シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
外国経営史a/FOREIGN BUSINESS HISTORY(A) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
経済学部経営学科/ECONOMICS MANAGEMENT |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木4/Thu 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
西牟田 祐二 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
西牟田 祐二 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では、企業経営のもっとも枢要なポイントである「変化に対応する能力」を企業がいかに構築するかについて、主に20世紀を代表する世界企業の事例研究によって学んで行く。もちろん現在直面している21世紀の激変する経済環境に対しそれは直接適用できるものではない。しかし、むしろ20世紀初頭に直面した当時の激変する経済環境の中で彼らがどのように「変化に対応する」戦略および組織を打ち出していったかを詳しく具体的に検討することが、「変化に対する対応能力」の基本点を引き出すことになると考えられるからである。事例研究の焦点は、アメリカ自動車市場におけるフォード対GMの競争戦とそれが世界に与えた影響である。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は、オンディマンド方式で行う。毎回木曜日18:00にmanabaのコースコンテンツに添付で配信する録音付きパワーポイント?スライドを参照して講義内容の理解を深める。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事後、毎回授業の感想をA4一枚(1000字程度)の小レポートに作成し、manabaレポート提出欄に提出する(期限は次週月曜日17:00)。その際、末尾に、自分として質問したい点、さらに議論したい点(これらを論点と称する)を必ず2点以上含める。また期末に期末レポート課題を出題するのでこれを同じくmanabaレポート提出欄にファイルで提出する(分量はA4五枚以上)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
毎回の小レポートの点数の総計60%、期末課題レポート40%の基準で評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
外国経営史b、外国経済史a、外国経済史b | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
外国経営史に関する専門知識を習得し、外国の企業経営の形成?発展の歴史等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | はじめに: 「経営」とは何か?「経営者」とは何か?経営史の基本視点 | 資金調達からマーケティングに至るヴァリュー?チェーンの「統合者」としての「経営者」の役割を経営史の基本視点として据える。 | |
2 | 経営史の事例研究No.1としての「フォード対GM」の位置づけ | あらゆる経営史の諸事例研究の基準を確立するものとして「フォード対GM の競争戦」を論じる。 | |
3 | ヘンリー?フォードの戦略 | 大陸横断鉄道によってアメリカの東海岸と西海岸がはじめて結合され成立した「全米」の均質的な広域市場圏に機会を見出したH.フォードの視野に映ったものを論じる。 | |
4 | 「フォード?システム」の誕生 | 北米広域市場に適合的な標準化商品としてのT型の単一車種の大量生産システムとしての、部品の互換性、専用工作機械列、移動式組立法の総合化の意義を論じる。 | |
5 | コストダウンの機構、「フォード?システム」の全機構 | 大量生産体制と大量販売体制の両輪的不可欠性とマス?マーケティングの決定的意義を論じる。 | |
6 | 「フォード主義」の意義 | 「フォード?システム」とは区別された経営思想としての「フォード主義」の意義と世界的影響を論じる。 | |
7 | 「フォード対GM」第2幕―GMとは何か? | ウィリアム?C.デュラントによるGMの創業の過程を論じる。 | |
8 | GMの組織改革 | アルフレッド?P.スローン,Jr.による世界初の「データ?サイエンス的手法」の確立を論じる。 | |
9 | GMの組織改革(続)とフォードへの挑戦 | 5年を要したGMの組織改革が市場の変化を捉える瞬間を論じる。 | |
10 | 「フォード対GM」の総括 | GM社によるフォード社の凌駕過程は同時に多数の中堅自動車諸企業の消滅の過程であったことを全体として論じる。 | |
11 | 「アメリカン?システム」と20世紀の世界経済 | 1920年代にアメリカ自動車市場で確立した経営手法、経営戦略、経営組織が世界の自動車産業および他産業に与えた影響を論じる。 | |
12 | アメリカ対ヨーロッパ | 上記について、アメリカ対イギリス、アメリカ対フランス、アメリカ対イタリア、アメリカ対ドイツについて具体的に見る。 | |
13 | アメリカ対日本 | 1930年代の「第一次日米自動車摩擦」について考察する。 | |
14 | まとめ | 「フォード対GM」論の持つ広範な射程について総合的に論じる。 |