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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
政治過程論(19以降)/POLITICAL PROCESS
開講所属
/Course Offered by
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
ターム?学期
/Term?Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木1/Thu 1
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
網谷 壮介

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
網谷 壮介 法律学科/LAW
授業の目的?内容
/Course Objectives
戦後日本に生まれた私たちは民主主義をいかにも当然の体制だと考えている。しかし、民主主義とは何かと問われると困ってしまう人が多いのではないだろうか。民主主義といえば多数決だろうと思われる人がいるかもしれないが、なぜ多数が決めたことに少数は従わなくてはならないのだろうか。多数決は民主主義の本質なのだろうか。あるいは、民主主義は自分たちで物事を決めることだとするなら、私たちは本当に法律や制度を自分たちで決めたことがあるだろうか。むしろ国会議員や官僚が、「勝手に」物事を決めているという印象を持たないだろうか。
この授業では一見自明な制度である民主主義について、理論的?哲学的に考えていく。もちろん民主主義の制度(選挙など)についても学ぶが、主眼は民主主義がどのような思想や考え方によって支えられてきたか、また批判されてきたかを考察することにある。具体的には、①民主主義の本質はどこにあるのか、②なぜ民主主義が望ましいのか(あるいは望ましくないのか)、③冷戦後、民主主義思想はどのように変化してきたか、という問いに対する自らの見方を確立することが目的である。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業はmanabaとZoomを用いて次の通り行います。
①授業日の1週間前までにYoutubeに講義動画をアップロードしておくので、授業日までに視聴してください(40分程度)。②木曜10時からZoomで講義の補足を行います(30分程度)。④土曜24時までにmanabaから課題を提出してください。(②のZoomは録画し、授業後に動画をアップロードします)
第9回?第10回は、事前に映画を見てもらった上で授業を行い、課題を作成してもらいます。映画は配信サービスやDVDレンタルを利用してもらう必要があり、1000円程度の費用がかかります。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
教科書の該当範囲ならびに適宜配布する補足資料を、講義動画を見終えた後に必ず精読すること。また、第9回?第10回は、事前に指定した映画を視聴する必要がある。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
変貌する民主主義
著者
/Author name
森政稔
出版社
/Publisher
ちくま新書
ISBN
/ISBN
978-4480064240
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
〔新版〕現代政治理論
著者
/Author name
川崎修?杉田敦〔編〕
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4641124547
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
代議制民主主義
著者
/Author name
待鳥聡史
出版社/URL
/Publisher
中公新書
ISBN
/ISBN
978-4121023476
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
8回の授業内課題(100%)
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
第1回の授業は10/8の10時から、Zoomでリアルタイム授業を行う。また、政治学入門(総合政策入門)が既修であることを前提として授業をすすめる。未修者の履修はもちろん構わないが、自分で基礎知識を補う必要がある。
到達目標
/Learning Goal
政治に関する基本的な事柄を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 民主主義の問いと課題 講義中に扱う民主主義をめぐる哲学的問いについて理解する。
2 民主主義の古代と近代 古代ギリシアで誕生した直接民主主義から19世紀に定着し始める間接民主主義への思想的変遷を理解する。
3 民主主義の現在 第一次大戦以降の民主主義の変遷を理解するとともに、アメリカ大統領選挙を目前とした今、再びアメリカの統治構造を理解する。
4 アメリカのデモクラシー アメリカ大統領選挙の結果を分析し、現代民主主義の意義や問題点を把握する。
5 自由主義と民主主義 自由民主主義には内在的な矛盾が存在するということを、特に新自由主義、立憲主義の観点から説明できるようになる。
6 多数者と差異と民主主義 多文化主義やアイデンティティ?ポリティクスが民主主義思想にどのような影響をもたらしたのか、その功罪を理解する。
7 ナショナリズムとポピュリズム ナショナリズム、ポピュリズムと民主主義の関係を近代から現代にかけての歴史的変遷を踏まえて説明できるようになる。
8 民主主義論の多様化 多元的民主主義や参加民主主義、熟議民主主義、闘技民主主義など、形容詞付き民主主義思想を整理する。
9 熟議の理由(1) 映画『12人の怒れる男たち』を熟議民主主義の観点から分析する。
10 熟議の理由(2) 映画『12人の怒れる男たち』を踏まえて、熟議民主主義の意義と限界、さらには熟議と排除の問題を説明できるようになる。
11 熟議民主主義 熟議民主主義論について、熟議システム論や理性と感情といった観点から深く理解する。
12 民主主義の価値(1) 民主主義の価値について、道具的価値説の諸説を理解し、批判できるようになる。
13 民主主義の価値(2) 民主主義の価値について、内在的価値説の諸説を理解し、批判できるようになる。
14 反民主主義論 ブレナンが『Against Democracy』で提示したエピストクラシー論を通じて、民主主義自体への反対論を説明できるようになる。

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