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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
政治学総論b(経営学科用)/PRINCIPLES OF POLITICAL SCIENCE(B)
開講所属
/Course Offered by
経済学部経営学科/ECONOMICS MANAGEMENT
ターム?学期
/Term?Semester
2021年度/2021 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
火4/Tue 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
杉田 孝夫

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
杉田 孝夫 法律学科/LAW
授業の目的?内容
/Course Objectives
治者と被治者が身分的に切り離されていた近代以前においては、政治学は支配身分たる治者のための当地の技術であり教養の学であった。しかし治者=被治者の関係にあるデモクラシーの現代においては、政治学は政治家や行政官や公務員にとって必要な教養である以上に、われわれ市民にとって必須の教養である。よき政治家とよき行政官を生み出しかつ評価するのは、我々自身だからである。政治は、人間が相互に自由かつ安全に生きていくことを可能にするための相互行為であり、政治の世界は、リアリズムとアイデアリズムの緊張関係の中で営まれる実践知の世界である。政治は、現実を見据えて、リーズナブルな解決策を追求する知的営みである。われわれは生涯を通じて、他者となんらかの共同的権力関係を形成しながら、その中で相互の自由と安全を享受する。その相互了解された関係をたえず更新していくことなしには安全に生きることすらおぼつかない。その作為性と変更可能性に気付くとき、自由と平等と平和のさらなる可能性が開かれる。本講義はそのような知の技法を身に着けることを目指す。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
事前?事後学修の内容
/Before After Study
あらかじめ教科書の該当箇所を読んでから、講義に臨むと関心と理解が深まる。講義のあとは、図書館で関連文献を閲覧することを薦める。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
現代政治理論(新版)
著者
/Author name
川崎修?杉田敦(編)
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-12454-7
その他(任意)
/other
2012
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
おうふう政治ライブラリー 市民社会論
著者
/Author name
杉田孝夫?中村孝文 (編著)
出版社/URL
/Publisher
おうふう
ISBN
/ISBN
978‐4‐273‐03726‐0
その他(任意)
/other
2016
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
戦後「社会科学」の思想 丸山眞男から新保守主義まで
著者
/Author name
森政稔
出版社/URL
/Publisher
NHK出版
ISBN
/ISBN
978‐4‐14‐091261‐4
その他(任意)
/other
2020
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
毎回リアクションペーパーおよび最終レポートを10点満点で採点し、学期全体の平均点にもとづく。
リアクションペーパー(講義の論点を文章にする)の字数は700字以上800字以内とする
最終レポートは900字以上1000字以内とする
関連科目
/Related Subjects
春学期開講の「政治学概説I」を先に履修しておくことが望ましい
備考
/Notes
参考文献:講義の中で適宜紹介する。
到達目標
/Learning Goal
政治学の知識を習得し、近代日本の政治システム、国際政治、政治過程などにおける問題点について分析のうえ、自らの見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 資源主義と福利主義 ドゥオーキンと資源主義の発展
福利主義の展開と平等論の課題
教科書 第5章 平等
4ドゥオーキンと資源主義の発展
5福利主義の展開と平等論の課題
2 デモクラシーの歴史 古代のデモクラシー論と近代のデモクラシー論
選挙権と代議制デモクラシー
大衆デモクラシー
デモクラシーと全体主義
教科書 第6章 デモクラシー
1 デモクラシー論の展開
2 大衆デモクラシーの成立
3 現代デモクラシー論の諸相 利益集団デモクラシー
討議デモクラシーとラディカル?デモクラシー
ネーションとデモクラシー

デモクラシーと政治参加
異議申し立てとデモクラシー
教科書 第6章 デモクラシー
3 現代デモクラシーの諸相 
4 討議的デモクラシーとラディカル?デモクラシー
5 ネーションとデモクラシー
4 ネーションとエスニシティ ネーションとナショナリズム 教科書 第7章 ネーションとエスニシティ― アイデンティティの政治
1.ネーションとナショナリズム 
5 多文化主義 多文化主義の問題提起
アイデンティの重層性
教科書 第7章 ネーションとエスニシティ―
2.多文化主義
6 フェミニズムの展開 フェミニズムと近現代社会
政治において「人間」とは誰のことか
教科書 第8章 フェミニズムの政治理論
1.政治において「人間」とは誰のことか
2.フェミニズムの展開
7 フェミニズムとジェンダー論 ジェンダー論の政治理論への寄与 教科書 第8章 フェミニズムと政治理論
3.政治理論への寄与
8 公共性とはなにか 「公共性」という言葉の意味
公共的なものと私的なものの対立と融和
アーレントとハーバーマスの公共性論
教科書 第9章 公共性と市民社会
1.「公共性」とは何か
2.公共的なものと私的なものの対立と融和
3.アーレントとハーバーマスの公共正論
9 市民社会論の可能性 政治的公共圏と討議デモクラシー
リベラルな政治文化と公共性
現代の市民社会論
教科書 第9章 公共性と市民社会
4.政治的公共圏と討議デモクラシー
5.リベラルな政治文化と公共性
6.現代の市民社会論
10 環境と政治 政治学のフロンティア
緑の政治とエコロジー
政治課題としての環境問題
「緑の政治」の展開
エコロジーの政治構想
教科書 第10章 環境と政治
1.政治課題としての環境問題
2.「緑の政治」の展開
3.エコロジーの政治構想
11 災害と疫病と防災の政治 開発か環境保全か
防災の政治
感染症と近代の政治 公衆衛生の政治学
講義ノート
12 主権国家とウェストファリア体制 境界線の動揺と政治学
ウェストファリア的秩序の特質と国際秩序のイメージ
第11章 国境をこえる政治の理論
1?境界線の動揺と政治学
2.ウェストファリア的秩序の特質と国際秩序のイメージ
13 国際政治と分権性 国際政治学の成立と分権性の克服という課題
グローバル化の始動と政治理論の対応
教科書 第11章
3 国際政治学の成立と分権性の克服という課題
14 グローバリゼーションと国境を超えるデモクラシー 国境をこえるデモクラシーの理論
新しい世界をつくる社会運動と政治理論
教科書 第11章
4 グローバル化の始動と政治理論の対応
5 国境をこえるデモクラシーの理論
6 新しい世界をつくる社会運動と政治理論

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