のパリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)についても学びます。 (講義概要)この講義では、栗山?馬奈木(2016)『環境経済学をつかむ』を主なテキストとして用います。また、担当教員の財務省や国際機関での経験や、わが国や国際機関が行っている持続可能な開発に向けた政策実態を交えた説明をします |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
WebExを用いて講義時間のライブ講義を受講してください(通信事情によりライブで受講できなかった者のために講義内容は録画しYouTubeに限定公開でアップする予定です)。 manabaを用いて、毎回の講義のまとめを提出してください。また、計算等課題、期末の総合課題を出題しますので、必ず解答するようにしてください。 質疑応答、意見交換もmanabaを通じて行う予定です。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前にPORTAIIに講義用PPTをアップするのでダウンロードして、講義に備えてください。 講義後は講義内容(特に計算問題)を良く復習し、講義のまとめや計算等課題を行ってください。 余剰分析や微分を使った最大化問題など、ミクロ経済学等の現実問題への応用能力を習得します。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の講義のまとめ?質疑等を通じた授業への貢献(40%)?計算等課題(20%)?期末の総合的課題(40%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
参考文献:諸富徹ほか『環境経済学講義』(2008年)小宮山宏ほか『サステイナビリティ学』(2011年)など | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
サステイナビリティ学の基礎知識を習得し、持続型社会の構築について分析のうえ、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション(カッコ内はテキストの該当Unit) | サステイナビリティ学とは何か、環境経済学とは何か(テキストUnit0参照)を理解し、エコロジカル?フットプリントや持続可能な開発目標(SDGs)、パリ協定の概要を理解する。 | |
2 | 経済発展と環境(Unit1) | 経済と環境の関係(環境から原料採取等を行い生産?消費する過程で汚染や廃棄物が現出等)や経済成長と環境汚染の関係(環境クズネッツ曲線)等を理解する。 | |
3 | ゴミ問題と循環型社会(Unit 2) | 大量生産?大量消費?大量廃棄に伴い、一般廃棄物や産業廃棄物の最終処分場が枯渇してきており、3R(廃棄物の抑制?再使用?リサイクル)が重要であることを理解する。 | |
4 | 地球温暖化問題(Unit.3 ) | 地球温暖化問題とは何か、温暖化の影響、温暖化問題の経済モデル等について理解し、数値問題例で余剰分析(成長と消費者余剰?生産者余剰の関係)を復習する。更に温暖化のメカニズム、IPCC報告書も確認する。 | |
5 | 外部性と市場の失敗(Unit 4) | 環境問題が持つ外部不経済により過剰生産となる市場の失敗?死荷重ロスを、数値例を含む余剰分析等により理解する。また、環境汚染の外部性を内部化する施策の概要を理解する。 | |
6 | 共有資源の管理(Unit5) | 「共有資源(コモンズ)の悲劇」とは何かを余剰分析等により理解し、再生可能資源の例としての漁業資源におけるコモンズの悲劇をグラフや数値例を含め理解する。 | |
7 | 公共財とただ乗り(Unit 6) | 温暖化対策等の環境対策は消費の排除不可能性?非競合性の性質を持つ「(純粋)公共財」であり、ただ乗り(Freeride)を誘発するため、最適供給が困難になることを、図?数値例?ゲーム理論から理解する。 | |
8 | 環境政策の理論(1)(直接規制)(Unit7) | 代表的な環境規制の中で、命令?統制型の排出総量規制?基準規制等の「直接規制」の実態と、各企業のMB曲線が不明であるため直接規制では効率的な規制が困難なことを理解する。 | |
9 | 環境政策の理論(2)(環境税?補助金)(Unit 8) | 環境に負荷を与える物質の排出に課税する「環境税」は外部性を内部化する効率的な規制であり、短期的には汚染削減補助金と同じ効果を持つが、長期的には産業構造を低負荷型にすること等を、図?数値例等で理解する。 | |
10 | 環境政策の理論(3)(コースの定理)(Unit 9) | 環境保全?汚染の権利(所有権)を定めれば、当事者間の自発的な取引?交渉で、被害者?汚染者どちらに権利があろうとも同じ効率的資源配分となる合意が自然と形成されるという「コースの定理」を図?実例で理解する | |
11 | 環境政策の理論(4)(排出権取引)(Unit 10) | コースの定理を応用し、各主体に一定量の汚染物質を排出する権利を割り当て排出許可証の取引市場を作れば、効率的に削減目標を達成できる「排出権取引」のメカニズムを図?数値例?実態から理解する。 | |
12 | 政策手段の選択(Unit 11) | 政策手段の中では直接規制より経済的手法の方が効率的で、不確実性がある下では限界便益曲線と限界費用曲線の相対的な傾きにより環境税と排出権取引の社会的費用の大小(効率的な規制)が異なることを図等で理解する | |
13 | パリ協定?京都議定書と地峡温暖化対策(Unit 13?14) | 気候変動枠組み条約の京都議定書及び京都メカニズム(共同実施?クリーン開発メカニズム?排出権取引)とその問題点、主要排出国の状況等により、パリ協定に繋がったことを理解する。 | |
14 | 「持続可能な開発」に向けて(Unit25ほか) | 開発?開発援助?持続可能な開発、環境クズネッツ曲線等の概念を理解するとともに、国際公共財としての環境保全を多国間?二国間の環境協力により進め、持続可能な開発目標とパリ協定をどう達成するか検討する。 |