シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/15 現在/As of 2021/09/15 |
開講科目名 /Course |
国際ジェンダー論/INTERNATIONAL POLITICAL ECONOMY AND GENDER |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金1/Fri 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
堀 芳枝 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
堀 芳枝 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
経済のグローバル化が進展しているが、女性はどのような役割を果たし、影響を受けているのだろうか。それを知るためには、現在経済成長が著しいアジアに着目するとよいだろう。アジア開発銀行は『アジア経済のグローバル化が進展しているが、女性はどのような役割を果たし、影響を受けているのだろうか。それを知るためには、現在経済成長が著しいアジアに着目するとよいだろう。アジア開発銀行は『アジア2050-アジアの世紀の誕生』(2012)の中で、現在のアジアの成長が続けば、その名目GDPは世界全体の50%を超えるとし、21世紀はまさしくアジアの世紀だと述べた。授業では、このアジア経済の成長を牽引する中心に女性の労働があると位置づけ、グローバル経済の実態-古典的国際分業から今日のグローバル経済を構成している3つの新国際分業を再解釈する。 日本女性の労働の問題もその観点から考える。女性の労働の在り方を考えることは、男性の労働や家族との関係についても考えるきっかけとなると考えている。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業形式で行う。2019年度秋学期 トランスナショナル特殊文化講義(グローバル経済とジェンダー)をすでに履修して単位を取った学生は履修不可とする。大福帳を毎回書いて提出する。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
予習は、授業の最後に次にやる予定の範囲を説明し、専門用語やポイントを説明するので、それにしたがって自分で文献やインターネットなどで下調べをすること。復習は配布した資料にもとづき、何がポイントだったのかを各自で復習する。また、課題が出された場合にはそれをおこなう。 テキストなどについては授業で連絡する。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
manaba への質問?コメント入力(15%) 期末テスト 85%(ただし、コロナの状況によってはレポートに変更することがあります) |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
開発、労働経済学、ジェンダー、女性と労働 などに関する授業。 | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
グローバル経済の成長に女性の労働や、移住労働がどのような役割を果たしているのかを説明することができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | ガイダンス | グローバル経済と女性の労働がどのように関係しているのかを概説する。 | 配布資料の復習および、グローバル経済についての関連文献を読むこと。 |
2 | 古典的国際分業とグローバル経済 | 資本主義の成立と古典的国際分業の成立の中で東南アジアはどのように位置づけられたのか。 | 前回の授業で説明された専門用語について、調べて授業にのぞむこと。復習は配布された資料で分からなかったところを中心にまとめ、必要ならば次回質問をすること。 |
3 | 現代における古典的な国際分業 | 今日の古典的国際分業、新植民地主義について『バナナの逆襲』から考える | 日本においてバナナがどのくらい輸入され、その労働条件はどのようなものなのかを調べておく。復習は配布資料を見直すことを疑問に思ったことをまとめる。 |
4 | 古典的な国際分業を乗り越えるためのフェアトレード | 古典的な国際分業の負の側面を克服するための取り組みとしてフェアトレードの実態をフィリピンを例として考える | 予習は日本におけるフェアトレード産業規模を調べてみる。 |
5 | 途上国はなぜ貧しいのかー従属論 | なぜ途上国は貧しいのかを、経済理論の従属論から考える。従属論の特徴と意義、そして限界を学ぶ。 | 予習は従属論の代表格の人物と理論について調べる。復習は、配布資料がきちんと理解できているかを各自で復習する。 |
6 | 途上国はなぜ貧しいのかー世界システム論 | 途上国はなぜ貧しいのかについて、世界システム論の観点から学び、従属論との共通点や相違点について詳しく知る。 | 世界システム論について事前に調べておく。復習は配布資料などにもとづいて、従属論との共通点や特徴について、自分できちんと説明できるかどうかチェックする。 |
7 | 途上国はなぜ成長できたのかー新国際分業論 | アジアNIESや中国がなぜ経済成長を達成できたのか。これまでの議論を踏まえて新国際分業論を学ぶ。 | 新国際分業について事前に調べる。復習は配布資料にもとづき新国際分業の特徴を振り返る。 |
8 | 途上国はなぜ成長できたのかー女性の労働力の商品化 | 途上国の経済成長に女性の労働はどのようなかかわりを持っているのかを考える | 経済成長とジェンダーの関係について、関連文献を読む。復習は配布資料にもとづき女性の労働力の商品化を自分で説明できるようにしておく。 |
9 | 途上国はなぜ成長できたのかーバングラデシュのファストファッション工場を中心に | 世界の第3の工場といわれるバングラデシュの女性労働の実態や環境に及ぼす影響を学ぶ | トゥルーコストについて調べる。復習は復習シートを配布するので記入して次回提出すること。 |
10 | 途上国はなぜ成長できたのかー再生産領域の国際分業 | ケア?家事労働者を多く輩出しているフィリピンやインドネシアの女性たちの労働を中心に、経済成長と移住労働について考える | 移住労働とは何か、世界では何億人ぐらい出稼ぎをして、どのようなジェンダーバランスがあるのかを下調べする。復習は配布資料と自分の下調べを比較して理解を深める。 |
11 | 途上国はなぜ成長できたのかーケア労働の意味と送り出し国社会への影響を考える | 『ANAK』を観ながら、フィリピン女性が出稼ぎに行くことで、家族関係やジェンダー規範にどのような影響をおよぼすのかを具体的に考える。 | フィリピンの移住労働の特徴を調べる。復習シートを配布するので記入して次回提出すること。 |
12 | 途上国はなぜ成長できたのかーIT-BPOの成長をから考える | インターネット社会の発展は途上国の経済成長にどのような変化をもたらしたのかを、フィリピンを事例として考える。 | IT-BPO、オフショア、とは何か、その移転先はどこかを調べる。復習は授業で指示するドキュメントを見ること。 |
13 | 途上国の成長は先進国になにをもたらすのか | 途上国の成長は先進国の衰退と経済格差、グローバルシティという成長の拠点、そして民主主義の崩壊の危機をもたらしていることを学ぶ | サスキア?サッセンのグローバルシティについて調べておく。復習は復習シートを配布するので、記入して次回提出すること。 |
14 | 資本移転とヒトの移動についてのまとめ | 今学期のポイントを振り返り、期末テストに向けてのレビューをする。 | 今学期の授業を振り返り、自分ができなかったところをチェックして授業に臨む。復習は期末テストに向けての準備とする。 |