シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/23 現在/As of 2021/08/23 |
開講科目名 /Course |
国際関係法特講(国際宇宙法)/INTERNATIONAL RELATIONS LAW,SPECIAL LECTURE |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
大塚 敬子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
大塚 敬子 | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
人類の活動領域は、今や宇宙空間へと拡大しています。これからの時代も、技術の発展に伴い、より自由で活発な宇宙活動が展開されていくことは間違いありません。宇宙活動を律する国際法は、そうした技術や活動態様の変化に応じて発展してきました。国際法の他の分野に比べて、宇宙に関する国際法の発展ぶりには目覚ましいものがありますが、一方で、技術開発のスピードゆえに、法的側面から様々な課題に取り組む必要性も増しています。 そうした現状を踏まえ、この授業では、宇宙空間?宇宙活動に関する国際法を学びつつ、その知識を生かして国際社会の現代的課題について考察し、より広い視野と新たな知見を得ることを目的とします。とくに、国連で作成された国際条約やソフト?ロー、国家間や宇宙機関間で形成された諸規則や国際協力のあり方についての知識を得て、国際社会の多様な課題について考察し、その解決策を見いだす能力を身に付けていきます。また、他の履修生の考え方にも触れながら、国際社会の現状について考え、未来を展望するための宇宙の視座を獲得することをめざします。 この授業では、以上のような学びを通して、法学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成?実施方針(CP)に示されること、特に、「法的なものの考え方およびグローバルな思考力を身に付け、社会の様々な問題を総合的にとらえ解決策を提示できる能力」や、「国際的視野に立った深い素養を基礎として、社会状況をふまえ、健全な常識と柔軟な思考をもつ自律的な社会人として活躍することのできる能力」を身に付けることに重点を置きます。そして、「個別の事象について自らの見解を提示できるように」しながら、個々の考える能力を磨いていきます。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
◇ この授業は「講義形式」でおこないます。ただし、対面授業と遠隔授業の併用を予定しているので、「対面授業の回」と「遠隔授業の回」があります。初回は対面授業を行う予定なので(社会状況や大学からの方針提示等により変更の可能性あり)、その際に詳細を説明します。 ◇ 授業は主にレジュメやパワーポイント資料に沿って進めます。必要に応じて、資料を事前に配付しますが、掲載する情報量には限りがあるので、提示された参考資料などを用いて事前?事後学修にも取り組んでください。 ◇ 資料配付、課題の提示?回収、講義連絡にはmanabaを、出席情報登録にはresponを使用します。 ◇ 成績評価は、コメントペーパー、レポートなど、複数の方法により実施します。フィードバックは、対面授業の際に解説する?全体向けにまとめた講評を提示する、などの方法で行います。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
提示された課題に取り組むとともに、より一層理解を深めるため、授業の事前?事後に以下のような学修にも取り組んでください(表示時間は目安です)。 ◇ 授業内容に応じて、専門用語や関連条約?国際文書などについて調べ、情報を整理する〔60分程度〕 ◇ 宇宙空間?宇宙活動などに関するニュースや話題を新聞やインターネット等で確認する。必要に応じて、専門用語やそのニュースにかかわる歴史や背景などについても調べ、情報を整理する〔60分~適宜〕 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
◇ 授業の取り組み度 30% コメントペーパーなどの方法で、学期中に4回実施する予定です。 詳細は授業にて説明します。 ◇ 中間レポート 30% 学期半ば頃に実施します。詳細は授業にて説明します。 ?任意で選んだ「宇宙技術」の紹介レポート作成を通じて、 宇宙活動?開発に関する諸問題を見いだすことがねらいです(1200字程度)。 ?評価ポイント ①説明の正確性 ②内容の理解度 ③論旨の一貫性 ④表現力(わかりやすさ) ⑤テーマや作成要領への対応度 ◇ 期末レポート 40% 授業内容および提示されたテーマに関する考察を深めるための課題です。 評価ポイントは、上記の中間レポートと同じです。詳細は授業にて説明します。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
国際法Ⅰ?Ⅱ?Ⅲ、その他の国際法科目(国際環境法、国際人道法など)、その他国際社会について考える機会となるような科目の学修をおすすめします。 | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
従来の開設科目では触れてこなかった国際関係法分野について、基本かつ重要な項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 国際法における宇宙法 | 国際法について確認し、宇宙に関する国際法の全体像について理解する。 | |
2 | 領空と宇宙空間 | 国際法における「空間」の法的地位について理解する。 | |
3 | 国際宇宙法の形成と発展 | 国際宇宙法の発展の経緯や歴史的背景、宇宙関連の条約や国際組織などについて理解する。 | |
4 | 探査?利用の自由 | 宇宙空間の法的地位を確認し、宇宙活動の諸問題について理解する。 | |
5 | 宇宙における領有権問題 | 宇宙法の基本原則である「宇宙の領有禁止」について理解する。 | |
6 | 宇宙の資源開発 | 宇宙の資源開発に関する法のあり方と現状、また、宇宙ならではの資源に関する議論についても理解する。 | |
7 | 宇宙の軍事利用 | 宇宙空間の軍事利用の規制に関する法原則や現在の議論について理解する。 | |
8 | 宇宙活動に関する責任 | 宇宙活動から生じる国家責任について、宇宙法の特徴的な原則?制度を理解する。 | |
9 | 宇宙物体登録 | 宇宙物体の登録に関する制度を理解し、現在の宇宙利用問題の理解につなげる。 | |
10 | 国際宇宙ステーション | 宇宙空間における、宇宙技術を用いた、国際協力のあり方について理解する。 | |
11 | リモートセンシングと国際協力 | リモートセンシング技術の利用に関する法制度と、技術応用による国際協力体制を理解する。 | |
12 | 宇宙の環境問題 | 宇宙活動に伴い生じる環境問題、とくにスペース?デブリについて、法制度や諸課題を理解する。 | |
13 | 日本の宇宙開発と宇宙法 | 日本における宇宙開発の歴史を踏まえ、国内宇宙法の形成と課題について理解する。 | |
14 | 「宇宙」からみる国際社会 | 国際宇宙法について概観し、今の地球上の国際社会が抱える問題について考えるための視点を獲得する。 |