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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/16 現在/As of 2021/09/16 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏のメディア文化 a/AREA STUDIES IN GERMAN MEDIA CULTURE a |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
常石 史子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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常石 史子 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
<目的> この授業は、外国語学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)が示す、ドイツ語圏の「言語?文化?社会を理解するための専門知識」を習得した「国際的視野に立つ教養人」を育成することに資するものです。 映画というひとつのメディアの歴史を深く掘り下げることを通じて、メディアそのものがもつ構造や機能に意識を向け、メディアから受け取る情報を批判的に検討する姿勢を養います。 <内容> 「メディア文化」とは 、メディアによって伝達?複製?保存?再生されることで広く流通し享受される、さまざまなジャンルの文化事象をさします。本講義はその中で映画を中心に据え、演劇、写真、出版、美術、音楽といった他の分野と対比しつつ歴史的に考察します。 春学期は「メディア」という言葉の多様な意味について検討した上で、映画という表現メディアの生成について学びます。映画は運動を記録するメディアとして19世紀末に誕生してから、色を持ち、音を持ち、さまざまな段階を経て、現代の私たちが日常的に目にしているような形に至りました。動く映像というまったく新しいメディアを手にした人々が、どのような「表現」のあり方を生み出していったのかについて考察を深めます。誕生から1930年頃までの時期において、技術的にも美学的にも重要な役割を果たしていたドイツ語圏の映画に重点を置きながらも、アメリカやヨーロッパ諸国、日本などと随時比較しつつ、世界の映画史の流れを把握します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
①感染防止策を取って対面授業を行いながら、②Zoomによりリアルタイムで配信し、③授業録画をオンデマンドでも配信します。三つのうちどの授業形式で受講するかは受講生が自由に選択できます。授業録画は対面やリアルタイムでの参加者も復習に活用することができます。ただし新型コロナウィルス感染状況などにより、対面授業を中止する可能性があります。 講義はPowerPointで資料を提示しながら行います。 授業に関する連絡はmanabaの掲示+学内メールで行います。 授業の中で示される課題(コメントペーパー。400字以上の記述式)を、授業3日後の期限までに提出すること。提出先はmanaba「ドイツ語圏のメディア文化a」の「レポート」。 各回の授業の冒頭で、前回のコメントペーパーに対するフィードバックを行い、学期を通じて「書く力」の向上をはかります。 春学期、秋学期を通して受講することを前提に構成されています。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:manabaでレジュメ等の資料が配布されるので、これを受講前にダウンロードし、目を通しておくこと。 事後学修:受講後には配布資料と授業録画を活用して復習し、「コメントペーパー」の課題に取り組むこと。さらに授業の中で示される参考文献を読み、映画を視聴して、積極的に自分の関心領域を拡げ、深めてゆくことが望ましい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
全14回分のコメントペーパーの合計点で評価します(100%)。 3分の2以上の出席を評価の前提とします。 正当な理由があって欠席した場合、評価の前提となる出席数には影響しませんが、コメントペーパーを提出しない限り加点はされませんので注意してください。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏のメディア文化に関する専門的な知識、分野特有の思考?研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス |
授業の概要、進め方、評価方法などを把握する。「メディア」という言葉の多様な意味について整理し、この授業の射程範囲と問題意識を共有する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
2 | 映画前史:運動を記録する | 運動を記録するために生み出された、映画に先立つさまざまなメディアについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
3 | 映画の発明者たち | アメリカのエジソン、フランスのリュミエール兄弟、ドイツのスクラダノウスキー兄弟、それぞれの「映画」の発明について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
4 | 映画とレコード | 初期の映画と、メディアとしてのレコードとの密接な関わりについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
5 | 映画と色彩 | 映画に色がついていることが当たり前でなかった時代に、さまざまに試みられた色彩表現について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
6 | 映画館という空間 | さまざまな他の娯楽と併置される一つのメディアに過ぎなかった映画が、映画館という空間を得て独自のメディアに発展していく過程について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
7 | 映画が映したもの | 映画ははじめから物語を語るメディアだったわけでなない。運動を記録できるようになった映画が何を対象に選んできたのかを、歴史的に考察する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
8 | 無声映画の表現(1):ドイツ表現主義 | 美術など多様な分野で大きな潮流となったドイツ表現主義が、映画においてどう現れたかについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
9 | 無声映画の表現(2):ドイツ表現主義の展開 | ドイツ表現主義の映画がアメリカ映画や日本映画に及ぼした影響について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
10 | 無声映画の表現(3):新即物主義 | 表現主義への批判として美術の分野で出現した新即物主義の概念と、その映画への援用について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
11 | 無声映画の表現(4):字幕による表現 | 無声映画における中間字幕(文字だけの画面)の役割について考察した上で、純粋な映像表現を追い求めるために文字を排除した無字幕映画についても理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
12 | 映画と音 | 音を記録できるようになったことで、映画というメディアが得たもの、失ったものについて考察する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
13 | スペクタクルとしての映画 | 歴史大作、ワイドスクリーン、立体映画など、映画史の転換点に現れるスペクタクル映画について考える。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
14 | まとめ | 春学期の授業全体のまとめやフィードバックを行う。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |