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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23 |
開講科目名 /Course |
現代社会1(中東諸国への外国の介入と翻弄される民衆)/MODERN SOCIETY1(FOREIGN INTERVENTIONS IN MIDDLE EASTERN COUNTRIES AND PEOPLE NEGATIVELY AFFECTED BY THEM) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2020年度/2020 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
八木 正典 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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八木 正典 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では、中東諸国への域内?域外の外国勢力の介入が紛争や対立にどのような影響を及ぼし、現地の民衆の安全にどのような被害をもたらしているのかを理解するための知識を習得することを到達目的とします。 講義内容は、1回がイントロ、2回から5回までは中東諸国指導者の権力維持に関する国別事例と総括、6回から9回までは外国勢力の中東の内戦への介入に関する国別事例と総括、10回から13回は将来の展望を持てない人々に関する国別事例と総括、最後に全体総括を行い、中東諸国民が置かれた状況を個別に分析し、理解する力を身につけます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は、基本的にクラウド録画した動画閲覧のためのURLを送付して行います。毎回アンケートをmanabaまたはGoogleフォームで実施します。初回を除き、3回分毎に課題のレポート回答を踏まえ、コメントするセッションを設けます。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習:manabaで送付する講義資料を事前に熟読(30分程度)してください。 事後学習:アンケートにお答えください。課題は、第2回~4回、第6回~8回、第10回~12回に出しますので、レポートをmanabaで提出してください。アンケート結果については、次の週の講義時間までに、共有します。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
出席にカウントするアンケート提出(50%)、合計9回のレポート(50%)で評価します。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキスト:特に指定しません。事前に資料をmanabaで送付します。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション(激変する中東情勢) | 授業全体を説明するとともに、激変する中東情勢と市民への影響を概観する。 | 事前に講義資料に目を通し、事後にアンケートにお答えください。 |
2 | 中東諸国指導者の権力維持(その1 サウジ) | 中東諸国の指導者が過去の教訓からどのように権力を維持しようとしているのか事例をとりあげ、分析する。その1はサウジのサウード家とMBS皇太子に焦点をあてる。 | 同上 |
3 | 中東諸国指導者の権力維持(その2 シリア) | その2は、シリアのアサド大統領の置かれた状況に焦点をあてる | 同上 |
4 | 中東諸国指導者の権力維持(その3 トルコ) | その3は、トルコのエルドアン大統領に焦点をあてる。 | 同上 |
5 | 中東諸国指導者の権力維持(総括) | 総括では、受講生のレポートを参考に、補足説明、注目点を説明する | 同上 |
6 | イエメン内戦への外国の介入 | 2015年3月のサウジ主体のアラブ連合軍のイエメン軍事介入以来、現在も戦闘は収まらず、市民が犠牲になっている状況を説明する。 | 同上 |
7 | リビア内戦への外国の介入 | リビアでは西部トリポリを拠点とする暫定政権とその支配を認めないハフタル軍、それぞれの陣営を諸外国が支援し、混乱が拡大し、市民にも大きな犠牲が発生し、解決の展望が得られない状況を説明する。 | 同上 |
8 | シリア内戦への外国の介入 | 2011年以来内戦に突入したシリアには政権を支えるロシアとイラン、反体制派を支えるトルコ、IS掃討を理由に介入した米国が国の統治を引き裂き、国民が分断されている状況を説明する。 | 同上 |
9 | 中東内戦への外国の介入(総括) | 総括では、受講生のレポートを参考に、補足説明、注目点を説明する | 同上 |
10 | 展望を持てない人々(その1 シリアのクルド人) | シリアでは、ISIS掃討作戦に地上のもっとも信頼できる部隊として参戦したクルド人勢力は、1万1千人の犠牲を出したにも関わらず政治的権利を何ら獲得できず見捨てられようとしている状況を説明する。 | 同上 |
11 | 展望を持てない人々(その2 パレスチナ人) | UAEイスラエルの国交正常化合意で示されたとおりアラブ諸国の指導者は、「パレスチナの大義」に最早こだわらない様相を呈している。アラブ諸国指導者の思惑を解説する。 | 同上 |
12 | 展望を持てない人々(その3 レバノンのヒズボラ) | かつてイスラエルへのレジスタンス組織としてアラブ世界でも一定の評価を得ていたレバノンのヒズボラは、米国のみならず、湾岸アラブ諸国からもテロ組織に分類されている。その背景を説明する。 | 同上 |
13 | 展望を持てない人々(総括) | 総括では、受講生のレポートを参考に、補足説明、注目点を説明する | 同上 |
14 | 中東指導者の限界と翻弄される市民(総括) | 外国が自らの利益のために中東の紛争に介入することで、紛争の出口が見えないケースが多発している。外国の介入はどこまでが許されるのか議論する。 | 同上 |