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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
上級マクロ経済学a/ADVANCED MACROECONOMICS(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
山下 裕歩 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山下 裕歩 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は、中級~上級のマクロ経済学を学修することによって、経済学部の学位授与方針および教育課程の編成?実施方針に示す「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するためのものである。この授業は学科専門科目としてのマクロ経済学であり、経済学の基幹科目の一つであるマクロ経済学を学士課程において体系的に学ぶ上での到達点である。 入門?初級~中級のマクロ経済学では、ケインズ経済学と古典派経済学の対応関係が中心的な視点である。しかし、1970年代以降、マクロ経済学は大きく変貌し、主流派の経済学では、ケインズ経済学対古典派経済学という対応関係を視点とした上でのマクロ経済論争は建設的なものではないというコンセンサスが形成されるに至った。本講義では、マクロ経済学がどのように変わってきたのか、そして何故このような変化が起こったのか、またこのような変化の結果として政策的含意がどのように変化するのかなどを理解することを目的とする。また、様々なマクロ経済政策に対して、その是非を判断する際に、重要な視角を与えると考えられる経済学的諸論理を学ぶことも主要な目的である。さらに、非主流派の経済学を理解することを通じて、様々な経済理論を相対化し、多様な見解を持てるようにすることも重要な本講義の目的である。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
履修者は配布されるレジュメ?講義資料を読解するとともに、授業内容に関連する練習問題への解答を準備し、授業内において示す模範解答例をもとに理解を深化させることが要求される。課題への解答で特に優れたものは授業内で紹介し、どこがどう優れていると判断したかを説明するので、次の課題に取り組む際の参考として生かすことが求められる。また、日頃からマクロ経済にかかわる歴史的出来事や最新のニュースにアンテナを張り、本講義で学んだことを通じてそれらがどう理解されるべきかを主体的に考える習慣を形成されたい。質疑や意見交換は対面での授業時に受け付けるほか、manabaの掲示板を設置するので、疑問や主張があるときは、掲示板も積極的に利用されたい。 今年度は対面授業と「オンデマンド方式(資料?動画配信)」を併用して講義を行う予定である。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修として各回のレジュメと授業内容に関連する参考文献の該当箇所を1時間程度の時間をかけて読んでおく。事後学修として、配布されたレジュメ?講義資料をあらためて読解するとともに、講義時に出される練習問題?課題の解答を1時間程度をかけて準備する。また、模範解答解説時に正誤を確認し、理解を深化させる。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
各授業回ごとに出題される課題(100%)を積み重ね、前半(第1~7回)および後半(第8~14回)に分けて、レポートとして提出してもらう。この課題への解答内容によってAA、A、B,Cの4段階で評価する。評価基準としては、①基礎的知識の修得の程度、②計算問題?論述問題における解答の首尾一貫性の程度、③独自の論点?視点の追加とその位置付けの正当性の程度、の3つを重視する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
この科目は、学科基礎科目「マクロ経済学a,b」の上位科目に位置づけられるので、「マクロ経済学a,b」が履修済みであることが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
学部上級レベルのマクロ経済学の知識を習得し、様々な経済事象を理論的に分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 新古典派総合(短期と長期) | ケインズ経済学と古典派経済学の相違をどのようにすれば整合的に理解できるかについての見解の一つである新古典派総合を理解する。 | |
2 | マネタリズム | マネタリズムの考え方を理解し、貨幣数量説の持つインプリケーションを理解する。 | |
3 | 新古典派経済学 | 現代経済学の主流派である新古典派経済学のフィロソフィーを理解する。 | |
4 | マクロ経済学のミクロ経済学的基礎 | ルーカス批判を通して、ミクロ的基礎付けの重要性を理解する。 | |
5 | インフレーション | インフレ率決定の古典的理論を概観し、その上で期待形成の重要性を理解する。 | |
6 | 適応的期待 | 適応的期待形成仮説の妥当性とそのマクロ経済的インプリケーションを理解する。 | |
7 | 合理的期待 | 合理的期待形成仮説の妥当性とそのマクロ経済的インプリケーションを理解する。 | |
8 | フィリップス曲線 | 短期フィリップス曲線と長期フィリップス曲線の相違を想定される期待形成の相違から理解する。 | |
9 | 資産市場と資産価格 | 異時点間の意思決定を考察する上での資産市場の重要性を理解し、基礎的な資産価格決定論を概観する。 | |
10 | ブレトンウッズ体制とIS-LMモデル | 固定相場制をはじめ資産価格決定に政府が強く関与する経済を描写する理論としてIS-LMモデルが整合的であることを理解する。 | |
11 | 新しい IS-LMモデル | ミクロ経済学で基礎付けられたIS-LMモデルを理解する。 | |
12 | 動学的不整合性と経済政策のルール化 | 動学的不整合性という概念の理解を通じて、経済政策の在り方を理解する。 | |
13 | 非主流派経済学の視点(1)マルクス経済学 | マルクス経済学の基礎を剰余価値学説と史的唯物論から理解する。 | |
14 | 非主流派経済学の視点(2)ポストケインズ派 | ポストケインズ派の基礎を理解することを通じて、マクロ変数間の関係性に着目して構築された理論の妥当性を考察する。 |