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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化1(歴史学2)(戦後史の中の「15年戦争」)/HISTORY AND CULTURE1(HISTORY 2)(THE '15-YEAR WAR' IN POSTWAR HISTORY) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
丸浜 昭 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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丸浜 昭 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
1945年に敗戦でおわった戦争から75年もたった。長く首相を続け8月末に辞任した安倍元首相は、若者は戦争の責任を負う必要はないといい、戦争や平和を考える学習を軽視してきた。その影響もあって、たとえば韓国の徴用工の問題などは、今、学校教育の中で取りあげにくい状況があるようだ。若者だけでなく、そもそも日本の民衆は、大きな被害?加害の事実があったあの戦争の責任がどうとられ、戦争の処理がどうなされたのかをきちんと知っているだろうか。事実は知らないまま、75年もたったから戦争はもう過去のこととして未来志向でいこうと、政府が言うこと事を鵜呑みにしている面はないか。まず、もっといろいろ知って、考えることが大事ではないか。 今、東アジアでは、中国?韓国、そして沖縄でも、戦争と無関係ではない大きな問題がおきている。そしてその背景として、戦後の日本の占領の中心となり、その後同盟関係を結んできたアメリカの存在?影響が無視できない。そこにどのような事実があり、検討すべき課題があるかを学び考えることは、今日の日本にとって重要なことだ。そうした事をひとつの大きなテーマとしていきたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
オンライン授業で実施する。manabaを使用予定である。火曜日に文書送付、木曜日までにミニレポートを提出とする。春学期の反省から、内容精選に努め、ミニレポート(アンケート的なものも含めて)は最大で2題、字数はA4判1枚におさまるものとする。また、manabaの意見感想の提出の機能をどう活用できるか検討する。映像の活用も検討中である。最後の回にまとめのレポートを実施する。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
ぜひ毎日、新聞に目を通すことを勧める。事後はプリントを見直して欲しい。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
評価は、ミニレポート約40%、まとめレポート約60%の配分とする。ただし、ミニレポートは正答を求めるものではない(正答がない)ものが多く、特に私の考えと同じことを求めるものではなく、自由に記述して欲しいと思っている。その意味で、基本的に評価して差をつける対象とはならない。まとめレポートも同じような面も持つが、いずれあらためて連絡する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキスト:毎時間プリントを配布する 参考文献:講義の中で紹介する |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 「第二次大戦後の世界の変化と日本 ―初めて敗戦国の「民主化」を課題 |
ポツダム宣言の下、「国体護持」はどうなる? アメリカはどう考えたか? 日本社会の状況 このころ朝鮮、中国、沖縄は? | |
2 | 日本国憲法?象徴天皇制 ―成立の背景を知って考える |
日本国憲法成立の背景を学ぶ。異なる視点から憲法成立を考えてみる(日本の民衆 東アジアの国 アメリカ他)。 | |
3 | 「日本」の戦争責任 ―東京裁判の歴史的意義と限界 |
指導者と民衆の関わりは? 象徴天皇制の影響は? 「民族自決」は? 「冷戦」の進行の中でアメリカの政策の変化の影響は? | |
4 | サンフランシスコ講和が持った問題 ―「人民共和国」誕生と朝鮮戦争の中で |
日本人の記憶に薄い隣国の朝鮮戦争とは? 戦争処理にどういう問題を残したか? 日米安保と沖縄のこと。 | |
5 | 戦後の植民地の独立と欧米列強?日本 ―国際社会の大きな変化 |
欧米列強が進めた「新植民地」政策とアジア?アフリカ諸国。アジア?アフリカ会議(非同盟中立運動)と日本の関わり。 国連の動向 。アメリカが日本に期待したこと。 | |
6 | 日韓条約とベトナム戦争?高度経済成長 ―15年間もかかった交渉の背景は? |
「植民地」はどういう争点になったか? ベトナム戦争はアメリカの朝鮮半島政策にどういう影響を与えたか? 結局争点はどう決着したのか? | |
7 | ベトナム戦争と沖縄の日本復帰 ―沖縄の人々の願いは実現されたか |
アメリカにとってベトナム戦争とはどのような戦争だったか? 日本?沖縄はどう関わったか? 沖縄の日本復帰で日米安保体制にどのような変化が起こったか? | |
8 | 「日華平和条約」と「日中共同宣言」 ―中国?アメリカ?日本の関わりの中で |
サンフランシスコ講和直後に日台平和条約。アメリカの中国敵視政策。ベトナム戦争の中の米中国交回復(ニクソンショック)をうけ日中国交回復へ。「二分論」と日中の民衆。 | |
9 | 冷戦終結後の世界と日米同盟 ―日本がアメリカと同盟する意味の変質 |
冷戦終結後の世界の変化、中国の台頭。中東世界とアメリカの関わり。湾岸戦争と日本の「国際貢献」。 軍備拡大の歴史と世界の軍事力 。中東諸国の日本への期待。 | |
10 | 日本における「戦後50年の国会決議」 ―アジアの国々はどう受けとめたか |
アジア諸国の民主化と人々の日本への戦争被害補償要求―ドイツ「過去の克服」との違いの背景。日本の民衆や知識人の戦争責任の自覚。戦後50年の国会決議をめぐって。 | |
11 | 被爆国日本と原子力平和利用 ―「ビキニ被爆」から学ぶべきこと |
第5福竜丸の被ばくと原水爆禁止運動の発展。1000隻に近くに及んだ被ばく漁船のこと。日本政府はアメリカとどう決着したか。 原子力平和利用―原発政策の開始。 |
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12 | 東北大震災と福島原発事故 ―3.11から何を学ぶか |
福島原発事故はどのようなものだったか。地震大国日本と原発、放射性廃棄物や原発労働問題 。人類と原子力は共存可能か―「トイレのないマンション」。 国連の動きと日本 |
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13 | 日本よ…世界の真ん中で咲き誇れ」 ―安倍晋三元首相が感動した学生の歌 |
大国日本への思いを語る演説集(『日本の決意』新潮新書)が出典。今、アメリカから武器大量購入し中国と対抗 日本や韓国には小国主義の考えもある 今後日本はどういう道を歩むか | |
14 | まとめの課題実施 | 内容は事前に提起 |