シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
オセアニア経済論b(環経学科用)/OCEANIAN ECONOMY(B) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金4/Fri 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
加賀爪 優 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
加賀爪 優 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この講義では、国際関係論の枠組みでオセアニア経済を論じる。前期の講義でも論じたように、オセアニアの経済発展過程において、宗主国イギリスの動向が大きく影響したことは言うまでもない。その後、イギリスの国力が次第に衰退し、多くの植民地を維持できなくなるにつれ、「遠くの親戚より近くの隣人」という発想の下にECに加盟するが、この時点でオセアニアにとって、イギリスが果たしてきた役割を、ちょうどこの時期に高度経済成長に突入し食料農業部門を縮小させ、工業化に舵を切った日本が肩代わりすることになる。その日本が安定成長に入ってからは、当時のNIES諸国、続いてアセアンが引継ぎ、近年では専ら中国がその貿易パートナーとしての牽引約を果たしてきた。このようにオセアニア経済の展開過程を論じる時、特にその国際関係が重要となる。いわゆる脱欧入亜に舵を切ったオセアニアに対して、急速な経済発展政策を進めるアジア諸国が逆に脱亜入欧に転じてきたことが両地域の補完性を常に高く維持してきた。このことがオセアニアの経済成長を大きく規定してきた。今日、この経済ドラマの舞台であるアジア太平洋地域がグローバルな地域経済統合の最もホットな地域として注目されており、その中で特にオセアニアが占める国際関係上の意義について論じていく。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
|||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義目的?講義概要に記した内容に関連する情報を収集し、予習?復習すること | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
期末試験の結果(80%)によって評価するが、平常授業における課題レポートなどの実績(20%)も評価対象とする | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
参考文献:授業中に紹介 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
オセアニア経済に関する専門知識を習得し、現代オセアニア経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 講義の概要 | 授業全体の進め方についての説明 | |
2 | アジア?太平洋共同体構想---3つのシナリオ | アジア?太平洋地域における3つの地域経済統合である①東アジア共同体構想(日中韓)、②(ASEAN+3)案、③(ASEAN+6)案=RCEPの展開過程について論述する | |
3 | TPPとニュージーランド | TPPの展開過程とニュージーランドについて論述 | |
4 | 日豪FTA | 日豪FTAの特殊性と意義?問題点および展開過程 | |
5 | WTOとオーストラリア | WTOの経緯とGATTウルグアイ?ラウンドにおけるオーストラリアのリーダーシップについて | |
6 | APECとオーストラリア | アジア太平洋経済協力会議におけるオーストラリアの立場と主導性 | |
7 | ケアンズグループとウルグアイ?ラウンド | GATT最終ラウンドとWTOへの発展的解消に果たしたオーストラリアの役割について | |
8 | 米産業の歴史と日豪関係 | オーストラリアにおけるコメ産業の起源と日本人移民の貢献 | |
9 | 移民政策における白豪主義と黄化主義 | オーストラリアの移住政策における白豪主義と黄禍主義の歴史的展開過程 | |
10 | 京都議定書とオーストラリア | 地球温暖化対策に対するオーストラリアの対応と変遷 | |
11 | オーストラリアの環境資源政策 | オーストラリアにおける自然資源の保全、利用、開発政策の展開過程 | |
12 | 政権交代と環境問題 | 連邦政府と各州政府における政権交代と革新系の労働党対保守系の自由党?国民党連立内閣の政策運営 | |
13 | 政権交代と資源問題 | 資源問題を巡る連邦政府と各州政府の対立および各州間の対立の現状と問題点 | |
14 | 政権交代と貿易問題 、講義のまとめ | 政権交代が国際貿易交渉における影響の歴史的経過とWTO/FTAへの対応 |