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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想2(年少者日本語教育)/LANGUAGE AND THOUGHT2(JAPANESE LANGUAGE EDUCATION FOR CHILDREN)) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
宇津木 奈美子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宇津木 奈美子 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
日本語を母語としない子ども(以下、子どもとする)の置かれている状況を概観し、その問題点と社会的背景を探る。さらに、子どもの言語能力をどう捉えるか、第1言語と第2言語の関係性から考察してく。これを踏まえ、学校現場や地域?家庭における日本語教育の取り組みを通して、その課題を明らかにしていく。 子どもが母国で培ってきた母語や母文化などの資源を活かしつつ、子どもの継続的な認知発達を支える学習支援のあり方について考える。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業形態:ZOOMのミーティング機能によるリアルタイム授業。manabaも使用する。 授業参加に必要なツール等:できたらPCによる受講が望まれる。 質疑応答の方法:ZOOMのミーティング機能とチャットを中心とする。 意見交換の方法:ZOOMのブレイクアウトセッションを使用する。講義の内容理解を深めるために、グループワークによる討論が中心となる。グループ内での積極的な参加が望まれる。 テストの実施方法:学期末にレポートを提出する。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テーマに関連した事前課題を提示する。事後課題として、ふり返りシートの提出が求められる。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末のレポート(70%)と授業活動の積極性(30%)で評価する。期末のレポートのテーマに関しては、12月の初旬に提示する。また、積極性については、グループワークでの発言、ふり返りシート等で評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
?学校や地域で外国につながる子どもの教育に関わりたいと考えている方や、成人/子どもを問わず日本語教師になりたいと考えている方等を歓迎します。 ?授業計画は、変更されることもあります。 |
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到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義の概要 | 授業全体の概要について説明する。日本語を母語としない子ども(以下、子どもとする)が、学校で教科学習を受けている際にどのような状況となっているか、中学国語の教材を基に考える。 | |
2 | 日本語を母語としない子どもの状況と問題点 | 文部科学省の資料「言語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査の結果について」を読み解きながら、子どもの現状とその課題について考える。 | |
3 | 日本語を母語としない子どもに対する日本語指導 | 日本語指導が必要だとされる子どもに対して、どのような指導が行われているか、また、日本語指導が必要だとされる判断基準とその課題について考える。 | |
4 | 日本語を母語としない子どもの言語能力 | バイリンガルのさまざまな分類と、子どもの言語能力をめぐる理論的枠組みを理解する。 | |
5 | 子どもの第一言語と第二言語の関係 | 第一言語と第二言語の関係について、Cumminsを中心とした理論を基に捉える。その上で、子ども母語保障について考える。 | |
6 | 日本語を母語としない子どもの書く力の獲得と発達 | ことばの力を育てていく上で、4技能(読む、聞く、話す、書く)が必要とされる。その中でも書くことは、複雑で知的な作業であることから、教育の現場で意図的、計画的に伸ばしていく必要性がある。書く力の発達と特 | |
7 | 学校における日本語指導 | 学校における日本語指導は、「初期指導」、「中期指導」、「教科指導」と大きく三つの段階から構成される。それぞれの実際の教材を基に、その特徴と課題について考える。 | |
8 | 言語と家庭?地域社会の関係 | 言語と家庭?地域社会の関係について理論的枠組みを理解する。資料を基に言語と家庭と社会の関係性について考える。 | |
9 | イマージョンプログラムとサブマージョンプログラム | 静岡にある南米系外国人学校の資料を基に、そのプログラムの特徴を捉える。また、日本の学校に通うベトナム人の子どもの事例を基に、その課題と対応に | |
10 | 日本語を母語としない子どもの成長を支える日本語教育 | 子どものライフコースに日本語教育がどのように関わっていくことができるかを理解する。また、日本の小学校に転入してきた子どもの資料を基に、子どもと教師とクラスメイトとの関係性とかれらの役割について考える。 | |
11 | 日本語学習と教科学習①(トピック型JSLカリキュラム) | トピック型JSLカリキュラの概要について学び、実際に活動例を考える。 | |
12 | 日本語学習と教科学習②(教科志向型JSLカリキュラム) | 教科志向型JSLカリキュラの概要について学び、実際に活動例を考える。 |
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13 | 子どもの母語を活用した教科学習 | 子どもの母語を活用した教科学習について、理論的背景と実践について概観し、その特徴と課題について考える。 | |
14 | ボランティア学習支援 | 日本における日本語ボランティアの状況を把握する。地域ボランティアに参加した大学生の意識に着目する。また、事例を基にボランティアの在り方について考える。 |