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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
外国経営史a/FOREIGN BUSINESS HISTORY(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経営学科/ECONOMICS MANAGEMENT |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
御園生 眞 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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御園生 眞 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
講義のテーマは、19世紀のイギリスを対象として、企業経営の歴史を考察することである。具体的には、第1に、いわゆる「会社」や「企業」が、対外貿易活動の発展から生まれたことを明らかにする。第2に、初期の会社の事例の1つとして「制規会社」を取り上げ、その特徴を分析する。第3に、遠隔地との貿易が拡大する中から生まれる「特許会社」について解明する。第4に、独占特許会社の典型であるイギリス東インド会社を対象とし、その事業活動を考察する。第5に、初期株式会社の出現と「南海泡沫事件」を取り上げ、いわゆる「泡沫法」の経済的意義を考える。第6に、イギリスの国民産業である毛織物工業に対象を移し、製造業における事業形態?経営形態を分析する。第7に、毛織物工業の支配的な経営形態である問屋制について、その特徴と問題点を具体的に解明する。第8に、18世紀のイギリス産業革命期における主要な事業形態である「パートナーシップ」に注目し、その特徴を考察する。第9に、産業革命展開の基礎となる交通手段の発展が生み出した、運河建設事業と有料道路建設の事業形態である「ターンパイクトラスト」を取り上げる。第10に、歴史上最初の本格的鉄道事業であるリバプール-マンチェスター鉄道を対象として、株式会社形態による鉄道事業について分析する。第11に、株式会社形態による鉄道会社設立の拡大が、泡沫法の廃止に結果したことについて考察する。第12に、イギリスにおける近代的な株式会社制度の成立過程について明らかにする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
遠隔授業なので、アップされた講義内容の文章を読み、指定された課題についてのレポートを提出する。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義で紹介した参考文献を読む。 講義で学んだトピックの重要な点をまとめる。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
成績の評価は、レポートで行う。それぞれ指定された期日までに6回レポートを提出する。未提出が2回になると単位が修得出来ないので注意すること。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
外国経営史に関する専門知識を習得し、外国の企業経営の形成?発展の歴史等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 経営史とはなにか? | 講義のイントロダクションとして、経営史の対象や課題について説明する。 | |
2 | イギリスにおける「会社」?「企業」の誕生 | イギリスの対外貿易活動の展開によって、いわゆる「会社」?「企業」が出現することについて解説する。 | |
3 | 「制規会社」とはなにか? | 初期特権会社の事例として、「制規会社」を取り上げその特徴と問題点を考察する。 | |
4 | イギリス東インド会社の事業活動 | 独占特許を所有する貿易会社の典型として、イギリス東インド会社に注目し、その事業活動を分析する。 | |
5 | 南海泡沫事件と泡沫法の成立 | 初期株式会社の活動が投機を発生させて「南海泡沫事件」を引き起こし、「泡沫法」の制定に帰結したことを解明する。 | |
6 | イギリス毛繊物工業の発展と問屋制度 | イギリス国民産業ともいうべき毛織物工業の事業形態である問屋制を対象として、その特徴と問題点を考える。 | |
7 | イギリス産業革命とパートナーシップ | 産業革命期に支配的な事業形態であった「パートナーシップ」について、長所と短所の2つの側面から解説する。 | |
8 | 交通手段改善を目的とする事業形態(1)有料道路事業 | 産業革命の展開の中から、物資輸送を円滑にするための交通手段の改善が求められ、道路輸送では有料道路建設を目的とする「ターンパイクトラスト」が出現する。この事業形態の特徴と意義について分析する。 | |
9 | 交通手段改善を目的とする事業形態(2)運河建設事業 | 運河建設による交通手段の改善も行われ、株式会社形態による運河会社の設立が行われた。 | |
10 | 鉄道の出現と株式会社形態による鉄道事業 | 歴史上最初の本格的鉄道事業であるロバプール-マンチェスター鉄道が建設され、株式会社形態による鉄道事業が拡大する。 | |
11 | 株式会社設立の増加と泡沫法の廃止 | 鉄道事業を中心とした株式会社設立の増加は、株式会社設立を規制する側面を持つ泡沫法の廃止に帰結した。 | |
12 | 近代的株式会社制度の成立:特許主義から準則主義へ | 従来の株式会社の設立は、国王の特許状あるいは議会立法によるものであったが、株式会社の重要性が広く認識されるようになり、株式会社の設立は、一定の要件を満たしていれば設立が認められる準則主義に変更された。 | |
13 | 近代的株式会社制度の成立:有限責任制の導入 | 株式会社の設立は、準則主義により登記によって認められたが、有限責任制の導入は直ぐには実現しなかった。この点について考察する。 | 実施しません |
14 | 近代的株式会社制度成立の遅れとイギリス経済 | イギリスでの近代的株式会社制度成立の遅れが、19世紀後半以降のイギリス経済の停滞要因であったとする議論について考える。 | 実施しません |