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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/30 現在/As of 2021/08/30 |
開講科目名 /Course |
言語?教育文献セミナーb/ADVANCED READINGS IN LINGUISTICS AND LANGUAGE TEACHING (B) |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
船越 健志 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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船越 健志 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
世界には6000種類以上の言語があると言われています。それぞれの言語は一見すると全く異なっているように思えます。例えば、He made the thing that one puts on one’s body ugly for herという長い英語の文を、モホーク語ではWashakotya’tawitsherahetkvhta’se’ のようにたった一語で表現します。これほど互いに異なる言語が、ある共通のメカニズムに基づいて作られているとしたらどうでしょう。この仮説を極限まで追求したのが生成文法の「原理とパラメターアプローチ」です。この授業では原理とパラメターアプローチの入門書であるBaker (2001)を講読して、人間言語の普遍的特質と多様性について考えます。それによって、英語学科の教育課程の編成?実施方針や学位授与方針が示す「英語の運用能力を養成し、英語圏の言語?文学?文化?社会?国際関係などを理解するための専門知識を身につけた、国際的視野に立つ教養人を育成する」ことを目指します。 春学期(「言語?教育文献セミナーa」)に引き続き、秋学期は、エド語、ウェールズ語、チチェワ語、などさらに多様な言語データを観察して、様々なパラメターを検討します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この授業は、対面+リアルタイムオンライン (Zoom) のハイフレックス方式で実施します。受講者は、自分の都合に合わせて教室またはオンラインで受講することができます。また、やむを得ない事情がある場合は、Zoom録画を視聴した上で授業レポートを提出することで出席とみなす場合もあります。 教科書の指定箇所を読んだ上で授業に参加して、授業では問題演習に取り組む。ペアで問題内容に関する議論を行う。その後、意見聴取を行い全体で議論を行った後、講師が解答と解説を行う。授業の最後に授業内容に関するアンケートに答えて提出してもらう。教科書の内容を章ごとまとめてサマリーノートを提出する(1?2回提出予定)。授業で学んだ内容を期末テストで問う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎週、教科書の指定箇所を読んで授業にのぞむ。少なくとも2時間は予習に使うこと。授業後は授業内容の復習のために授業中にとったノートを参照しながら、パソコンでサマリーノートを作成する。少なくとも1時間は復習に使ってください。期末テストには自作のサマリーノートのみ持ち込みを許可します。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末テスト 60% + サマリーノート 30% + 授業への貢献度 10% (授業への貢献度はグループワークや全体討論への取り組み度合いおよび授業アンケートの質問内容に基づいて評価) サマリーノートの評価は、教科書で読んだ内容を自分の言葉で論理的かつ簡潔に再構成できているか、さらには視覚的に読みやすいように工夫されているかといった観点から評価します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
本授業は同講師の「言語?教育文献セミナーa」で読んだ本の続きを読むので春秋連続受講が望ましい。 また、この授業の理解には「シンタクスb」で学ぶ統語論の基礎知識が役に立ちます。 |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
文献研究を通じて、言語学及び英語教育研究の特定分野(統語論、音声学、音韻論、意味論、コーパス言語学、第二言語獲得、教授法など)について専門知識を習得し、分析?論証できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | 授業全体の内容を概説する。 | |
2 | パラメター理論に関する復習 | 春学期の重要事項に関して復習する。 | |
3 | Alloys and Compounds (導入) | 2種類のパラメターについて、身近な例に基づいて概説する。 | |
4 | Alloys and Compounds: ウェールズ語の語順 | ウェールズ語の語順を観察?整理して、主要部パラメターでは捉えられない事実があることを解説する。 | |
5 | Alloys and Compounds: 主語配置パラメターと動詞牽引パラメター | 新たなパラメターを導入して、ウェールズ語の語順を英語のバリエーションとして捉える。 | |
6 | Alloys and Compounds: 英語とフランス語の語順 | 英語とフランス語の副詞の位置を考察して両言語のパラメター値を特定する。 | |
7 | Alloys and Compounds: 世界の言語分布 | 語順に関する世界の言語タイプの分布の理論的予測とその検証を行う。 | |
8 | Alloys and Compounds: 連続動詞パラメター | エド語などの連続動詞構文の特徴を概観し、新たなパラメターを導入する。 | |
9 | Alloys and Compounds: 混合言語 | チチェワ語の特徴を概観し、同言語が英語とモホーク語の混合言語であることを理解する。 | |
10 | 複総合パラメターの復習 | 次章の内容を理解するために、春学期に学習した複総合パラメターについて復習する。 | |
11 | Toward a Periodic Table of Languages (導入) | パラメター間に階層関係を設定する必要性を理解する。 | |
12 | Toward a Periodic Table of Languages: 対格言語と能格言語 | 対格言語と比較して能格言語の特徴を概観する。 | |
13 | Toward a Periodic Table of Languages: パラメターの階層 | これまで導入してきたパラメターの階層関係を特定してパラメターの周期表を完成させる。 | |
14 | 秋学期のまとめ | 秋学期の学習内容を復習する。 |