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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
社会科学概論-2/INTRODUCTION TO SOCIAL SCIENCES -2 |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
嶋津 格 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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嶋津 格 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
社会科学の学習の前提として、国際的な視野から見た日本近現代史を学ぶ。しかし高校までの「歴史」のような、正しい答えが最初から決まっていて勉強している学生なら日本中の学生が同じ問題には必ず同じ答えをするといった、いわゆる暗記科目としての歴史ではない。目的は、グローバルな時間の経過の中で自分が今いる時空はどこなのかについて、自分なりのストーリーが語れるようになることにある。特にたとえば外国人を相手にしてまともに日本のことを語ろうとすれば、今の日本を今あるようにした経緯としての近現代の歴史について、自分の見識を示さねばならない。これはけっしてどれだけ物知りかという問題ではない。もちろん歴史の勉強は様々な形で一生続くべきものだが、今後それを学んでゆこうという動機を、授業を通して身につける。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
遠隔授業のため、毎回授業の音声ファイル(100分)をHomePageにアップする。学生諸君はそれをストリーミングで、またはdown load(1回35メガ程度)して、聴いてほしい。URLとpasswordは、受講者が確定した段階でPorTaⅡ経由で連絡する。 一部の講義は、市民向けの講座で使ったパワーポイントを利用しながら進める。そのファイルも、PDFの形ホームページからダウンロードできるようにする。 学生諸君は、私が指定するいくつかの本の中から一冊を選んで読み、それについて期末試験に代わるレポートを書いてもらう。レポートの詳細についてはPorTaⅡ(およびHomePage)を通して後に指示する。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
全部は無理でも、授業の前または後に、できるだけネットで示した参考書に目を通してみてほしい。そして質問?感想?反論などを私にメール(k17010@dokkyo.ac.jp)してくれるとうれしい。 遠隔授業なので、ラジオ番組への「お葉書」みたいなノリで、授業に関係のないことも含めて、質問?意見などを書いてほしい(メールは任意だが、全体で1回くらいは書いてみよう)。内容によって、直接返答のメールを出すこともあるが、授業の中で、質問者の名前は出さないで内容を紹介しながら、私なりに回答することもある。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末レポート(100%)による。レポートの書き方については、PorTaⅡおよびHomePageを通して後に指示する。 質問等のメール(任意)は加点の方向で考慮する場合があるが、決して減点の対象にはしない(メールは出さなくとも減点にはしない)。 |
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関連科目 /Related Subjects |
社会科学概論-1 | ||||||||||
備考 /Notes |
HomePage(受講者が確定した段階でpasswordなどをPorTaⅡ経由で連絡する)は毎回チェックのこと。授業の音声ファイル。パワポのPDF。参考書。レポートの詳細(これはPorTaⅡにも挙げるが)。など様々な情報を毎回更新しているので。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
法学、政治学の視点から現代の社会問題を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 第1次世界大戦と平和主義 | 憲法9条にもつながる世界の平和主義は、悲惨な第1次大戦の結果成立する。ただ、当初それは実質的拘束力のないものだった | |
2 | 戦間期の日本(台湾?朝鮮?満州) | 太平洋戦争の原因はそれまでの日本の拡張主義にあるが、その実情はプラスとマイナスの両面を伴っていた。 | |
3 | 第2次世界大戦(開戦) | 米国大統領フランクリン?ルーズヴェルトは、日本の開戦を望んでいた。この事実をめぐる議論を紹介しながら、考えてみる。 | |
4 | 日本の太平洋戦争 | 詳しい話はできないが、300万以上の日本人が亡くなった戦争の戦闘場面については、簡単にでも知っておく必要がある。 | |
5 | 第2次世界大戦(終戦) | どちらかといえば米国の方から見た太平洋戦争の終戦については、かならずしも日本で知られていないので、少し考えてみたい。 | |
6 | 米軍の占領政策と日本の戦後体制 | 米軍の日本占領期に取られた政策は、日本社会を大きく変え、今の日本の基礎になっている。これについても米国側からも見てみる。 | |
7 | 冷戦と日本(安全保障と平和主義) | 冷戦期は世界が両陣営に分かれて、思想的にも対立した。思想の自由がある日本では、東側を支持する学者なども多かった。 | |
8 | 明らかになった共産主義の現実1(ソ連) | ソ連の中でどんな政治支配が行われていたのかは、夢と現実の差が大きい。それは特にソ連崩壊後資料が公開されて明確になった。 | |
9 | 共産主義の現実2(中国他) | 中国は今でも共産主義の国で、やはり政治抑圧なしにその支配を維持することができない。実際にあった悲惨な歴史を見る。 | |
10 | 冷戦の終焉と「歴史の終わり」 | 1990年頃に東西冷戦は終焉し、一時自由民主主義が世界に広まるとの期待がもたれた。その時代の思想について振り返る。 | |
11 | 「終わ」らなかった歴史と文明の衝突 | 実際には、世界が民主主義と人権の下で平和になる、という時代は来なかった。「文明の衝突」として新たな衝突を考える。 | |
12 | イスラム教と自由民主主義 | 扱いにくいテーマだがイスラム教について一回だけ時間を割きたい。政教分離や女性の人権という我々の常識とは無縁に見えるから。 | |
13 | 米国における多文化主義またはdiversity論の日常 | ポリティカル?コレクトネスが風靡する異常にも見える米国の現状とそれに対抗することで支持を固めるトランプ大統領について。 | |
14 | ナショナリズム論 | 欧州も米国も、保守派とかポピュリズムとか呼ばれながらナショナリズムが復活している。これは否定すべきことかを考える。 |