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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
経済学史b/HISTORY OF ECONOMICS(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月2/Mon 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
黒木 亮 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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黒木 亮 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
<講義の目的> 本講義の目的は、経済学の形成過程を追体験し、経済理論への理解を深めてゆくための手がかりとして、経済学者が実際に取り組んだ問題や社会的背景、時代的文脈を考察することにある。「豊かな歴史観、自然観、および、倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識を習得した、国際的視野を有する優れた社会人の育成を目的とする」カリキュラムの1つとして、19世紀末の経済思想から、われわれの社会を支え、その将来を基礎づけるであろう今日の経済思想までを通覧する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
<講義の方法> 予告した教科書の該当箇所に沿って、PortaⅡ(あるいはmanaba)の授業掲示などを用いた解説や補足説明を行う。また毎回、重要なキーワードの確認やポイントの整理、それらへの理解を深めるための復習の機会としてmanabaでの小テストを行う「予定」である。なお小テストは、1問3点で5問(計15点)の選択問題からなり、終了時に正解と得点が表示される方式をとる予定である。 以上の(1)基本解説や補足説明の確認、(2)テキストの精読、(3)小テスト、の3つで、おおよそ通常の授業に相当する学習時間(90分前後)を予定しているが、以上に加えて、関連する経済思想の確認?調査や各人の関心に応じたファクト?チェック、予習?復習の時間を各自のペースで積み上げ、多様な経済思想や経済学の歴史に触れる機会を増やしていくことが望ましい。 授業内容や小テストなどに関する質問は、随時メール(kurogi-703@dokkyo.ac.jp)で受け付け、個別に回答する予定であるが、重複する質問や重要な疑問には、「補論」の授業掲示を行う予定である。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
<予習と復習の範囲> 授業の中ないしは小テストで確認するその日のポイントや次回の講義概要の予告等を通じ、教科書の該当箇所や参考となる文献などを示し、それらを通じた復習と予習、発展的な自学自習を促す。 なお小テストでは、正解以外の選択肢に、関連する重要なキーワードを配する予定である。それらを調べることが、そのまま予習?復習の機会となるだけでなく、興味関心の幅を広げる契機にもなるはずである。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回実施予定の小テストの結果によって理解度を把握する。評価はその積み上げを基本(8割前後)とし、学期末にレポートと期末試験のいずれかないし両方を行い、それら出来具合を(2割前後)加味する形で総合評価を行う。 なお、小テストの累積得点が、6割以上に達していなければ、C評価以上は難しい。学期末のリポートなどからの加点はあるが、基本は小テスト(と期末テスト)での総得点を基準とした「相対評価」となる。総得点が高い順から、AA(1割程度)、A(2割程度)、B(3割程度)、C(3割程度)とする予定である。 |
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関連科目 /Related Subjects |
経済学、ミクロ経済学、マクロ経済学 | ||||||||||
備考 /Notes |
メインの教科書としては、新型コロナ対応型の授業が継続中の場合は「テキスト1」を、例年通りの対面授業に戻った場合には「テキスト2」を想定している。また授業計画は「テキスト1」を採用した場合を「前提」している。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
経済学の形成過程を追体験することで経済理論への理解を深め、経済学者が実際に取り組んだ問題や社会的背景、時代的文脈について分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 春季から秋季への橋渡し | 19世紀末から20世紀中盤までの思想家の顔ぶれ |
2 | ジェヴォンズ | 快楽と苦痛の微積分学」 | 限界効用分析 |
3 | カール?メンガー | 主観主義のミクロ経済学 | 水とダイヤモンドのパラドクス |
4 | ワルラス | 社会主義者による一般均衡理論 | 一般均衡理論、黒子としての企業家 |
5 | マーシャル | 古典派と新古典派の価値論の統合 | 需給均衡論、マーシャリアン?クロス |
6 | ヴェブレン | 『有閑階級の理論』と『営利企業の理論』 | 顕示的消費、慢性的不況論 |
7 | ケインズ | 確率革命とマクロ経済学の誕生 | 『雇用?利子および貨幣の一般理論』、流動性選好説 |
8 | シュンペーター | 企業者による創造的破壊の動学 | 経済発展論、イノベーション |
9 | スラッファ | 経済循環を捉える別のヴィジョンの可能性 | 標準商品、商品による商品の生産 |
10 | ハイエク | 「無知の知」による「開かれた社会」の模索 | 自生的秩序、新自由主義(ネオリベラリズム) |
11 | ポランニー | 「悪魔の碾き臼」からの自由社会の開放 | 互酬、再分配、交換 |
12 | ガルブレイス | 「新しい産業国家」の「ゆたかな社会」に根づく「満足の文化」の死角 | 依存効果、テクノストラクチャー |
13 | セン | 「合理的な愚か者」の経済学 | 潜在能力アプローチ |
14 | まとめ | 制度化された経済学の死角と経済学史の視角 | 19世紀末から20世紀中葉までの研究者の顔ぶれ |