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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化1(日本文化論)/HISTORY AND CULTURE1(STUDIES IN JAPANESE CULTURE) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金3/Fri 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
平田 彩奈惠 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平田 彩奈惠 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では日本の文学?文化について、通史的に概観するとともにそれぞれのかかわりを知り、現代に生きる自分たちの文化にどのように繋がっているのかを考えることを目的とする。さらに、古典文学?伝統文化は、現代にどのような形で継承されているのか、継承される中でどのように変容したのかについても考察を深める。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
履修者は、事前に提示された作品を読み、内容を理解しておく。講義前半に、前の週のリアクションペーパーから質問を拾い出してフィードバックするので、事前学習の際に考えた事や自分の意見、疑問をメモしておくこと。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習としては、各回で扱う作品を読んでおき、内容を理解した上で、授業の際に明らかにしたいことをまとめておく。授業後は、疑問に思った点を翌週までに調べて自分なりの答えを見つけておく。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業時のリアクションペーパー(50%) 期末試験(50%) リアクションペーパーは、授業のまとめや単なる感想ではなく、事前学習を通して考えたことや、解決されていない疑問など、主体的に考えているものを評価する。 上記をもとに、AA、A、B、Cの4段階で評価する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキストは特に定めず、適宜プリントを配布する。 参考文献は授業中に紹介する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンスー「原文」とはなにかー | 「原文」は古典文学においては確定しがたいものであるということを知る。 | |
2 | 古代(1)記紀神話 | 『古事記』『日本書紀』の特徴と差異を知った上で、神話を読む。神話には西洋の神話とつながる面があることを知り、その「型」について考察する。 | |
3 | 古代(2)万葉集 | 『万葉集』の概要を知り、和歌を鑑賞する。 | |
4 | 中古(1)和歌と歌合 | 『古今集』などの勅撰和歌集の概要を学び、おおまかな特徴を把握する。歌合を再現した動画や、曲水の宴の動画などを見ながら、どのような遊戯なのか、判定の基準のおもしろさなどを考える。 | |
5 | 中古(2)歌物語 | 『伊勢物語』『大和物語』などの歌物語の特徴について理解し、『古今集』と『伊勢物語』のつながりについて考える。 | |
6 | 中古(3)つくり物語と祭り、宴 | 『源氏物語』を中心に、平安時代の物語文学について知る。その中で、祭りに関する記述、宴会に関する記述を取りあげ、祭りの様子や当時の遊戯について理解する。 | |
7 | 中世(1)いくさ物語と平曲 | 『平家物語』を中心に、いくさ物語の内容を知る。その中でもとくに、武具や馬に関する記述を取りあげ、どのような装備でいくさに臨んでいたのか、褒め称えられる様子とはどのような様子かを知る。 | |
8 | 中世(2)『源氏物語』注釈と歌論 | 『源氏物語』の注釈には、「和歌をどのように詠むか」の資料として書かれたものもあることを知り、『源氏物語』の歌ことばに後世の歌詠みが影響を受けているさまを、定家などをとりあげて学ぶ。 | |
9 | 近世(1)出版文化の発展と西鶴 | 近世に入って版本が普及し、本の流通は飛躍的に発展した。その様子を知り、版本とはなにかを知る。実際の版本を見ながら、書誌情報の記載などにも触れる。 | |
10 | 近世(2)国学者たちの研究と『源氏物語』俗語訳 | 本居宣長、賀茂真淵といった国学者たちによって『源氏物語』の研究が進められてゆくさまを読み解く。 | |
11 | 近代(1)『浮世風呂』と言文一致運動 | 近世に書かれた『浮世風呂』を読み、この時代には「書き言葉」と「話し言葉」が乖離していたこと、さまざまな「ことば」があったことを知り、書き言葉が言文一致運動によって揺らいでゆくさまを概観する。 | |
12 | 近代(2)短歌 | 近代に展開した短歌を鑑賞する。以前の講義で鑑賞した和歌との共通点、相違点などを考える。 | |
13 | 現代 『源氏物語』の翻案 | 田辺聖子『新源氏物語』など、リライトと呼ばれる翻案作品も登場し、『源氏物語』を娯楽として味わうためにどのような改変がほどこされているのか、藤壺と光源氏の逢瀬の記述などを中心に見る。 | |
14 | まとめ | 講義ではふれられなかった日本文化についてフォローアップを行う。その上で、発信するためにはより深く日本文化を理解することが必要だという自覚を持つ。 |