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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
倒産法/INSOLVENCY LAW
開講所属
/Course Offered by
法学部法律学科/LAW LAW
ターム?学期
/Term?Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
小川 健

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小川 健 法律学科/LAW
授業の目的?内容
/Course Objectives
個人や会社が「倒産する」というと、これらの当事者や関係者は社会から抹殺されてしまうかのように思われがちである。
確かに、無計画な借入れや支出を繰返したり、無計画な投資を行った結果として倒産に至る者は多い。しかし、そのような無計画な借入や投資の資金を提供した側にも責任の一端が認められる場合は少なくない。また、倒産の結果、一般社会の外にはじき出される者が増えるとすれば、社会は不安定にならざるをえない。さらに、倒産者と取引していた、また今後取引の可能性を持つ人々にとっては、倒産により取引相手が社会から抹殺されてしまうとすれは、取引の機会か減少することにもなる。
現代の倒産処理は、債権者の債権の本来的な満足をある程度は犠牲にしても、倒産者の社会活動の継続あるいは再開をなるべく可能にするようなやり方で行われる。たとえば、個人倒産者の債務等を清算するにあたって、倒産者に財産を幾分かは残し、原則として残りの債務の負担からは解放するという方法を採るし、企業倒産にあたっては、収益をあげている部門等はこれを売却することによって、売却先において社会的な活動を続けることを可能にしながら債権者に対する弁済財源を増加させるということも行われる。倒産手続は、決して「倒産者についての残務整理」ではなく、経済活動が円滑に働くなくなった「倒産」という病理状態を正常な状態に戻す作用を行っているわけである。
破産手続を中心に講義するが、民事再生、会社整理、特別清算についても、破産との同様に扱われる部分、違う扱いをする部分を並行して説明しながら各項目について論ずる予定である。受講者の理解の状況を見ながら授業を進めるため、授業計画に記載した14回の内容の割り振りは、一応の目安と考えてほしい。
本講義では、倒産手続の全体像把握を試みるとともに、近年大きな改正が行われたこの制度の今後の行方も担当者とともに考える。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義形式の授業であるが、受講者の講義への積極的な参加を期待する。
COVID-19感染の広がり具合や通信状況の変化等による変更の可能性はあるが、現在のところZoom会議システムを使って授業を行う予定である。
10科目近い授業を並行して履修する学生が、各自でオンデマンド授業等の進行を管理することは極めて困難であることは春学期の観察から明らかであることから、原則として時間割通りに会議システムを使い、事前に配布したレジュメに適宜書き込みをした資料を画面共有しながら当方が口頭で解説し、適宜質問をしてもらうやり方とする。通信状態が悪い場合に備え、書き込みをしたレジュメや資料はmanabaで事後配布するが、映像や音声データの配布は行わない。登録にあたっては、各自のPCにZoomのアプリをインストールし、インターネット接続環境を整えていただきたい。
具体的な授業のやり方は、登録後授業内で説明するので、これらの利用に必ずしも習熟していなくとも構わない。
ただ、今回の感染症が収まった後の社会では、こういった会議システムの利用が社会生活上の常識になるものと思われるので、この際に慣れておくことをお勧めする。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
講義の項目は事前に予定表やレジュメを配布するので、参考書等で自分なりの理解をした上で講義に望んでほしい。講義内容が自分の理解と異なっていれば質問をするなどして自身の理解を、また場合によっては講義の内容を修正することで互いに問題点の理解を深めたい。質問に対する回答についても、考察した上、納得ができなければ再度質問をしてほしい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
※備考欄を参照
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
倒産処理法入門 第5版
著者
/Author name
山本和彦
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-13789-9
その他(任意)
/other
税込定価: 2,640円
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
ポケット六法
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
デイリー六法
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
三省堂
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
大学に集まって期末試験を実施することは困難であると予想されるので、各回の授業の終わりの部分の時間を使って授業の理解を確認するアンケート(フィードバック)を行うほか、期末にレポートを提出してもらい採点する。
授業の際に有意義な指摘や質問をしてくれた受講者には、一つの質問あたり、最大5点の加算をする。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
テキストを強いて挙げれば、山本和彦「倒産処理法入門」第5版(2018 有斐閣)¥2,592。
参考文献:倒産関係法登載の携帯六法には、有斐閣「ポケット六法」と、三省堂「デイリー六法」があるが、いずれも会社更生法は抄録である。
到達目標
/Learning Goal
倒産手続の基本的な枠組み、倒産処理手続の流れ、倒産手続に現れる機関などについて正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 《倒産法概論》1
倒産手続とは
(倒産手続の目的、倒産手続に用いられる手法、個別執行との関係)
2 《倒産法概論》2 倒産手続の類型、倒産処理の現況、国際倒産の問題点
3 《倒産法概論》3 倒産手続の開始原因、倒産手続の流れ、手続原則
(破産、会社更生、民事再生、特別清算における異同)
4 《破産手続》
手続開始決定、公告、債権調査、不服申立(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
5 《破産手続》手続開始の効果1 手続開始の効果、他の手続との調整(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
6 《破産手続》手続開始の効果2 共有関係、双務契約、継続的契約等(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
7 《破産手続》破産財団の確定1 取戻権、別除権(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
8 《破産手続》破産財団の確定2 相殺権(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
9 《破産手続》破産財団の確定3 否認(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
10 《破産手続》手続に関係する機関 破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い
11 《破産手続》破産財団の保全と債権者の手続参加 保全、債権届出、倒産債権?財団債権?共益債権、届出の効果、債権調査、債権者表の作成と認否(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
12 《破産手続》手続の終了 配当、廃止、免責(破産、会社更生、民事再生、特別清算における違い)
13 《特別の倒産手続》 住宅資金貸付債権、外国倒産処理、簡易再生、小規模個人再生、給与所得者再生
14 まとめ まとめ

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