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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
南アジア経済論a/SOUTH ASIA ECONOMY(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
土2/Sat 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤森 浩樹 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤森 浩樹 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
インドを中心とした南アジア地域は、近年高い水準の経済成長を遂げている。ASEANや中国に続き、アジア経済や世界経済全体を牽引するアジアの成長センターの中核エンジンとして注目を集めている。その経済成長と発展の実態とその主な要因について、世界経済への組み込みというグローバリゼーションのインパクトを踏まえ、その発展ダイナミズムと抱える課題を考察していく。特に、貧困や農業生産の向上から、一次産品主体の生産?輸出構造、低次工業化、さらに産業の高度化を経て順調に成長した国家、さらに未だ工業化の初期段階の国家まで混在する南アジア経済を共通性と個別性の観点から観察し分析する。 まず、域内大国インドの経済について、マクロ経済の視点から、その経済発展とその発展を目指した経済政策(産業?金融?財政など)を解説しながら、経済発展の中で浮上した多様な課題に触れる。また、企業経営の視点から、主な産業の発展プロセスを分析していく。さらに、インド以外の南アジア主要4ヵ国経済について、その概要?特性と構造的な課題について理解していく。 授業全体を通じて、受講者が現代の南アジア経済に関する正確な知識と分析能力を習得することを目標とする。昨今の南アジア経済にみられる多様な事象の理解を深めることで、南アジア経済を自身で読み解く力を養うことも目的としている。加えて、グローバル化が進む世界の中で、日本から遠く離れた南アジアに位置する国々とも、受講生の生活は密接に結びついていることを認識できることを本授業の目的とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は、主としてオンライン(zoom利用)によるライブ形式にて実施する。 下記に示すテキストを利用し、1週1回の授業にて、テキストの1章を目安に解説?分析していく。このため、授業毎に対応する各1章を必ず事前に精読しておくこと。また、テキストは授業に持参すること。また、適宜資料を配布することもある。 なお、教員は随時、受講生に質問を行うこともあるので応答して欲しい。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習 常日頃より、新聞やインターネット、書籍などで国際経済、なかでもインドを中心とした南アジア諸国の情報に触れるようにする。毎回授業の終わりに次回の授業に関連するキーワードを提示するので、下調べを行うこと。 事後学習 授業で学習した内容の復習と、その授業中に紹介した参考文献などにより学習を深めること。ノートやメモを参照しながら復習し、不明な点がないようにすること。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
1.最終レポート(40%) :授業内容,特に毎回の課題となった問題に基づいて、南アジア経済の体系的な理解が達成されているかを最終レポートで評価する。 最終レポートは2~3つのテーマにつき、必ず利用しなければならないキーワードを複数提示し、それらキーワードを用いて論述するものとなる予定である。 2.講義への参加姿勢?積極性(20%):受講生は毎回の講義の前に、各回のテキストに対応する章を事前に精読してから授業に臨むことが求められる。その授業中での質問およびテキスト読解の際における質問などは、学修活動への積極性として評価する。 3.授業後の小クイズ乃至リアクションペーパー(40%) :小クイズ並びにリアクションペーパーは南アジア経済の特性について、簡潔に分析ができるようになっているかという点から評価される。 ただし、講義への欠席回数が7回以上の場合、また最終レポートを未提出の場合、 評価の対象外とするので注意すること。試験は実施しない。 |
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関連科目 /Related Subjects |
本科目は、国際経済学を同時乃至履修後に履修することがのぞましい。 |
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備考 /Notes |
到達目標 1.南アジア経済に関してその基本構造や課題を正しく理解し知識をもてるようになること。 2.南アジア経済を視る目?観察眼を涵養していくことができる。 3.学んだ日本と南アジアの経済関係を説明、自らの意見を述べることができる。 4.国際経済学を現実の日本と南アジアの経済関係に適用でき、南アジア経済を含む国際経済と自分自身のとの関連性を認識できること。 |
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到達目標 /Learning Goal |
南アジア経済に関する専門知識を習得し、現代南アジア経済の構造等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義の概要説明 | 講義の概要 授業内容?テキスト?評価方法説明?注意事項?自己紹介 南アジアとは/南アジアの基本的な位置づけと国際経済との関係 | |
2 | 南アジア経済の概観:現代インド?南アジア経済を理解する視点 | 経済成長/人口/人間開発指標/産業構造変化/対外開放度/統治体制 | |
3 | マクロ経済から見たインド経済①:経済成長と貧困問題 | 貧困/経済格差/地域格差/宗教/身分制度 | |
4 | マクロ経済から見たインド経済②:財政政策と財政制度 | 財政赤字の経緯と主因/中央?地方の公的債務の推移/ソブリン格付け | |
5 | マクロ経済から見たインド経済③:金融システムと金融政策 | 金融政策の変化による商業銀行台頭/証券市場の再興 | |
6 | マクロ経済から見たインド経済④:国際貿易と資本移動 | 貿易?投資のインド経済への影響/輸出入の構造変化/サービス貿易増大 /対外投資への転換(インド企業の海外進出) |
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7 | 産業と企業経営から見たインド経済①:産業政策と産業進展 | 産業政策の転換/インド化?グローバル化?インフォーマル化 | |
8 | 産業から企業経営から見たインド経済②:情報通信産業 | 携帯電話普及/民営化?関連政策の規制?自由化/デジタルデバイドの縮小 | |
9 | 産業と企業経営から見たインド経済③:自動車産業とサポーティング産業 | 同産業とその部品産業の時系列進展/国家政策の影響/バイクから自動車へ | |
10 | 産業と企業経営から見たインド経済④:繊維産業と製薬産業 | 繊維産業における特性と隣国との対比/製薬産業の急進展と成長潜在性 | |
11 | 産業と企業経営から見たインド経済⑤:インド財閥と企業 | 主要財閥の歴史的展開/成長を下支える新興財閥/世界に広がる印喬 | |
12 | 産業と企業経営から見たインド経済⑥:農業 | 経済基盤としての農業?自給率/農業技術普及?農家階層化/農産物自由化の影響 | |
13 | 南アジア経済各国論①:パキスタン経済?バングラデシュ経済 | パキスタン:農産物原料の食品?繊維中心の経済/課題は付加価値部門の創生 バングラデシュ:経済課題は貧困/輸出品の多様化/所得配分改善 |
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14 | 南アジア経済各国論②:スリランカ経済?ネパール経済 | スリランカ:福祉国家/プランテーション経済/繊維産業の進展 ネパール:多様な構造問題/地理的条件/政治不安/技術的後進性/対内投資誘因 |