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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
英語圏の文学?文化?批評Ⅱ/LITERATURE, CULTURE AND CRITICS IN ENGLISH SPEAKING REGIONS Ⅱ |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
末松 良道 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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末松 良道 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
「英語圏の文学?文化?批評II」では、前期の「英語圏の文学?文化?批評I」の後を受けて、イングランドにおける18世紀から第2次世界大戦後までの文学を、歴史的背景と共に概観します。但、後期から受講する学生にも、第1回で春学期の講義の復習をして、理解しやすいように配慮します。 市民革命(清教徒革命)以降、大英帝国の安定、産業革命、2つの世界大戦などを経つつ、イングランドがどう移り変わっていったかを、それぞれの時代の代表的な文学作品を通して考えます。授業は基本的に音声ファイルの配信により講義として進めます。また、プリントを配布して、作品の抜粋や英文学史、英国史の資料を読んでいただきます。更に、英詩など短い作品は英語原文も配布し、鑑賞します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この授業はオンラインでも、基本的に「講義形式」です。講義は原則として毎週末に30分程度の音声ファイルでmanabaを使って配布します。また、講義の要点を箇条書きした資料をPDFで配布して講義の流れを理解しやすいようにします。出来ればこの資料を予め印刷し、教室での講義を聴くように、プリントを見ながら音声ファイル(MP3形式)を聴いて欲しいのですが、プリンターが手近にない方はパソコンやタブレットの画面で資料を表示して講義を聴いても構いません。講義は同時配信ではなく、音声ファイルなので、適宜途中で止めてノートを取ったり、休憩したり出来ます。授業資料は要点のみ書いてあるので、自分で別のノートにより細かなノートを取ったり、下線を引いたり、メモを書き込むなどの工夫をしてください。その他に、文学作品や参考書の抜粋などを資料として配付します。私の講義と、配布した作品や参考書の抜粋を読んでの感想などを毎回メールで提出してもらいます(メールによる「リスポンス?シート」)。また、リスポンス?シートの代わりに「ホームワーク」も出す週もあります(以下の「評価方法」の項を参照)。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
1. 受講者は授業で紹介する作品を中心に、日頃から作品を翻訳か、出来れば原文で読んで下さい。余裕があれば文庫本などを数冊購入してほしいと思います。こちらでもPDFで作品や参考書からの抜粋などを配布しますが、授業はオンラインでも、図書館だけは必ず利用して、文学作品や参考書を読んでください。読書をしつつ、レポート執筆の準備も兼ねて、気づいたこと、感じたことなどをノートに取ることが求められます。英語では様々の作品がオンラインで読めるので、英語のリーディングの勉強も兼ねて、英語原文にも挑戦しましょう。特に、詩は、言葉は難しいけれども、短い作品が多いので読みやすいです。私からも資料として、英語の作品も幾らか配ります。 2. 講義を聴いた後は、配布資料を見直すとともに、自分で取ったノートを読み返し、必要に応じてノートを整理し、記憶を定着させましょう。 3. 図書館でイギリス文学史やイギリス史の概説書を参照し、講義の内容について調べ、予習?復習しましょう(各回の「事前事後学習の内容」を参照)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
配分は、レポート40%、リスポンス?シート30%、ホームワーク30%。 1. レポートでは、授業で触れる作家の長編作品(あるいはそれに相当するもの、短編集やエッセイ集、詩集など)を読んで、テーマを定め、客観的に分析した論文を書く。3,000字程度。評価においては、アカデミックな論文としての形式を重視する。 2. リスポンス?シートでは、その回の講義の復習となるよう、感想などを書いてもらう。講義で解説した作品やそれに関する参考文献も読むなど、授業へ熱心な取り組みが窺えればとくに高く評価する。 3. ホームワークは、講義資料として配付する作品についての短い読書レポートが中心。学期末レポートの準備にもなる。4?5回程度。 4. リスポンス?シートかホームワークのどちらか一方を毎回提出してもらい、それによって出席と見なす。従って、これらの提出回数が3分の2以下であれば、単位を取得出来ない。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
教科書は特に指定しないが、英語やイギリスに関心のある人、英語教員をめざしている人は、出来れば英文学史とイギリス史の概説書を購入する事を勧めたい(具体的な書目は、「参考文献」を参照)。その他の参考文献は、授業時に指示。毎回レジュメを配布する。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
文学研究のアプローチを使って、英語圏の文学?文化を鑑賞?分析し、批評できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 授業の紹介、ブリテン諸島の国と地方、17世紀までのイングランド | この授業を紹介。イギリスという国、及びブリテン諸島の地理。中世?ルネッサンスのイギリス文学について概観。 | 秋学期から「英語圏の文学?文化?批評II」のみ受講する人は、英国史の概説書で清教徒革命までをざっと概観することが望ましい(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 7-72)。 |
2 | 18世紀の歴史と社会、18世紀の文学1:詩(ポープなど) | 革命の17世紀を経て、安定した社会を作り上げたイギリスについて、その政治と社会を概観。18世紀の詩についても触れる | 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 78-93)。 |
3 | 18世紀の文学2:小説(デフォー、スウィフト他) | 新古典主義の文芸。デフォーやスウィフトの生涯と彼らの代表的な作品、『ロビンソン?クルーソー』と『ガリバー旅行記』について解説。 | 『ロビンソン?クルーソー』か『ガリバー旅行記』のいずれかを読んで見よう。英文学史の概説書で、18世紀についての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』第7章、pp. 72-98など)。 |
4 | 19世紀の歴史と社会、特に産業革命について | 産業革命、工業都市の誕生、労働問題や都市問題。 | 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 93-134)。 |
5 | 19世紀の小説:ジェイン?オースティン | ジェイン?オースティンの生涯と作品を概観。『自負と偏見』について詳しく解説。 | オースティンの作品を何か1つ読んで見よう。英文学史の概説書で、オースティンについての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』、pp. 96-98など)。 |
6 | レポートの書き方について、19世紀の小説:チャールズ?ディケンズ1 | この授業で提出するレポートについて解説。ディケンズの生涯と作品を概観。『オリヴァー?ツイスト』について詳しく解説。 | ディケンズの小説を何かひとつ読んでみよう。とても長い作品が多いので、一部でも良い。英文学史の概説書で、ディケンズについての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』、pp. 130-134など)。 |
7 | 19世紀の小説:チャールズ?ディケンズ2 | ディケンズ作『オリヴァー?ツイスト』について詳しく解説。 | 引きつづき、ディケンズの小説を何かひとつ読んでみよう。 |
8 | 19世紀の小説:ブロンテ姉妹1 | シャーロット、エミリー、アンのブロンテ姉妹の生涯と作品を紹介。特にシャーロット?ブロンテ『ジェイン?エアー』について詳しく解説。 | ブロンテ姉妹の作品を何かひとつ読んで見よう。一部でも良い。英文学史の概説書で、ブロンテ姉妹についての部分を参照(川崎寿彦『イギリス文学史入門』、pp. 136-138など)。 |
9 | 19世紀の小節:ブロンテ姉妹2 | ブロンテ姉妹の作品について引きつづき解説。取り上げる作品は検討中。 | 引きつづき、ブロンテ姉妹の作品を何かひとつ読んで見よう。作品の一部でも良い。 |
10 | ロマン派とそれ以降の詩:ワーズワース、テニスン他 | ロマン派やそれ以降の詩人を具体的な作品に触れつつ解説。 | 授業で配布したプリントの詩を読み返す。更に、対訳詩集などで、他の作品も読んでみよう。岩波文庫には平井正穂、編『イギリス名詩選』や主要なロマン派詩人の対訳詩集がある。 |
11 | 第1次世界大戦前後の社会、福祉国家への歩み | 第1次大戦へ至る経緯と、戦中や戦後のイギリス社会の変化について。 | 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 135-141)。 |
12 | 20世紀初期の文学:D. H. ロレンス、T. S. エリオット | 20世紀始めの文学を概観し、ロレンスの『チャタレー夫人の恋人』を詳しく解説。 | ロレンスの小説、エリオットの詩などを読んでみよう。エリオット『荒地』(岩崎宗治、訳)は岩波文庫に収録。 |
13 | 第2次世界大戦前後のイギリス社会と文学:ジョージ?オーウェル | ジョージ?オーウェルの生涯と作品を概観し、特に『1984年』を詳しく解説。 | オーウェルの作品(『カタロニア賛歌』、『動物農場』、『1984年』等)のいずれかを読んで見よう。英文学史の概説書でオーウェルについて参照(石塚久郎編『イギリス文学入門』では、pp. 246-247)。 |
14 | 第2次世界大戦と戦後イギリス文学:ジョン?オズボーン、アラン?シリトー、その他 | 第2次世界大戦に至る経緯と、戦中、戦後のイギリス社会の変化について。そして、戦後の文宅として、「怒れる若者達」と言われた作家達や、それ以降の文学者を紹介。 | 英国史の概説書で関連のページを読む(指昭博『図説イギリスの歴史』では、pp. 141-149)。オズボーンの戯曲やシリトーの小説を読んで見よう。 |