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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2021/09/16 現在/As of 2021/09/16

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
中国特殊研究(日中比較文化研究a)/SPECIAL STUDIES IN CHINA: COMPARATIVE CULTURES OF CHINA AND JAPAN (a)
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム?学期
/Term?Semester
2021年度/2021 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水3/Wed 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大澤 昇

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大澤 昇 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的?内容
/Course Objectives
日本人の見た[中国]、中国人の考えた[日本]
経済?政治などが地球上で均一化していく「グローバル (全球)化」の中で、政治?経済?軍事的に巨大化する中国の存在は注目される。日本と中国の地域的な対立、「政冷経熱」(政治上は対立するが、 経済的には交流が深まる)が「政冷経冷」(政治的にも経 済的にも対立する)、更には日中間の「文明の衝突」に向かわないためには、日本と中国との間の文化の違いや日本人と中国人の思考の差異を冷静な目で見る必要があるだろう。卑弥呼の時代の日中交流から、現代の中国人観光客の日本観やネット上の発言まで、「日本人が中国をどう捉えたか」「中国人が日本をどう見たか」を題材に、日中両国の文化を世界的な視点で、歴史の流れの中で比較していく。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
主としてリモート授業形式で行う。あらかじめPorTaⅡ上にPDF形式の授業内容?文献資料などをアップし、同時に音声データでもその授業内容の概略を説明する。PDFのレジュメに示した課題「ちょっと考えよう」の3項目から一つ選択し、400字程度の小レポートを毎回、書かせる。毎週、レポートを提出してもらうが、これが授業の出席となる。PDFにある本文、資料をよく読み、課題に対する自分の考えを的確にまとめているかで点数評価する。この毎回のレポートの点数の合計点で期末の評価を行う。質問や疑問などがあればそのレポートに記し、その疑問についてはメールで返答する。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
毎回、事前に高校時代の世界史、日本史の教科書や参考書を授業内容のの時系列に従い、15~30分ほど読み直す。
毎回、事後、授業中に配布した文献資料を精読し、図解資料や動画は自分でネット上でも検索して見る。そして、書いた小レポートの内容を再吟味する。30分から45分程度、復習にあてて欲しい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
特になし
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
クジラの文化、竜の文明 日中比較文化論
著者
/Author name
大沢昇著
出版社/URL
/Publisher
集広舎
ISBN
/ISBN
2015
その他(任意)
/other
書店で品切れの場合は、図書館やネット上で調べてください。
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
授業ごとの小レポートを8点満点で評価し、その合計点で学期末の評価を行うので、毎回の授業の出席は必要となる。評価の基準は、発想がユニークであること、経験や見聞に基づいた論理的な記述であること。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
「中国研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって中国を研究分析し、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 「支那」と「小日本」――ネット上に溢れる蔑称 相互理解のために、文化交流の歴史をたどる重要性を理解する。(授業全体のガイダンスとなる)
2 徐福伝説と呉太伯(大陸文化の渡来) 古代において、日本と中国の間には人々の交流があったが、それが伝説と化している事実を見る。
3 聖徳太子と空海(遣唐使が見た中国) 古代の「文明開化」を行った時代の日本が中国に学んだ実態を理解する。
4 慈覚大師と浜松中納言(大陸文化からの自立) 日本文化の創造的な発展が平安時代に中国大陸としだいに離れて行われたことを見る。
5 武家政権と科挙政治(中国化を免れた日本) 鎌倉幕府成立と宋朝の科挙制によって、日中の基盤が大きく異なっていったことを知る。
6 「日本国王」と室町文化(日本文化の成立) 現代の日本文化の基盤となった室町時代の文化は、唐物と和物の境を紛らわせることによって成立したことを知る。
7 「南蛮文化」の渡来と日中衝突(日本文化の拡大) 西欧という、もう一つの大きな文明に接した東アジアがどういう変化をしたかを理解する。
8 近松門左衛門と荻生狙来(「聖人君子の国」とは?) 日本文化が花開いた江戸時代においても、中国大陸の文化は知識人の憧れであったことを見る。
9 黒船来航とアヘン戦争(高杉晋作の上海渡航) 「西洋の衝撃」を受けた日中両国は異なる対応を行い、近代化に差が出たことを知る。
10 「文明開化」と「中体西用」(福沢諭吉と梁啓超) 西欧文明を全面的に取り入れた日本に対し、伝統文明を固守しようとした中国の苦悩を理解する。
11 「合わせ鏡」としての日中関係(夏目漱石と魯迅) 西欧化において違いが生じた日中両国だが、「マインドの新生」ではどちらの文学者も苦しんだことを知る。
12 「同文同種」の分裂と衝突(横光利一と郭沫若) 異なった近代のコースを歩んだ日中が、次第に武力衝突に発展した経緯を見る。
13 「激変中国」と「平和日本」(文化大革命と平和憲法) 第二次大戦後も混乱を繰り返した中国に対し、「平和」の中に埋没した日本ではお互いの国民同士の理解に大きな差異ができた。
14 まとめ「日本文化」と「中国文明」 世界にはさまざまな文化が存在することを知り、日本と中国の文化の違いはどうして生まれたかを考える。(まとめであるので、レポートの提出は必要ではない)

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