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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
外国史概説Ⅰ(言語文化学科用)/INTRODUCTION TO FOREIGN HISTORY I |
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開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
兼田 信一郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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兼田 信一郎 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この講義では,はじめに現代中国の地理的特徴や近年の中国事情を概観した後,主に新石器時代から唐宋変革期までの展開に重点をおきつつ、18世紀半ばまでの歴史展開を,①政治史,②郷里社会の展開,③周辺諸族との関係,を軸に概観します。つまり,中国に興亡した王朝の変遷を概観するだけでなく,それをこえて存続しつづけた中国の基層社会の展開を見ることで,伝統中国社会の特質の一端にふれてみたいと思います。さらに,中国を中心とする地域的世界=東アジア世界がどのように成立し,展開をしていったかも併せて概観します。このように中国と東アジア地域の歴史を見ることで,中国に対する認識をいくらかでも相対化できればと期待しています。 なお,付論として,中?高校の教育職を目指すための科目という性質から,2022年度より新たに導入される高校必修科目「歴史総合」の特徴と現時点で考えられる課題を解説しながら,今後どのような歴史教育が必要となっていくかということも考えてみたいと思います。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業形態は,講義内容を文章化した資料を配信し,資料の最後に掲げた課題に応えてもらう形で進めます。課題は毎回出します。締め切り期間までに掲出してください。課題提出を以って出席とします。課題の内容は、配信資料の内容にかかわる問題に記述形式で回答するものと、配信資料内容に関する質問を提出するものと2種類あります。各回で求める課題を示します。提出された課題?質問に関しては次の回の資料配信の際にコメントします。コメントに疑問のある場合はさらに質問してください。 また、最終の第14回はZoomでのオンライン授業とし、意見交換をしたいと思います。時期は1月となりますので、環境を整えておいてください。URLなどは配信資料やPorTaⅡの「お知らせ」で配信します。 配信資料はPorTaⅡでpdfファイルで配信します。課題はPorTaⅡに提出してください。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前に過去の配信資料を読み直しておき,事後には毎回提示した課題を各自作成し提出してください | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の授業で提出を求めた課題の内容で評価。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
清朝末期から21世紀に至る中国近現代史の科目を履修することが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:配信資料。 参考文献:岸本美緒『中国の歴史』(ちくま学芸文庫)筑摩書房、2015年。 堀敏一『中国通史』(講談社学術文庫1432、講談社、2000年。 |
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到達目標 /Learning Goal |
中等教育諸学校において、社会および歴史の授業を行う際に必要とされる東洋史?中国史の通史的展開、外国史の学習を通じた世界史教育の意義、異文化理解の複雑性などについて、主体的に解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | 講義概要,中国史を学ぶ意義 | |
2 | 現代中国概況(地誌?現代中国社会の諸問題) | 現代中国の地理的概況と,地図学習を行う。さらに、現代中国の抱える社会問題?食糧問題などを考える。 | |
3 | 中華文明の形成(新石器時代~殷周時代) | 中国文明の発生からその展開としての初期王朝の出現とその特質を概観する。 | |
4 | 最初の社会変動と小農民の登場(春秋戦国時代) | 初期王朝の崩壊による分裂時代の中で進行した社会の変化を資料を通じて垣間見る。 | |
5 | 皇帝支配の成立?展開と周辺諸族との関係(秦漢時代1) | 初めて中国を領土的に統一した秦漢帝国が実現した「皇帝支配」の特質を考える。 | |
6 | 皇帝支配と郷里社会(秦漢時代2) | 皇帝支配という専制主義がどのような社会的基盤の上に成立したのかを考える。 | |
7 | 周辺諸族の侵入と社会変動(魏晋南北朝時代) | 漢帝国崩壊後再び起きる分裂時代が中国社会にもたらした意義を中心に展開を概観する。 | |
8 | 中国社会の再統一と東アジア世界の展開(隋時代) | 長期にわたる分裂を経て再び統一を実現した隋の意義と周辺諸民族に与えた影響を概観する。 | |
9 | 唐帝国の盛衰と周辺諸民族1(律令制支配の特質) | 隋に代った唐帝国の「国際性」とそれを支えた「律令制的支配」の特質を考える。 | |
10 | 唐帝国の盛衰と周辺諸民族2(律令制の崩壊と基層社会の変化) | 「律令制的支配」の変質崩壊と8世紀後半以降の社会変質を中心に唐衰亡を概観する。 | |
11 | 五代十国時代以降の展開(元代まで) | 「唐宋変革期」を経て大きく変貌した宋代以降の特徴と周辺諸民族、基層社会の変質を概観する。 | |
12 | 明清帝国と東アジア世界 | 漢民族政権の明と最後の専制王朝清の展開を東アジアさらには世界の動向と関連させて概観する。 | |
13 | 歴史研究と歴史教育のあいだ(「歴史的思考力」を養う中等教育とは?) | 新たに導入される高校必修科目「歴史総合」の特質と課題を考える。 | |
14 | 中国社会の特質(まとめ) 歴史と歴史教育 |
中国史概説と,新科目「歴史総合」について意見交換を行う。 |