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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
西洋政治思想史b(18以前)/HISTORY OF WESTERN POLITICAL THOUGHTS b |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金3/Fri 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
網谷 壮介 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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網谷 壮介 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
政治思想史とは、過去の人々が政治をどのように考えてきたのかを研究する学問である。ただしここで「政治」は、通常よりも広い意味で捉えられ、「複数の人々がともに生きる」ということに関わる営みすべてを指す。そのため、国家や政府だけでなく、人間や社会、経済についても広く見ていくことになるだろう。西欧の過去の思想をひもとき、私たちが今「当たり前」だと思っている政治や社会のあり方を批判的に問いなおす視座の獲得が目指される。 秋学期のテーマは「公と私」である(春学期を未受講でも理解可能な内容である)。公的なもの(the public)と私的なもの(the private)の理解は、歴史的に変遷してきた。公共空間とはどんな空間か。公的な生活とは何か。宗教は私的な事柄か公的な事柄か。ウェブは公共空間か。こうした問いを導きにして、古代ギリシアから現代へと思想史をたどり、公と私の関係を歴史的に捉えたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業はmanabaとZoomを用いて次の通り行います。 ①授業日の1週間前までにyoutubeに講義動画をアップロードしておくので、授業日までに視聴してください(40分程度)。②pdfファイルで配布される課題に取り組んでください(30分程度)。③金曜14:30からZoomで講義の補足や学生間で議論を行います(30分程度)。④日曜24時までにmanabaから課題を提出してください。(③のZoomにリアルタイム参加が困難な場合、代替措置を講じます) 以上を基本としますが、第1回?第6回?第7回?第12回?第13回は授業全体をZoomで行い、学生間で議論してもらいます(13:35-15:15。リアルタイムでの参加が困難な場合、代替措置を講じます)。また、第12回?第13回は映画を通じて公共性について考えてもらいます。映画は配信サービスを利用するか、DVDをレンタルしていただく必要があります。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業後、授業中に用いた資料をもう一度精読し、キーワードや重要な概念についてマーキングすること。 また、第6?7回はカントの「啓蒙とはなにか」の事前学習が必要になる。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業内課題(100%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
初回授業は10/9の13:35から、Zoomによるリアルタイム授業を行います。リアルタイムでの参加が困難な場合、なぜ参加できないのか正当な理由を付して、授業欠席の旨をメールしてください。 メールアドレス k19006@dokkyo.ac.jp |
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到達目標 /Learning Goal |
西洋の政治思想の内的構造とその歴史的展開、各思想家の個性を想像力をもって正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | Zoomのリアルタイム授業を行い、学生間でのブレインストーミングを通じて、公共性についてイメージを掴む。 | |
2 | 古代ギリシアの民主制と哲学者の批判 | 古代ギリシアの民主制のあり方とそれに対するプラトンの批判点を理解する。 | |
3 | 古代の共和主義 | アリストテレス、ポリュビオス、キケロにおいてres publicaとは何を意味したのかを説明できるようになる。 | |
4 | 哲学者と観想的生 | 古典古代の思想家たちが、市民的生と観想的生をいかに区別していたのか、特にディオゲネス、ストア派、初期キリスト教思想を概観する。 | |
5 | 絶対主義と公共性 | 初期近代の絶対主義形成期における代表的公共性のあり方を理解する。 | |
6 | カントと理性の公的使用 | 事前に「啓蒙とはなにか(前半)」を読み、Zoomのリアルタイム授業内で学生間で議論し、カントの公共性概念について理解を深める。 | 事前にカントの「啓蒙とはなにか」を読んで授業に望む必要がある。テクストは配布する。 |
7 | 啓蒙と公共性 | 事前に「啓蒙とはなにか(後半)」を読み、Zoomのリアルタイム授業内で学生間で議論し、カントにおいて啓蒙と公共性がどのように関連しているのか説明できるようになる。 | 事前にカントの「啓蒙とはなにか」を読んで授業に望む必要がある。テクストは配布する。 |
8 | 市民的公共性の誕生 | ハーバーマス『公共性の構造展開』をもとに、市民的公共性の生成過程を理解し、自分の言葉で説明できるようになる。 | |
9 | 公共性の構造転換 | ミル、トクヴィル、マルクスの市民的公共性批判を説明できるようになる。 | |
10 | ファシスト的公共性 | 全体主義時代の公共性について、映像やポスターを通じて理解する。 | |
11 | アーレント | 公共性の哲学者としてアーレントを取り上げ、彼女の議論を自分の言葉で説明できるようになる。 | |
12 | 現代の公共性の問題(1)排除と包摂 | 公共圏からの排除(女性、黒人、少数民族、LGBT)の問題を映画『パレードへようこそ』を通じて理解する。 | |
13 | 現代の公共性の問題(2)政治参加 | アーレントの公共性論を踏まえて、『パレードへようこそ』に見られる公共性を解釈できるようになる。 | |
14 | 現代の公共性の問題(3)新自由主義 | 現代の公共性の課題として、新自由主義的統治を理解し、自分の言葉でその問題点を論じられるようになる。 |