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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
法律学特講(借地借家法)/LEGAL SCIENCE,SPECIAL LECTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木1/Thu 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
小栁 春一郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小栁 春一郎 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
?借地借家法は、身近で重要な法律である。東京都では50%近い世帯が借家世帯であり、持家の約10%が借地の上にある。最近でも、定期借地権(平成3年)、定期借家権(平成11年)、終身借家権(平成13年)の創設など変化が多い。本講義の目的は、他の法律との関連に注意しつつ、借地借家法の規定と重要判例の意義を受講生が把握することである。 ?講義は、借地借家法の条文の順番とは逆に、借家法から進む。借家は建物の賃貸借に絞って検討すれば足りるが、借地では、土地についての借地と土地の上の建物所有という二つの点を理解しなければならず、また、借地のための法制度として地上権と賃借権があり、複雑であるためである。 ?債権法改正後の民法の一般的な法理との関係のみならず権利の実現という面から訴訟?執行との関係についても,受講生は理解できるようになる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は,「リアルタイム配信による映像及び音声授業」である。zoomにより,時間割の時間に始まり,時間割の時間に終了する。受講生は,パソコンまたはタブレットを用意することが望ましい。 講義では,出席を音声による呼びかけで取る。講義に際して,適宜質問を学生に与える。 質疑等は,zoomのチャット機能を通じて行う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習は,特に必要としないが,復習について,理解の確認を行う必要がある。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業の中で,複数回の小テストを行い,それをもとに評価を行う。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキストとしてプリントを講義で配布するが,学生も図書館等で参考図書を見る必要がある。 参考文献:講義プリントで指示する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
従来の開設科目では触れてこなかった法律分野について、基本かつ重要な項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 借地及び借家の意義 | 借地とは何か。借家とは何か。借地,借家に関してはどのような法規があるか,歴史的にはどのような扱いがなされているか等について概括的理解を持つ。 | |
2 | 借家の期間 借家契約は期間満了でどうなるか。 | 正当事由を中心とした借家関係の終了のあり方について,その適用範囲,正当事由の存在時期,立退料の機能と申出時期などを説明できるようになる。 | |
3 | 借家権の対抗力 借家人は、借家売却で退去するのか | 賃借権は債権であるから原則としては契約の相手方に対する効力のみであるが,賃借権の登記または建物の引渡しがあれば第三者(例買主)に対抗できることの理解を得る。 | |
4 | 借家人の契約上の権利?義務 借家人賃料不払の帰結 | 賃料支払義務については,誰に?幾ら払うか?払わないとどうなるかについて理解する。賃料紛争の特質について見通しを得る。敷金とは何か,権利金とどう違うか説明できるようになる。 | |
5 | 借家権の譲渡?転貸 賃貸人の承諾との関係 | 借家権の譲渡?転貸とは何かを説明できるようになる。次に,譲渡?転貸について賃貸人の同意を必要とする民法612条とそれを制限する信頼関係理論について理解を持つ。 | |
6 | 近年の諸問題 定期借家?終身借家制度 | なぜ定期借家制度が設けられたか。反対理由はどのようなものであったかを理解する。定期借家制度の概要を知る。終身借家制度と定期借家の違いを知る。 | |
7 | 借地権の意義 借地権の種類。土地賃貸借一般との相違 | 借地権とは何か?地上権とどう違うかが言葉としてはっきりした知識が必要である。また,いかなる場合に借地借家法が適用される借地になるかについて,明確な見通しを持つ。 | |
8 | 借地権の期間 借地期間が満了したときの問題 | 借地権期間について,期間の約定のある場合とそうでない場合につき借地借家法,借地法の定めるところについて理解を深める。 | |
9 | 定期借地権 3種類の定期借地権の特徴は何か | 定期借地制度がなぜ創設されたかについて,正当事由借地の意義との関連で説明できるようにする。一般定借,建物譲渡特約付定借,事業用定借についてそれぞれの特徴及び期間について理解する。 | |
10 | 借地権の対抗力 土地売却での借地権の帰趨 | 借地権の対抗と借家権の対抗の違いを説明できるようになる。借地権の対抗に特有の建物登記による対抗力のもたらす具体的な問題(表示登記,子供名義登記等)について判例を学修する。 | |
11 | 借地権者の権利?義務 借地権者の建物増改築等 | 継続中の関係として,賃借人に借地条件変更?増改築許可の裁判を求める権利があること,借地非訟で扱うことを理解する。賃借人の義務として地代支払及び地代増減額請求権の性質を説明できるようになる。 | |
12 | 借地権の譲渡?転貸 借地上の建物売却、抵当権 | 借地権の譲渡?転貸の基本的意義を知る。借地では,借家に比べこれを認める必要度が高いことを理解した後,借地権譲渡について,信頼関係理論による保護と借地借家法による保護があることを把握する。 | |
13 | 判例百選の借地借家関係 | 借地借家について判例百選が取り上げる判例を検討し,借地借家法の具体的適用を理解する。 | |
14 | 講義のまとめ | 借地借家法に関する従来の国家試験等の出題等を手がかりに,借地借家法理解の深化を行う。 |