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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
中東経済論b/MIDDLE EAST ECONOMY(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
八木 正典 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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八木 正典 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では、紛争や様々な政治的対立を抱える中東諸国が、脱石油の流れの中で、権力の維持も念頭に自国の経済を維持?発展させるためにいかなる取り組みを行っているか、地域開発でどのような主導権を発揮しようとしているのか、域内経済に大きな影響を与える問題にどのような各国が対処しようとしているのかについてその基礎知識?背景に理解を深めることを到達目的とします。 講義内容は、1回がイントロ、2回から5回までは中東諸国のエネルギー戦略に関する事例と総括、6回から9回までは中東諸国の地域経済戦略に関する事例と総括、10回から13回は地域経済に重大な影響を与える問題と総括、最後に全体総括を行い、中東諸国経済の状況を個別に分析し、理解する力を身につけます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は、基本的にクラウド録画した動画閲覧のためのURLを送付して行います。毎回アンケートをmanabaまたはGoogleフォームで実施します。初回を除き、3回分毎に課題のレポート回答を踏まえ、講師が総括コメントするセッションを設けます。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習:manabaで送付する講義資料を事前に熟読(30分程度)してください。 事後学習:アンケートにお答えください。課題は、第2回~4回、第6回~8回、第10回~12回に出しますので、レポートをmanabaで提出してください。アンケート結果については、次の週の講義時間までに、共有します。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
出席にカウントするアンケート提出(50%)、合計9回のレポート(50%)で評価します。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキスト:特に指定しません。資料を事前送付します。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
中東経済に関する専門知識を習得し、現代中東経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション(現在の主要な中東経済情勢概観) | 中東地域が抱えるエネルギー、地域戦略、水問題等を概観します。それらの概要を次回以降のテーマに合わせて紹介します。 | 事前に資料を送付しますので、熟読願います。 |
2 | 中東諸国のエネルギー戦略(その1 OPECと非OPECの対立と協調) | OPECと非OPECは4月に原油減産合意を達成したが、コロナ感染拡大で消費国の石油需要が落ち込み、石油収入激減の困難に直面している。OPECと非OPECのこれまでの対立と協調、今後の見通しを説明する。 | 同上 |
3 | 中東諸国のエネルギー戦略(その2 東地中海沿岸国のガス権益確保の争い) | 東地中海の海域でガス田発見が相次いでいる。その開発と欧州等への輸送で関係国間で権益確保の動きが激化している。その状況を説明する。 | 同上 |
4 | 中東諸国のエネルギー戦略(その3 天然ガス大国カタールとイラン) | ペルシャ湾地下で天然ガスを共有するカタールとイランのガス戦略を説明する) | 同上 |
5 | 中東諸国のエネルギー戦略(総括) | 受講生からのレポート提出を踏まえ、講師から総括コメントする | 同上 |
6 | 中東諸国の地域経済戦略(その1 サウジアラビア) | サウジアラビアは、アラビア半島西部でNEOMという周辺国を巻き込んだ地域経済開発計画を進めようとしている。その概要とリスクを説明し、議論する。 | 同上 |
7 | 中東諸国の地域経済戦略(その2 イラン) | 米国はイラン核合意から離脱し、イランに対して最大限の経済的圧力を加えている。イランは中国と総合戦略合意を結んで米国の制裁に耐えようとしていることを説明する。 | 同上 |
8 | 中東諸国の地域経済戦略(その3 UAE) | 脱石油をにらんで、UAEはマスダル?シティを設け、再生可能エネルギー開発に積極的に取り組んでいる。その状況について説明する。 | 同上 |
9 | 中東諸国の地域経済戦略(総括) | 受講生からのレポート提出を踏まえ、講師から総括コメントする | 同上 |
10 | 地域経済に重大な影響を与える問題(その1 UAEとイスラエルとの国交正常化) | 2020年8月、UAEはアラブ諸国として3番目、湾岸諸国として初めてイスラエルとの国交正常化に合意した。その地域経済への影響を考察する。 | 同上 |
11 | 地域経済に重大な影響を与える問題(その2 ルネッサンスダム建設) | エジプトは「ナイルの賜物」。しかし、上流エチオピアに巨大なルネッサンス?ダムの建設が進んでいる。エジプトにもたらす可能性のある経済的影響について議論する。 | 同上 |
12 | 地域経済に重大な影響を与える問題(その3 中東で拡大する原子力発電) | 中東諸国は、脱石油もにらんで原子力発電計画を進めている。すでに稼働中のイラン、建設中のUAE、建設計画のあるエジプト、トルコの状況を説明する。 | 同上 |
13 | 地域経済に重大な影響を与える問題(総括) | 受講生からのレポート提出を踏まえ、講師から総括コメントする | 同上 |
14 | まとめ:紛争を抱える中東諸国の生き残りをかけた経済戦略成功のカギとリスク | 前回まで見てきた中東各国の経済的取り組みの中で最も関心を引いた事例にについて、成功のカギとリスクについての受講生の意見を聴取する。 | 同上 |