シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想1(ことばと思考)/LANGUAGE AND THOUGHT1(LANGUAGE AND THINKING) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水4/Wed 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
高橋 輝曉 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高橋 輝曉 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
私たちがものごとを考えるとき、たしかに言葉を用いている。朝、目を覚まして「もう起きなくては!」と思うときも、ことばでそう思っている。手にとげが刺さって「痛い!」と感じるときも、感覚器官で感じられるのは、激しい違和感のみで、「痛い」ということばがなければ、それが痛さだとは認識できないだろう。庭の木を見て「木」だと認識するのも、ことばによる。私たちは、ことばによって内面の世界や外の世界を捉えているのだ。そうだとすれば、その言葉の向こうに本当に世界は存在するのだろうか? その世界を構成しているのは、物質ではなく、ことばなのだろうか? 私たちが感覚器官を通じて世界を知覚するという常識的理解は間違っているのか? 私たちの常識的な世界認識を確立したのは、西洋近代の科学的世界観だ。この世界観を、「ことばと思考」の観点から、批判的に検討してみよう。なお、毎回の授業終了時に、当該の講義内容を要約した講義記録をコメントペーパーに書いて提出しなければならない。論理的な話を一定時間にわたって集中して聴いて理解するとともに、的確なことばで備忘のためのメモを取る訓練も本講義の目的のひとつとなる。ことばで記すことは、思考の明確化にほかならないからだ。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
1.本授業はオンライン会議のアプリを使って実施するので、履修者は各自で、インターネット接続によりパソコンまたはスマートフォンで少なくとも音声の受信が可能なオンライン環境を整えておかねばならない。 2.毎回の講義に必要なハンドアウトのPDF版を、事前に PorTa IIの本講義該当欄(「授業ポートフォリオ」)に提示するので、それを手元に用意して講義を聴講する必要がある。 3.毎回の講義の修了後に、当該講義の内容をまとめたコメントペーパーをオンラインで提出しなければならない。 4.毎回のコメントペーパーによる授業記録の得点を合計して、成績評価(平常点評価)をするので、それぞれの授業記録の得点だけでなく、その提出回数も一定数を下回れば、合格点に達するのが困難になる。 5.5月22日(金)15:30までに PorTa IIの本講義該当欄(「授業ポートフォリオ」)に、本講義の受講要領と本講義用のオンライン会議参加の事前登録について提示するので、その日のうちに内容を確認するとともに、その指示にしたがって受講手続きを踏まねばならない。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
【事前学修】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学修】コメントペーパーに記載した内容を踏まえて、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
当該講義の内容をまとめて毎回の授業終了後にオンラインで提出するコメントペーパーに基づく平常点評価(100%) 授業記録の評価基準 (1)講義内容の理解の正確さと適切さ(50%) (2)文章の論理性と適切さ、および正確さ(20%) (3)指定された内容的?形式的条件の充足度(30%) 平常点評価なので、追試験や再試験は実施せず、追加のレポート提出等も認めない。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 受講のためのオリエンテーションと序論 |
1.開講にあたって本講義の趣旨と受講要領を説明する 2.本講義の序論として、「人間とは何か?」について考える。 |
【事前学修】シラバスを熟読する。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
2 | 「思考」とは何か? | 1.日本語における「思考」の意味 2.日本語の「思考」に対応する西洋語の意味 3.西洋哲学史にける「思考」の定義 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
3 | 日本における言霊(ことだま)信仰 | 1.「かく言えばかくなる」という言霊信仰は「ことばが存在を創る」という思想 2.「ことば」という日本語の語源にみる存在論 3.『万葉集』における言霊信仰を柿本人麻呂と山上憶良の歌にみる。 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
4 | キリスト教の『聖書』にみる言語と存在 | 1.『ヨハネによる福音書』冒頭の「初めに言があった」の存在論的意味 2.『旧約聖書』の冒頭の「天地創造」における「光あれ」の存在論的意味 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
5 | 日本古来の言霊信仰とキリスト教の天地創造との比較 | 1.(対比)人間のことばと神のことば 2.(共通点)ことばが存在に先行する世界観 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
6 | 古代ギリシアの存在論 | 1.古代ギリシアにおける思考と存在 2.アナクシメネス(紀元前6世紀)におけるプネウマ論 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
7 | 西洋の近代的思考の祖デカルト(1596–1650)における思考と存在 | 1.「わたしは考える、ゆえにわたしは存在する」の存在論的意味 2.デカルトの言語コミュニ―ション論 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
8 | スピノザ(1632–1677)の汎神論 | 1.スピノザのテーゼ「神即自然」は、神と自然との同一性、すなわち神の精神(「神」)と神の身体(「自然」)との同一性を説く。 2.スピノザの汎神論から近代科学の唯物論へ |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
9 | ライプニッツ(1646–1716)の『モナドロジー』(1) | 1.魂の意識の流れとしてのモナド 2.「精神」と「物質」との二面性を有するモナド 3.「プネウマ」の一種としてのモナド |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
10 | ライプニッツ(1646–1716)の『モナドロジー』(2) | 1.「モナドには窓がない」の意味 2.モナドロジーの「視点」の思想から多文化主義へ 3.言語コミュニケーションとしてのモナドの思考 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
11 | カントの構成主義的認識論 | 1.「物自体」が人間の感覚器官を経て認識対象へと構成されるまで 2.時間と空間の直観形式と12のカテゴリーによる認識対象の構成と判断 |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
12 | ヴィルヘルム?フォン?フンボルト(1767–1830)の言語的世界構成論 | 1.カントの構成主義的認識論とフンボルトの言語的世界構成論との類比関係 2.言語の外に世界の存在を想定できるか? |
【事前学習】前回の授業内容に該当する箇所のハンドアウトをあらかじめ再読しておく。 【事後学習】コメントペーパーに記載した内容を踏まえ、当該講義の内容を整理してノートに記録する。 |
13 | 実施しない。 | 実施しない。 | 実施しない。 |
14 | 実施しない。 | 実施しない。 | 実施しない。 |