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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
フランス語圏の文学Ⅰ/FRANCOPHONE LITERATURE I |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水1/Wed 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
森井 良 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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森井 良 | フランス語学科/FRENCH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
フランス文学史の流れを実際のテクストとともに見ていきましょう。比較的リーダブルな20世紀のものから17世紀?19世紀の古典まで、有名作品の抜粋を読んでいきます。 全体を貫くテーマとして、「恋愛」を選びました。フランスはヨーロッパでもいちはやく「恋愛」を文学のテーマに据えた国だからです。まず12世紀にトゥルバドゥールと呼ばれる宮廷詩人たちが純度120%の愛を謡い、この愛を散文的に描いた「物語=ロマン」が誕生します。17世紀の古典主義の時代になると、恋愛の「情念」を「理性」によって描く小説作品が登場してきます。いわゆる「恋愛心理小説」というその後の時代にも脈々と受け継がれてゆくジャンルです。古典主義以降、「理性」では捉えきれない「情念」をダイレクトに表す作品が次々出てきますが、そこでは人間の狂気や背徳的な部分、あるいは過激で多岐にわたる恋愛(性愛)のかたちが俎上に乗せられることでしょう。 以上のような流れを、テクストの読解とレクチャーをつうじて概観していきたいと思います。キーワードは以下のとおり。結婚、不倫、同性愛、近親相姦、年上好き男子/年下好き女子、草食系男子/乙女系女子、ファム?ファタール(宿命の女)、娼婦、ジェンダーレス男子、リベルタン(=自由放蕩家)、サディズム、以下自粛。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義はオンデマンド配信で実施します。各回ごとにmanaba経由でのコメントの提出を求め、フィードバックは適宜授業内で行います。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義形式ですが、場合によっては訳読をやってきてもらうこともあります。授業で取り上げた作家の作品を(翻訳でいいので)実際に自分の目で読んでください。自分の頭で考えたことを普段から書き留め、コメントやレポートに反映させること。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
レポート70%、平常点(出席、授業への参加度)30% | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
フランス語圏の文学を構成する作家、作品、ジャンルについて専門知識を習得し、当時の時代背景、社会情勢をふまえ鑑賞のうえ批評できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | フランス文学についての導入的解説。 | |
2 | フランス恋愛文学史ダイジェスト |
フランス恋愛文学史の流れについての概説。 | |
3 | フランソワーズ?サガン『悲しみよこんにちは』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
4 | アンドレ?ジッド『狭き門』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
5 | レーモン?ラディゲ『肉体の悪魔』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
6 | ラ?ファイエット夫人『クレーヴの奥方』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
7 | アベ?プレヴォー『マノン?レスコー』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
8 | プロスペール?メリメ『カルメン』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
9 | ギュスターヴ?フローベール『ボヴァリー夫人』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
10 | エミール?ゾラ『ナナ』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
11 | シドニー=ガブリエル?コレット『シェリ』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
12 | ショデルロ?ド?ラクロ『危険な関係』 |
作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
13 | マルキ?ド?サド『閨房哲学』 | 作家?作品の解説、テクストの精読、関連資料の紹介(批評、映画など)。 | |
14 | まとめ | 講義で学んだ内容についてのまとめ。 |