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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
ゲーム理論a/GAME THEORY(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤山 英樹 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤山 英樹 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
個人間の自由と利益が相反するときに、人々の間で駆け引きがうまれる。これを分析する手法がゲーム理論である。ゲーム理論を学ぶことによって、各個人の自由と利益を最大限に尊重しつつ、実現不可能な理想にとらわれず冷静に社会状況を評価できるスキル(=エコノミックリテラシ―)が身につけられる。これによって、常識だけではなかなか到達できない社会認識が得られる。言い換えると、ゲーム理論によって、ニュースなどで述べられる社会現象に対する意見?主張をうのみにせず、根拠を常に意識し、その根拠の妥当性を問い直し、自らの意見を導き出せるスキルを身につけられる。 以上により,学位授与方針でも述べられた,経済学の専門知識をえられ,社会現象を正しく分析する能力が養成される。さらにこうした能力は,教育課程の編成?実施方針でも述べられた「持続社会の実現」に向けて不可欠である。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業用の動画を事前に準備しておくので,(1) 教室内で15分ほどの動画(プロジェクタに投影)を視聴し,(2) その後5分ほど,学生同士でその内容を説明しあい,疑問点を確認する。この手続きを授業内で複数回繰り返す。もちろん,内容によって時間は変化する。 なお,動画を用いる理由は予習と復習が容易になるからである。理論的な内容となるので,繰り返しの学びが重要であり,授業用のノートと確認問題も事前に公開するので,授業内容の理解に役立ててもらいたい。 また,学生同士で内容を説明しあうことの理由は,単に授業内容を聞いただけだと,疑問点が見つからないということが起こりがちだからである。自分が他者に説明してみて,はじめて自分の理解できていない点が明確となることが多いためである。 授業は原則として教室での対面授業とし,授業の資料は原則としてmanabaに掲示します。ただし,コロナの状況により,学生の学習効果を最大限配慮しつつ,授業形態が変わる可能性がある。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前の学習は,YouTube上で事前に限定公開する動画を視聴することである。この時に,授業ノートも確認し,視聴後にはポイントを把握できたかどうかについては確認問題を利用すると良い。これを行うことで,理解の軽重を事前に把握でき,特に理解が難しかったところを中心に,授業時に主体的に動画視聴し,必要であれば,教員に質問することができる。 事後の学習は,確認問題を解くこととなる。この確認問題では,授業で説明した範囲で,全体像や,細かな論点の厳密な導出が求められる。これにより学生の確かな授業理解をうながす。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業内での相手への説明による貢献(35%)と、授業日を含めた4日以内に提出が求められる毎回の課題(65%)によって評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
ミクロ経済学a, bを既習もしくは並行履修が望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
戦略的な関係を分析するゲーム理論に関する専門知識を習得し、プレイヤーの意思決定や行動を予測、あるいは評価できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 戦略的状況 | ゲーム理論が経済学の中でどのように位置づけられるかを理解する。さらに、ここで分析される戦略的状況も理解し、それを簡潔に表現できるようになる。 | |
2 | 戦略形ゲームと支配戦略 | 戦略的な状況を、プレイヤー?戦略?利得で構成される戦略形ゲームとして表現できるようになる。さらに、実は相手の行動を特に考慮する必要の無い状況を支配戦略という概念でとらえられるようになる。 | |
3 | 社会的ジレンマ(支配戦略の応用、囚人のジレンマゲーム) | 全員が協力すれば社会的に改善するのに、誰一人としてそうする個人的なインセンティブが無い状況がある。これを支配戦略によって理解し、そうした分析を現実へ応用できるようになる。 | |
4 | 被支配戦略 | 戦略的な状況においても、自分の選択肢をより絞り込んで、より容易に意思決定をできる状況がある。これを被支配戦略という概念で理解できるようになる。さらに、より深い読み合いの結果も導出できるようになる。 | |
5 | 最適反応戦略とナッシュ均衡 | 駆け引きにおいて重要なことは、相手の戦略に対して何が最適かを理解することである。これをもとに、社会的に安定な状況としてのナッシュ均衡を理解できるようになる。 | |
6 | 2人2戦略のゲーム | 2人2戦略の代表的なゲームである、調整ゲーム、両性の争い、チキンゲームの特徴を理解し、各ゲームのナッシュ均衡を求められるようになる。さらに、現実との対応も理解できるようになる。 | |
7 | N人2戦略のゲーム | 調整ゲームおよびチキンゲームを多人数の状況に拡張したゲームを学ぶ。結果として、2人2戦略のゲームよりも、ひとつ現実に近いモデルによって、社会の分析をできるようになる。 | |
8 | 中位投票者定理、ホテリングの立地モデル | なぜ2大政党において政策が似てくるのか、なぜ店舗が町の中心に集まってくるのか?こうした現象をモデルによって正確に理解し、他の社会現象にも応用できるようになる。 | |
9 | 混合戦略 | 戦略的な行動では、必ずそうするということをせずに、ランダムに行動を選ぶことが望ましいことがある。これを混合戦略という概念でとらえ、ここでのナッシュ均衡を求められるようになる。 | |
10 | 混合戦略におけるナッシュ均衡の簡便な求め方 | 混合戦略でのナッシュ均衡の求め方は煩雑な場合が多い。そこで、より簡便な方法で、混合戦略におけるナッシュ均衡を求め、相手を変えるには自分を変えないといけないという興味深い応用もできるようになる。 | |
11 | 進化ゲーム | 合理的な主体を仮定するゲーム理論は、合理性を仮定できない生物の世界にも適用可能である。これが可能となるポイントは集団全体の戦略の分布を混合戦略としてとらえることである。これを理解できるようになる。 | |
12 | 確率的安定性 | 進化ゲームにおける安定性の考え方を,調整ゲームについて当てはまる。これによって,より長期においてどの均衡が実現しやすいかの議論が可能となる。これを理解できるようになる。 | |
13 | ネットワークとゲーム | ネットワークによって人のつながりを明示的に取り込められる。比較的新しいゲーム理論の発展の一つに、ネットワーク分析がある。この考え方を身につけ、ネットワークを踏まえて社会状況を分析できるようになる。 | |
14 | 春学期の授業のまとめ | 春学期の授業を概観し,全体像をしっかり理解できるようになる。 |