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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
日本経営史b/BUSINESS HISTORY OF JAPAN(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経営学科/ECONOMICS MANAGEMENT |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水1/Wed 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
平井 岳哉 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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平井 岳哉 | 経営学科/MANAGEMENT |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本授業は、江戸期から現代に至るまでの日本企業の発展要因を学ぶものである。過去に、創業、成長、失敗や倒産など激動期を経験した企業を事例に、企業の主体的行動の内容とその背景にある論理や原因について概観するとともに、主としてトップマネジメント層に限定されるが、先人達のとった選択の是非について考察する。履修を通じて、時代の変遷に左右されない普遍的な経営システム、あるいは逆に、時代によって変化している経営システムの存在とその内容について理解を深めてほしい。 歴史系の学科専門科目として、ビジネスの歴史に関係する専門的知識の提供を行う。経営学科における他の学科専門科目の履修にあたって、理解度が高まることを期待している。本科目の履修を通じて、学科の学位授与方針にあるように、歴史観や倫理観などの教養的素養に加えて、個人や組織の活動を向上させて社会的責任を果たす能力、および市場環境や企業経営などの変化を洞察する能力の涵養をめざす。 秋期は、第2次大戦後から現代までを範囲とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
各回、まず時代の経済環境を概観するとともに、主人公となる企業の成長過程とその要因を説明して、履修者の理解を深める。同時に、成功企業における経営面での革新性の抽出も行っていきたい。履修者には、各時代における企業経営の成功経緯と革新性に対して自発的な探求を心がけてほしい。 当該授業に関係する新聞や経済雑誌の記事などがあった場合には、その紹介と説明を行っていきたい。 授業で課題の設定を行った場合には、次回の授業においてその内容をフィードバックする形で概要の解説を行うつもりである。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
履修者には、次回の授業項目について参考文献等を事前に読んでおいてほしい。1時間程度はかかるものと推測している。 上記以外に、事前?事後の両面において、経済雑誌、新聞等における企業の最新情報を日常的に入手しておくことが求められる。各回の授業内容に関連すると思われる経済雑誌、新聞等の該当箇所を毎週最低1時間程度をかけて読んでおいてほしい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末に試験もしくはレポートを行う。 試験(レポート)の結果(90%):論述式の問題を数問出題する。企業経営に関する知識と考察力を備えたかどうかを評価します。具体的な評価のポイントは、①授業内容に基づいていること、②各組織などの全体的な概要把握として、定義、理論的背景、長所?短所、その後の変化の動向などを一連の流れの中で理解していること、③説明における論理性があることなどである。 授業への参加?貢献度(10%):受講態度、授業中における発言?質疑応答での具体的な参加などから総合的に評価する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
日本経済史、経営組織論、経営戦略論、ベンチャー企業論、人的資源管理論、国際経営論など。 | ||||||||||
備考 /Notes |
資料の事前配布を行う場合は、ポルタ2かmanabaのどちらかを予定している。 授業方式は、履修者が100名以上になることが予想されることから、遠隔授業を想定している。録画した授業を、当日の授業時間帯ではなく、授業当日夕方または授業翌日頃にYoutube等にアップし、履修者にあとから見てもらうオンデマンド型である。 いずれも初回時頃に判断する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
日本経営史に関する専門知識を習得し、日本の企業経営の形成?発展の歴史等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 第2次大戦後の日本経済および企業経営の概観 | 第2次大戦後に大きく変わった日本企業の経営環境を概観する。これにより、戦前?戦後の変化の内容を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
2 | 横の企業集団 | 財閥解体とその後生まれた戦後型企業集団(いわゆる横の企業集団)の成立過程と集団化の機能を考察する。あわせて横の企業集団が日本経済に果たした役割について理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
3 | メインバンク(銀行業界) | 戦後の企業発展に大きく寄与したメインバンク体制の内容を考察する。このことは、結果的に都市銀行の戦後経営史と日本経済に果たした役割を理解することになる。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
4 | 産業政策(石油化学工業) | 日本における石油化学工業の勃興などを事例に、通商産業省など国が行った産業政策の概要とその果たした役割について理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
5 | 鉄鋼産業 | 旧日本製鉄の戦前?戦後の経緯(企業統合と分割)を踏まえつつ、戦後の川崎製鉄の動向を考察して、日本鉄鋼業の発展経緯とその要因を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
6 | 家電産業 | 松下電器産業を事例に、家電産業が戦後発展した経緯と成長要因を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
7 | 自動車産業①(生産方式) | トヨタ自動車を事例に、戦後の日本自動車産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。パート①では、工場でのトヨタ生産方式に焦点を当てる。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
8 | 自動車産業②(系列方式) | トヨタ自動車を事例に、戦後の日本自動車産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。パート②では、協力企業群との取引関係に焦点を当てる。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
9 | 流通産業①(百貨店、スーパー) | ダイエーを事例に、戦後の日本流通産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。パート①では、スーパーマーケットを主人公とする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
10 | 流通産業②(大型専門店、コンビニエンス?ストア) | セブンイレブンなどを事例に、戦後の日本流通産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。パート②では、大型専門店ならびにコンビニエンス?ストアを主人公とする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
11 | ビール産業 | キリンビールとアサヒビールを事例に、戦後のビール産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
12 | 商社業界 | 三井物産?三菱商事を事例に、戦前および戦後の総合商社の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
13 | ゲーム産業 | 任天堂とソニーを事例に、家庭据置型ゲーム機を中心に戦後のゲーム産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |
14 | 石油産業 | 日本石油、出光興産などを事例に、戦後の日本石油産業の発展経緯と成長要因を理解できるようにする。 | 事前?事後の両時点において、各回の授業内容に関連する参考文献等の該当箇所を読んで理解を深めることを推奨する。 |