シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
交流文化論(トランスナショナル社会学)/STUDIES IN TOURISM AND TRANSNATIONAL |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
外国語学部/FOREIGN LANGUAGES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
北野 収 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
北野 収 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
グローバル化時代の現代社会を考える手がかりとして、①国民国家?国境の存在を相対化することによって初めて見えてくる人々や文化の越境現象の実際を知ること、②それを踏まえたより踏み込んだ意味での「共生」概念の可能性を考えること、③国際的視点のみならず民際的視点も併せ持った複眼的な視点から、文化?社会?政治における諸現象を考えられるようになること、の3点を目的とします。グローバル化に伴う社会構造の変動に規定された様々な越境現象の実情と、当事者のアイデンティティ?民族?国家の相関関係について考察します。関連する理論?言説について講義するとともに、ディアスポラとしての外国人花嫁、アイヌと在日の問題、消えた民「サンカ」などの日本国内の事例を中心に取り上げます。それらを踏まえて、「国際」視点から「民際」視点の転換の意義、地域における交流活動や「学び」の実践の可能性について展望します。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
★オンデマンド録画自習形式とする。 ☆レジメは各自でダウンロードする。 ★学期中にポルタまたはマナバでの質疑応答の機会を設ける予定。 ?基礎概念モジュール ?ナショナリティ国民国家?モジュール ?移民モジュール ?国際結婚モジュール、各1回を予定 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
予習:テキスト該当章の熟読 復習:レジメと自分のノートに基づいた復習 質問:★随時メールによる積極的な質問を歓迎。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
期末レポート 80% 期末質問 20% |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
交流文化概論ⅱ トランスナショナル文化論 食の文化論 表象文化論 |
||||||||||
備考 /Notes |
参考文献:定義、授業中に提示する。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
交流文化に関する各種分野について特定の専門知識を習得し、分析のうえ見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 授業の概要 | 全体のガイダンス | |
2 | 社会学とは | 自然科学、社会科学、人文学の相違。社会学の諸類型。社会学の役割。 | レジメをダウンロード、復習 |
3 | 諸概念の概説:トランスナショナリズムとは | 民族、人種、エスニシティ、国民、国家、トランスナショナリズムなどの概念の確認 | レジメをダウンロード、復習 |
4 | 国境?国民概念①:アイヌからみた日本とロシア | 国民国家成立以前の「辺境」の文化集団が、分断?統合されていくプロセスを理解する | レジメをダウンロード、復習 |
5 | 国境?国民概念②:知られざる漂白民サンカの末路 | かつて本州に広く暮らしていた、謎の漂白民が国民国家のなかで統合(同化消滅)したプロセスを説明、国家統合に抗った(とされる)彼らの精神性を構想する | レジメをダウンロード、復習 |
6 | 国境?国民概念②:琉球?沖縄 | ビデオ「沖縄100年の物語」 沖縄が日本本土、アメリカに統合され、二重の支配を受けながら、庶民がどのように抵抗してきたか |
メモをとりながら映像を観ること |
7 | グローバル化と越境現象①:移民とトランスナショナリズム | 移民に関する基礎理論の概説、移民現象の歴史的推移 | レジメをダウンロード、復習 |
8 | グローバル化と越境現象②:移民と地域における受容 | 現代における移民問題、地域社会の寛容性?不寛容性、移民の編入モード概念 ビデオ資料も併用(「いちょう団地」) |
レジメをダウンロード、復習 メモをとりながら映像を観ること |
9 | グローバル化と越境現象③:若者の『文化移民』と日本回帰 | 海外に文化留学した日本人の若者のアイデンティはトランスナショナル化するか、ついての考察、トランスナショナル?アイデンティティ、ナショナル?アイデンティティ | レジメをダウンロード、復習 |
10 | 日本の海外移住事業の光と影 | かつて日本政府が中南米を中心(戦後)に推進した移住事業の光と影について映像をみながら考える(ドミニカ移住事業関連の映像) | メモをとりながら映像を観ること (予定)課題提示(在日コリアン女性ライフヒストリー感想文) |
11 | 国際結婚①:国際結婚の語源と歴史 | 日本特有の概念?語法である「国際結婚」の歴史、なぜ日本人は「国際」と「国内」にこだわるのか | レジメをダウンロード、復習 |
12 | 国際結婚②:日本人の国際結婚と越境する女性達 | 現代の国際結婚の概況、日本人にみる国際結婚相手のジェンダー差、外国人結婚移民の人権問題 | レジメをダウンロード、復習 |
13 | 民際協力としての自治体国際協力 | 国家を経由しない、民と民との結びつきとしての民際協力という概念と事例の説明 | レジメをダウンロード、復習 |
14 | まとめ | 全体を振り返る質問を事前に提出。それに答える形で総括する。 | 質問をポルタで提出。 |