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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
金融論a/FINANCIAL ECONOMICS(A)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS
ターム?学期
/Term?Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水2/Wed 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
熊本 尚雄

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
熊本 尚雄 経済学科/ECONOMICS
授業の目的?内容
/Course Objectives
本講義の目的は、金融のミクロ経済学的な側面に関する理解を深め、金融取引が行われている市場、金融取引を行っている経済主体(家計?企業?金融機関)に焦点を当て、金融の機能に関する分析力を身につけることにより、学科DPに掲げる学位の裏付けとなる「能力」2-cを養うこと(学科専門科目として、金融?経済政策の専門知識を習得し、望ましい経済政策を立案する能力を身につける)である。
したがって、本講義は履修系統図では学部基礎科目(経済学(ミクロ)、経済経営数学入門)で習得した知識をもとに、金融経済についての理解を深化させる上位科目に位置づけられる。
講義では、まず、どのような金融市場が存在するのか、金融取引、金利とは何か等の金融に関する基礎的な知識について説明する。その上で、各経済主体がいかなる意思決定の下で金融取引を行っているのかについて講義する。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
履修者は、manabaにアップする講義資料、ならびに参考文献における各回の授業内容に関連する該当箇所を読解するとともに、提示する課題の解答を準備する必要がある。また、解答解説後には正誤を確認し、理解を深化させることが要求される。
授業形態(対面授業、manabaを活用した遠隔授業(資料?課題配信型))の詳細については、manabaを活用した遠隔授業(資料?課題配信型)で実施する初回の授業(ガイダンス)にてアナウンスする。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
履修者は講義の理解を深めるために、manabaにアップする講義資料、ならびに参考文献における授業内容に関連する該当箇所を事前に読んでおく。授業後は講義ノート、参考文献を繰り返し読解するとともに、提示する課題の解答を準備する。解答解説後には正誤を確認し、理解を深化させる。
なお、単位制に基づき、各回の授業に対して少なくとも3時間程度の授業外学修時間を必要とする。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
manabaにて講義資料を配布する。
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
『金融論(第2版)』
著者
/Author name
家森信善
出版社/URL
/Publisher
中央経済社
ISBN
/ISBN
978-4502290510
その他(任意)
/other
2019年
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
各回の授業で配布する講義ノートの稿末に参考文献一覧を明示する。
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
課題(100%):授業内容に基づく課題を数回提示し、個々の授業内容に対する理解の到達度、ならびに金融に関する体系的な考察力が達成されているかを評価する。定期試験は実施しない。
関連科目
/Related Subjects
経済学(ミクロ)を履修し、ミクロ経済学に関する基礎的知識を有することが望ましい。また、金融システム論a、秋学期の金融論bとあわせて履修することが望ましい。
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
金融全般に関する専門知識を習得し、市場経済における金融の役割などについて分析のうえ、解説できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 金融論とは? 授業全体についての説明と「金融論」とはいかなる学問かについての説明を行う。
2 金融の基礎知識1(短期金融市場?長期金融市場) 金融取引が行われる「場」である金融市場の種類、ならびにその区分の基準について理解し、短期金融市場と長期金融市場の違いについて説明できるようにする。
3 金融の基礎知識2(金利と債券の関係?割引現在価値) 金利と債券の関係について理解し、債券価格の決定メカニズムを説明できるようにする。
4 家計の金融活動 2期間モデルを理解し、所得や金利の変化が貯蓄行動に及ぼす影響を説明できるようにする。
5 資産選択の理論1(期待効用最大化仮説?分散投資) 期待効用最大化仮説を理解し、リスクに対する態度の異なる経済主体が蓄積した富をどのような金融資産の形態で保有するのか、また分散投資の効果について説明できるようにする。
6 資産選択の理論2(平均分散アプローチ) 平均分散アプローチを理解し、最適なポートフォリオの構成について説明できるようにする。
7 資産選択の理論3(行動ファイナンス理論) プロスペクト理論を理解し、第5回で学んだ期待効用最大化仮説との違いを説明できるようにする。
8 企業の金融活動1(資金調達方法?MM定理) 企業の資金調達方式を理解し、どれだけの設備投資を行うか、またそのために必要な資金をいかに調達するかについて、投資の限界効率理論、ならびにMM定理を用いて説明できるようにする。
9 企業の金融活動2(エージェンシー問題?コーポレートガバナンス) エージェンシー問題に起因する企業の非効率性や企業価値の減少を考慮した場合のMM定理の妥当性について理解し、企業の資金調達にはコーポレートガバナンスの観点も重要であることを説明できるようにする。
10 金融仲介の理論1(金融仲介機関の機能?銀行貸付と情報の非対称性) 情報の非対称性が銀行の貸付行動にどのような影響を及ぼすかについて理解し、逆選択とモラルハザードについて説明できるようにする。
11 金融仲介の理論2(信用割当) 非対称な情報の下で、銀行が逆選択やモラルハザードを考慮して貸付利子率を決定する場合に信用割当が発生するメカニズムについて説明できるようにする。
12 中央銀行 中央銀行の持つさまざまな機能を理解するとともに、中央銀行の独立性がない場合にどのような問題が発生するかについて説明できるようにする。
13 デリバティブ取引 代表的なデリバティブ取引の特徴を理解し、説明できるようにする。
14 証券市場改革 保護制度の仕組みを確定拠出年金制度(日本版401k)とペイオフ解禁を通して理解する。

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