シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
比較法史(19以降)/COMPARATIVE LEGAL HISTORY |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
小野 秀誠 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小野 秀誠 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
私法、とくに財産法には各国に共通した規定が多く、沿革的にも、日本の民法は、大陸法、とくにドイツとフランスの民法を参考に制定された経緯があります。近時は、国際的な私法の統一の動きがあり、その一部は、「国際物品売買契約に関する国際連合条約」のように、わがくにでも実現されています。また、民法などの解釈論でも、条文の意味を理解するには、沿革的な検討の理解が不可欠です。解釈論の基礎となる各国私法の関係や、比較の方法、比較の対象などを検討し理解することが、本講義の目的です。 比較の基礎となる日本法の知識が不可欠ですから、民法の各講義(総則、物権、債権)をあらかじめ、少なくとも同時に聴講し、予習しておくことが必要です。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
例年、講義形式を基本とし、できるだけ双方向的な授業とするために、「受講生に質問を発し、回答を求める」という、いわゆるソクラティック?メソッドを加味していますが、コロナ対策のため、今学期も、Porta を通じたオンライン授業となります。オンライン授業は、制度的に新しい試みであることから、例年に増した主体的な取組が、聴講時に必要となります。 情報環境面で、みなさんにもっとも負担の少ない方法として、簡単なレジメ(PDF)のほか、講義の代わりになる音声 (MP3)を簡単にアップすることにします (火曜の授業のために、日曜までにアップ) 。対面の授業でもそうですが、法律の学習は、高校にはない初めての分野であり、少なくとも当初は、戸惑うこともあるかもしれません。講義の音声を聴講するためには、シラバスで示された教科書の相当する部分を予習しておくことが必要です。レジメには、毎回の課題?質問と講義の目次、図解をおもに記載します。詳細は、教科書にあるので、重複することはいちいち記載しません。課題の解決を考えながら、音声を聴講してください。講義の最後には、冒頭で示された課題の解決が導けると思います。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
シラバスに従い該当部分の予習、復習が必要です。 オンライン学修では、単位認定のために、みなさんの側からの反応を確認することが必要になるため、毎回の課題のうち、指定された質問の回答を提出していただきます。分量は負担にならない程度のごく短いものを想定していますので、授業日か翌日を締切とします(毎回のPDF にoffice 365のUrl をはめ込み)。この回答は、聴講確認と成績評価の一部を兼ねています。 また、レジメや説明の内容に直接関係する質問があれば、学籍番号と氏名を明記のうえ、回答とは別に、メールで提出してください。全体に関係するものであれば、コメントをPorta の掲示板または毎回のレジメや音声の中で返答します。 課題の残りは、復習時に、各自で講義とテキストを参照して確認しておいてください。提出する必要はありませんが、自習事項ですから、やらなくてもいいわけではありません。 なお、受講者の数が10人に満たない場合には、6 回目以降、Webex またはZoomを用いた対面授業に切り替えますので、Porta の掲示に注意してください。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
課題の達成度(30%)+毎回の課題の内容(70%)で評価する。期末試験がないことから、授業の節目には、多少大きめの課題に回答してもらいます。 レポートは、記述式で、評価のポイントは、授業内容に基づき、論点を的確にとらえ、内容を習得していることです。 |
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関連科目 /Related Subjects |
比較の基礎となる日本法の知識が不可欠ですから、民法の各講義(総則、物権、債権)をあらかじめ、少なくとも同時に聴講し、予習しておくことが必要です。 | ||||||||||
備考 /Notes |
勉強中、立法を必ず参照してください。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
比較法史の概括、根幹となる重要な思想や制度の特徴を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業の対象と概要、進め方を把握する。 | 比較法のテキストの該当個所の読解。事後も知識を確認する。 |
2 | 総論、比較法の概念、他の基礎法学との関連 | 比較法の総論的部分、概要、他の基礎法学との関連を理解する。 | 比較法のテキストの該当個所の読解。事後も知識を確認する。 |
3 | 比較法の意義、日本法の沿革、大陸法と英米法 | 比較法の意義、日本法における意義を理解する。 | 比較法のテキストの該当個所の読解。事後も知識を確認する。 |
4 | 条約や国際私法との関係、統一法、ウィーン条約 | 比較法と統一法、国際私法との関係を具体例にそくして理解する。 | 比較法のテキストの該当個所の読解。事後も知識を確認する。 |
5 | 法の継受、大陸法とローマ法、フランス民法 | 法の継受、ローマ法から日本法にいたる歴史を理解する。 | 比較法のテキストの該当個所の読解。事後も知識を確認する。 |
6 | 法の移転、お雇い外国人、ドイツ民法、スイス法 | 日本法における法の継受、明治期のお雇い外国人の意義について理解する。 | 比較法のテキストの該当個所の読解。事後も知識を確認する。 |
7 | 日本法における法の継受、明治期のお雇い外国人の意義について理解する。 | 契約の自由に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
8 | 契約の効力、同時履行、危険負担 | 契約の効力に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
9 | 契約の解除、担保責任 | 契約の解除、担保責任に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
10 | 所有権移転、抵当権、従物 | 所有権の移転、抵当権に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
11 | 個別の継受概念、権利概念、物権と債権、形成権 | 個別の継受概念、権利概念、物権と債権、形成権に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
12 | 契約締結上の過失、安全配慮義務 | 契約締結上の過失、安全配慮義務に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
13 | 積極的契約侵害、給付障害論、状態債務 | 積極的契約侵害、給付障害論、状態債務に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |
14 | 代理権と委任、日本独自の立法、判例法 | 代理権と委任、日本独自の立法、判例法に関する法の比較を理解する。 | あらかじめ各自の民法のテキストで該当する箇所、概念を下読みしておく。旧民法の該当個所を探し検討しておく。事後も知識を確認する。 |