シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
現代社会1(社会科学概論1)/MODERN SOCIETY1(INTRODUCTION TO SOCIAL SCIENCE 1) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
嶋津 格 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
嶋津 格 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
これから政治?法?経済?社会に関する様々な問題(社会科学が扱う対象)にぶつかりながら成長してゆくための暫定的な(思想的)「海図」に当たるものを身につける。この海図はどこまでいっても不完全なものだし、様々な経験と学習によって今後どんどん修正されてゆくものだが、修正される対象になる出発点での海図は不可欠である。なお、一見魅力的に見えるが単純に信じてしまうと実際には致命的であるかもしれない様々な「イデオロギー」に対する耐性も、身につけるはずのものに含まれる。革命思想、世直し、単純な市場信仰、民主主義万能論、歴史発展法則主義、過激平等主義(≒identity politics)???これらは、「海図」が示す、避けるべき暗礁、その他危険地帯ともなる。この目的のため、授業を通して、革命理論、自由主義、保守主義などを代表する何人かの思想家たちの考え方の概略を理解する。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は、音声ファイルを私のHomePage(下記参照)からdown loadして聴く、という方式で行う。HomePageには、参考資料や嶋津のエッセーの一部などもアップする。内容はひんぱんに更新するので、毎回チェックすること。できるだけ授業を双方向に近づけるため、メール(k17010@dokkyo.ac.jp あて)による学生諸君の質問、意見を歓迎する。メールの内容は加点の材料にする場合があるが、決して減点には使わないので、安心して素朴な質問でも過激な批判でも、書いてきてください。質問と返答の内容が、他の学生諸君にも参考になりそうな場合には、PorTaⅡを通して、またはHomePage上で、全員向けに回答する。その場合、質問者の名前は出さないことを原則とするが、もし出してよい場合は質問の中に「言及可」と書いてください。他の授業と区別するため、メールのタイトルの最初に「月4:」と書き加えてください。成績はレポートによる。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
HomePageで挙げる文献(本物の思想家の文章)に目を通してみよう。理論を勉強したら、それを現実の政治?経済?社会問題にあてはめたらどうなるのか、という疑問をもつのは当然なので、日本や世界の政治情勢などについての質問も歓迎です。もちろん答えは私の答えでしかないので、あくまで参考です。また、新聞を読んでほしい。定期購読が理想だが、図書館などでも読めるし、興味ある事件があった時にスタンドで買うこともできる。興味をもって飽きずに(一日一時間ほど)新聞が読めるようになったら、社会科学系の大学生として一人前に一歩近づいたと考えてよいと思う。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
レポートによる。題材、分量、形式などについては、後にPorTaⅡを通して指示する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
法思想史、法哲学、法社会学 | ||||||||||
備考 /Notes |
私のホームページは regulativeidea.cool.coocan.jp 。「格のページ」でgoogleしても出てくるはず。「嶋津格」でも。ここから獨協大学授業用のページに行くにはパスワードが必要だが、これについては履修者が確定した段階でPorTaⅡを通して連絡する。、 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | ケルゼン1(法実証主義) | 法とは人間が意志によって作るものでそれに尽きる、とする法理論について。 | 各回について、当該の思想家に言及している嶋津の文章は、 |
2 | ケルゼン2(民主主義論) | 価値相対主義と結びつけられる民主主義論。 | ホームページからダウンロードできるようにしておく。 |
3 | マルクス1(歴史哲学) | ヘーゲルを「逆立ち」させ、唯物論の立場に立つ歴史哲学。 | 思想を知るのに適切な各思想家の著作についても、ホームページに挙げておく。 |
4 | マルクス2(搾取論) | 労働価値説に基づいて論証される資本家の搾取。経済学的必然としての階級革命。 | それらを図書館で借り出すなどして、事前?事後に少しでも目を通してみることを薦める。 |
5 | ポパー1(科学哲学) | 科学的法則の証明不可能性。反証の試みとそれを生き残った仮説の集まりとしての科学。 | 各回の音声ファイルを必ずdown loadして聴くこと。 |
6 | ポパー2(開かれた社会論) | プラトン、ヘーゲル、マルクスを「知」の幻想に基づく全体主義として批判する自由社会論。 | そしてできれば質問のメールをください。 |
7 | ハイエク(理性の傲慢を批判する思想史) | 人間理性への過信として説明される近代合理主義。擁護される進化論的理解。 | |
8 | ハイエク(隷従への道理論と自由の擁護) | 当時物議をかもし多くの経済学者を敵に回したが、今も古びない社会主義批判。 | |
9 | ハイエク(私法中心の法=社会理論) | 自由な個人からなる国家と社会を可能にするものとしての法の理論。 | |
10 | ロールズ(『正義論』と後期ロールズ) | 思想の世界を大きく変えた『正義論』とその前提。後期には現代の価値的分裂を扱う。 | |
11 | クカタス(自由の群島) | ロールズを先に進めて価値的に相容れない人々が共存するための醒めた国家?社会を論じる。 | |
12 | オークショット(イギリス保守主義) | 理論に対する不信と伝統への信頼を述べる英国保守主義の代表。「合理主義」は否定的言葉。 | |
13 | 実施しません | 実施しません | |
14 | 実施しません | 実施しません |