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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
労働法b/LABOUR LAW b |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金1/Fri 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
石井 保雄 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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石井 保雄 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この講義では人の「労働者」としての生活関係=労働関係をめぐり、どのような法的問題が提起されるのか、またそのなかで発生するトラブルや紛争の解決のあり方も明らかにしたいという課題は、春学期の場合と同じである。また講義科目名としては「労働法」となっているが、具体的には労基法をはじめとする「労働保護法」「個別的労使関係法」を中心に進めることも、春学期と同じである。最近の労働法に関係する立法動向や裁判例の多くは、上記法分野に関わるものが多いことを重視すれば、保護法を中心となろう。 秋学期では、人が「労働者」として使用者の指揮命令のもとに働くに際し、その労働条件や待遇内容について、労基法等がいかなる規制を行なっているのかを検討する。具体的には、まず賃金について、現労基法上の規制内容について理解する。つぎに広い意味での労働時間をとりあげ、労基法はどのような規制を行ない、とくに時間短縮と産業構造や働き方の変化にいかに対応しようとしているのかを検討する。そして労働者が働く過程で「仕事」に関連して負傷したり、病気(職業病)になったり、死亡することもある。そこで職場における安全衛生体制についてふれ、さらに不幸にして労働災害が発生したときの事後的救済のありかたを検討する。その際には、最近関心をよんでいる過労死?過労自殺問題などについても検討する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
秋学期については、春学期の授業方法を踏襲することにしたい。 1)テキストは、春学期と同じものを指定する。 2)遠隔授業の方式も、春学期と同じ方法をとりたい。したがって受講者は?レジュメ、②テキストの該当ページ&③『判例百選』から抜粋した関連裁判例を、必要に応じて、コピーをとったり、プリント?アウトして読み込むことにより、当該テーマについて理解を深めてほしい。 3)質問等は、Eメールを利用する。4)春学期とは異なり、毎回ではなく、隔週程度の頻度で課題レポートの提出を求める。 4)定期試験はせず、提出されたレポートの内容と回数をもとにして、成績の評価を行なう。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
この講義に限らないが、テキストの該当ページやシラバスそして資料?裁判例(要旨)に目を通すことにより、講義の全体像とその展開過程を頭のなかでイメージを作ってほしい。全体で14回の講義のなかで、労働法制およびこれをめぐる議論や裁判例が現在の日本のなかで、いかなる役割をはたしているのかを考えてほしい。普段気にすることがないのかもしれないが、反って、そうであるがゆえに君たちに身近なものである――君たちが社会人として働きはじめれとき、否応なく実感せざるをえないであろうが――ことを知ってほしい。 君たちの理解度を確認するため――これは、教師の成績評価のためだけでなく、君たちがどれだけ理解したかを確認するためでもある――、PorTaⅡを利用して「レポート」を提出を求めたい。ただし毎週ではなく、隔週程度にしたいと思う。なお質問等があるときは、Eメールで送ってほしい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
成績評価のあり方についても、春学期の方式を踏襲したいと思う。すなわち 「授業方式」のところで記したように、定期試験は実施しない。ただし春学期とは異なり、毎週ではなく、隔週程度の頻度で、授業の内容を確認or関連したテーマについてのレポート(A4サイズで、最大1000字程度)の提出をもとめて、その内容と回数を踏まえて、学期末にまとめて、成績評価を行ないたいと思う。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
法律学は受講科目の積み重ねを通じて、より深い内容が可能となるものである。労働法学の場合も、このことはあてはまるのは、いうまでもない。「秋学期の場合は、春学期から継続して受講することがのぞましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
樂単」狙いのテンデン?バラバラのつまみ食い的単位修得は、君たち自身にとって、将来への無駄な投資と認識してほしい。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
労働法に関する事例、学説?判例を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 労働条件決定に関する法的システムと労働保護法の役割 | 春学期の復習も兼ねて、人が「労働者」として働くとき、その労働条件や待遇内容はどのようなシステムのもとで決められるのかを理解する。 | |
2 | 賃金(1)―最低賃金?支払方法の規制 | 労基法上の「賃金」とは何か、その支払方法に関する5つの原則について、理解する。 | |
3 | 賃金(2)―賞与?退職金 | 一時金と退職手当をめぐる法的問題などについて、理解する。 | |
4 | 賃金(3)―昇格?降格と人事考課 | 年功賃金から成果主義賃金へという賃金制度の変化のなかで、公正な賃金制度を実現するための人事考課制度のあり方をめぐる法的紛争について理解する。 | |
5 | 労働時間(1)―労基法改正と規制の弾力化 | 1988年改正以来の労基法上の労働時間法制の変化を踏まえて、労働時間の法的意義について、理解する。 | |
6 | 労働時間(2)―変形労働時間制 | 裁量労働制についてふれたあと、1月単位、1年単位&1週間単位の各変形労働時間制の内容と実施条件、そしてフレックスタイム制について理解する。 | |
7 | 労働時間(3)―時間外?休日労働、休憩、休日 | 休憩時間と休日に関する法的意義、そして日本の長時間労働の原因ともいえる時間外?休日労働に対する規制のあり方を理解する。 | |
8 | 労働時間(4)母性保護と家族的責任 | 労基法上の母性保護のための労働時間規制と育児?介護休暇制度について理解する。 | |
9 | 労働時間(5)年次有給休暇(年休)制度 | 年次有給休暇制度とそれをめぐる法的紛争について理解する。 | |
10 | 職場の安全衛生―労働災害の防止対策 | 労災の事前の予防制度としての職場の安全衛生制度について学ぶ。 | |
11 | 労働災害補償制度―労災の事後的救済制度 | 不幸にして労災が発生したときの事後的救済としての労災補償制度を民法上の救済方法と対比させながら理解する。 | |
12 | 労働災害に関する業務上?外の判断とその基準 | 業務上外認定制度とその具体的判断基準について、理解する。 | |
13 | 過労死と過労自殺 | 過労死と過労自殺に関する労災認定のあり方について、理解する。 | |
14 | 通勤途上災害と労災民事裁判 | 労災と区別されるが、同じく労災補償法が扱う出勤?退勤の途中で遭遇しうる災害に関する補償制度について理解する。 |