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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
国際貿易論b/INTERNATIONAL TRADE(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
米山 昌幸 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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米山 昌幸 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
WTOドーハ?ラウンドにおける多角的貿易自由化が停滞する一方、日本はEPA(経済連携協定)による2国間?地域間での貿易自由化を推進してきた。2018年12月、米国を除く11か国でTPP(環太平洋経済連携協定)が発効し、2019年2月には日欧EPA、そして今年1月には日英EPAが発効した。また、2020年11月には東アジア地域包括的経済連携(RCEP)協定が合意された。今年1月には米国第一主義を掲げたトランプ政権が幕を閉じ、バイデン政権が誕生して、通商政策を見直すと見られている。 秋学期は、部分均衡分析を用いて貿易政策の基礎理論について学んだのち、各国が貿易自由化の利益を認識しつつも保護主義的な政策を志向する背景について理解する。ミクロ経済学の基礎から国際貿易論の分野へつなげるように、できるだけていねいに説明していくので、貿易理論を学ぶことで、経済学的な思考方法で国際貿易を捉えられるようになってもらいたい。 この授業は、経済学部DPに掲げる学位の能力の裏付けとなる「能力」1、経済学科DPに掲げる学位の能力の裏付けとなる「能力」1?2、経営学科DPに掲げる学位の能力の裏付けとなる「能力」1?2、国際環境経済学科DPに掲げる学位の能力の裏付けとなる「能力」1?4を養成することを目的とする。 経済学部、経済学科、経営学科、国際環境経済学科の各CPに記載されている学科専門科目として、履修系統図では経済学科国際経済部門4学期、経営学科ビジネス部門4学期、国際環境経済学科国際部門4学期に配当され、各部門の学修?教育目標に向けて授業を行う。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この授業は講義形式で行い、2020年度実績で受講者が100人以下の授業であるので対面授業が可能との指針が示されているため、この授業は対面で行いたいと考えている。しかしながら、コロナの状況によって授業の形式は変わるかもしれない。第1回目の授業で、その時点で対面か遠隔かについての判断を示す。 授業中に練習問題を解いてもらい、指名した学生に黒板に出て解答?解説してもらい、受講者に解法や正解を考えてもらうことも行いたい。 講義は積み上げ式で行うので、授業を欠席すると、講義についてこられなくなるので、注意して欲しい。講義内容については、レポート課題や小テストに取り組んで、自分の理解を確認した上で翌週の講義内容に進んで欲しい。レポート課題や小テストについては、締切後に模範解答を公表して解説を行う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
受講前にはテキストを予習して要点をまとめておく。受講後には授業中に出されたレポート課題や小テストに取り組む。のちに公表される模範解答で自己採点することにより復習する。14週の授業期間の事前学修2時間?事後学修2時間、単位認定試験対策として4時間として60時間の授業外学修を基本とする。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
2021年度は定期試験期間は設けられていないので定期試験は実施できないが、授業期間終了後1週間に設定された「補講?試験期間」において、期末テストを実施する予定である。その場合には期末テスト100%として評価基準に照らして評価する。授業内容全体を理解し、貿易政策の理論の基礎を身につけたかどうかを評価する。 ただし、コロナの状況によって期末テストが実施できない場合もあるので、毎回の小テストとレポートによって評価できるようにも準備しておく。 |
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関連科目 /Related Subjects |
関連科目としては、2年次配当の学科専門科目「国際経済学a」「国際公共政策論a」、3年次配当科目「国際経済法a」がある。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
貿易理論ならびに貿易に関する専門知識を習得し、実際の貿易活動について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス、戦後の国際経済体制と世界貿易の発展 | 授業方法、テキスト、成績評価基準について説明する。また、戦後の国際経済体制と世界貿易の発展について理解する。 | |
2 | 貿易政策の目的と手段 | 貿易政策とは何か、貿易政策の目的について理解する。貿易政策の手段は、関税と非関税障壁に分けて説明できるようになる。 | |
3 | 部分均衡分析による貿易利益―小国モデル | 部分均衡分析を用いて完全競争の仮定のもとで余剰分析を理解する。小国モデルにおいて貿易を開始すれば輸入国でも輸出国でも貿易利益が発生することが説明できるようになる。 | |
4 | 2国モデルによる分析―大国モデル | 2国モデルを用いて、国際市場において輸入需要曲線と輸出供給曲線の交点で国際価格が決定され、国際市場において輸入国と輸出国の貿易利益が表されることを説明できるようになる。 | |
5 | 貿易政策の効果―関税、生産補助金、個別消費税 | 小国モデルを用いて、関税、生産補助金、個別消費税、生産補助金と消費税の組み合わせの効果を説明できるようになる。 | |
6 | 貿易政策の効果―輸入割当、輸出自主規制 | 小国モデルを用いて、輸入数量制限、外国が先に輸出枠を設定するような輸出自主規制の効果を説明できるようになる。また関税と輸入数量制限の同等性と違いを説明できるようになる。 | |
7 | 保護貿易を擁護する主張―交易条件効果と最適関税 | 大国モデルでは、輸入国が関税を賦課すると輸入価格を低下させ、交易条件の改善させることができ、輸入国の貿易利益を最大にできるが、このような最適関税の賦課は正当化できないことを説明できるようになる。 | |
8 | 保護貿易を擁護する主張―市場の失敗 | 国内市場に何らかの不完全性がある場合には、貿易政策による介入が有効となる可能性があるものの、外部経済の存在や雇用問題があっても必ずしも関税による保護を正当化するわけではないことを説明できるようになる。 | |
9 | ワンポイント貿易実務―貿易条件とインコタームズ | 貿易条件とは何かを理解する。現在貿易取引に使用されている貿易条件を規定するインコタームズ2010を理解し、主な貿易条件であるFOB、CIFの違い、米国のFOB条件の違いを説明できるようにする。 | |
10 | GATTとWTOの歴史と現状 | 第2次世界大戦後のGATTの設立からWTOへの改組に至るまでの歴史をたどって、多国間の貿易自由化交渉の経緯と今後の課題について理解する。 | |
11 | GATTとWTOの制度 | GATTとWTOは各国の貿易政策に一定のルールを決めることにより、安定的な世界貿易体制の構築してきた。その基本原則を理解し、GATTとWTOの紛争解決手続きの違いについて理解する。 | |
12 | 地域貿易協定の現状と制度 | 地域貿易協定に関する現状を整理し、自由貿易協定と関税同盟の違い、地域貿易協定に関するルール、由貿易協定の締結に必要不可欠な原産地規則の制度と問題点について理解する。 | |
13 | 地域貿易協定の経済学 | 地域貿易協定の経済効果を理解し、地域貿易協定の締結と拡大が最終的に世界全体の貿易自由化につながるか否かの議論を理解できるようになる。 | |
14 | 戦略的貿易政策 | これまでの完全競争のもとで貿易政策を見てきたが、ここでは戦略的貿易政策を取り上げて、不完全競争のもとでの貿易政策がどのような効果を持つかを理解し、戦略的貿易政策の議論を理解できるようになる。 |