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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
外国経済史b/FOREIGN ECONOMIC HISTORY(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS
ターム?学期
/Term?Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
御園生 眞

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
御園生 眞 経済学科/ECONOMICS
授業の目的?内容
/Course Objectives
講義のテーマは、イギリスに遅れて産業革命?工業化を展開する後発国を対象とし、その特徴と問題点を考察することである。講義では、後発国の事例としてドイツを取り上げる。後発国ドイツは、様々な課題に直面しつつも産業革命を加速化し、19世紀後半には、一部の産業部門で先進イギリスを追い抜く発展を遂げた。具体的には、第1に、後発国の産業革命?工業化の全般的な特徴と問題点を明らかにする。第2に、産業革命前夜における、先進イギリスからの経済的影響下にあるドイツ経済を分析する。第3に、産業革命の前提条件の1つとして、社会経済の近代化を目指したプロイセン改革を取り上げる。第4に、プロイセン改革の中で特に重要な農業?土地制度の改革に注目し、近代的な農業?土地制度への転換を考察する。第5に、産業革命の前提条件の2つ目として、人為的な経済的統一市場の創出である、ドイツ関税同盟の形成過程を明らかにする。第6に、具体的な産業革命の展開事例の1つとして、綿工業の発展に注目し、中心地域の移動に焦点をあてつつ分析する。第7に、産業革命の展開過程の第2の事例として、製鉄業を取り上げ、地域工業化の視点から、主要地域の変動過程を考察する。第8に、産業革命の展開を推進する上で大きく貢献した、産業技術教育につて取り上げる。第9に、産業革命を加速化する手段としての役割を果たした、ドイツにおける鉄道の出現と発展について明らかにする。第10に、産業革命の展開で国家が果たした役割の具体的な事例の1つとして、プロイセンの鉄道保護?育成政策である「鉄道企業法」と「鉄道基金」創設の経済的意義を分析する。第11に、産業革命の展開過程におけるドイツの貿易を対象として、その特徴と問題点を考察する。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
春学期と同様に、PorTaⅡを活用した講義資料?課題レポート配信型の授業を行う。履修者は、講義資料をダウンロードしてよく読み、理解を深めることが求められる。質問などがある場合には、PorTaⅡ経由で行うこと。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
講義で紹介した参考文献などを読む。
講義で学んだトピックの重要な点をまとめる。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テイストは使用しない。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
『西洋経済史』
著者
/Author name
奥西孝至他
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-12404-2
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義全体で、3回の課題レポート提出を求める。PorTaⅡ経由による、3回総てのレポート提出が単位修得の条件となる。なお、期限に遅れたレポートやPorTaⅡ経由以外の方法で提出されたレポートは、成績評価の対象としないので注意すること。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
外国経済の歴史について専門知識を習得し、外国経済の成長過程やその要因等について分析のうえ、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 後発国に対するイギリス経済の側圧 後発国が受ける先進イギリスからの経済的な影響、側圧について具体的に明らかにする。
2 後発国の産業革命?工業化の特徴と問題点 後発国の産業革命?工業化の特徴と問題点について、後発国であるために不利な側面と、逆に有利な側面とについて考察する。
3 産業革命前夜のドイツ経済 ドイツの社会経済的な近代化の遅れと政治的分裂状態が経済発展に及ぼす影響について分析する。
4 産業革命の前提条件の形成(1)プロイセン改革 社会経済の近代化を目指すプロイセン改革を取り上げ、その全般的特徴と問題点を解明する。
5 プロイセン改革における農業?土地制度の改革 プロイセン改革の最も重要な課題である農業?土地制度の改革に焦点をあて、近代的農業?土地制度への転換過程を問題点を含めて明らかにする。
6 産業革命の前提条件の形成(2)ドイツ関税同盟の成立 ドイツの政治的分裂状態の中で、統一的経済地域を創出したドイツ関税同盟の形成過程について考察する。
7 関税同盟の創出の経済的意義 プロイセン主導により形成される統一的経済地域であるドイツ関税同盟の成立は、どのような経済的意義を持っていたのかを考察する。
8 ドイツ産業革命の展開(1)綿工業 具体的な産業革命の展開の事例として軽工業部門の綿工業を取り上げ、発展の過程で中心地域が移動することを明らかにする。
9 ドイツ産業革命の展開(2)製鉄業 重工業部門の製鉄業を対象として、地域工業化の視点から、製鉄業の発展に伴って中心地域が移動することを解明する。
10 ドイツ産業革命と産業技術教育 ドイツ産業革命を推進した重要な要因の1つとして、産業技術教育に注目し、その具体的な内容と成果について考察する。
11 ドイツ産業革命の加速化と鉄道 ドイツ産業革命を加速化する手段の1つとして、ドイツの鉄道を取り上げ、その出現の背景を明らかにする。
12 プロイセンの鉄道保護?育成政策(1) 国家の政策によって産業革命を促進する事例の1つとして、プロイセン鉄道保護?育成政策に注目し、始めに「鉄道企業法」を取り上げてその経済的意義を分析する。
13 プロイセンの鉄道保護?育成政策(2) プロイセンの鉄道保護?育成政策の第2の事例として、「鉄道基金」の創設を対象とし、具体的な鉄道の保護?育成政策を解明する。
14 産業革命の展開とドイツの貿易 産業革命の展開が、先進イギリスを含めた外国との経済関係にどのような変化を生じさせたのかを貿易のデータの分析から考察する。

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