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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/16 現在/As of 2021/09/16 |
開講科目名 /Course |
中国特殊研究(日中交流史)/SPECIAL STUDIES IN CHINA: HISTORY OF CHINA-JAPAN RELATIONS |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
武信 彰 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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武信 彰 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
日中間の文化交流史においては多くの興味深いことがあるが,2つの時期の状況がとりわけ注目を引く。 唐代においては,日本が貪欲に中国から学んだ。まず文字に出会いものを書くことを覚えた。後に仮名も生んだ。 そして,近代において今度は中国が必死に日本から学んだ。日本新漢語が東アジアの国々の言語体系に流れ込み,当然のこととして中国人の日常言語を形成する重要な部分ともなったのである。 中国語を学ぶ日本人の観点から,これを論ずる中国人学者の論文を読み,われわれの学ぶ現代中国語という言語を新たな視点で捉える。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
<隔在中西之间的日本 — 现代汉语中的日语“外来语”问题 —>(王彬彬,《上海文学》1998年)を読みつつ進行する。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
教材の中文の読解を試み,既習の中文を熟読玩味する。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回提出の課題レポートにより評価する。 設問の理解度25%、充実度25%、検索力25%、創造性25%。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
「中国研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって中国を研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業の方法についての紹介?指示 | |
2 | オリエンテーション | 中国語教学にとって特別な存在である日本語母語話者 | 日中の交流史について予習し,現代中国語学習者の立場に立って捉え直す。 |
3 | 唐代と近代 双方向の交流 | 2つの時期を隔てる中国語の一大変化?識者の誤解?誤用?漢字?漢語と表記の問題 | 中文の予習をし,復習をする。 |
4 | 現代中国語に深く根付く日本語由来の外来語 | 日本語から来た現代中国語の外来語?日本語由来の外来語によって生まれた新しい文体 | 中文の予習をし,復習をする。 |
5 | 日本の翻訳と中国の翻訳 | 訓読文?欧文訓読 | 中文の予習をし,復習をする。 |
6 | 中国語を通して抽象語彙を翻訳した日本語 | 日本語母語話者の外国語学習の姿勢?《东京梦华录·秋社》 | 中文の予習をし,復習をする。 |
7 | 近代日本人学者の翻訳方法 | 3つの翻訳方法?江戸時代の漢文ブーム | 中文の予習をし,復習をする。 |
8 | 訳語の競合と定着 | 日本漢語の語序?后缀新名词?词缀的新构词法 | 中文の予習をし,復習をする。 |
9 | 梁啓超と日本新漢語流入の契機(亡命と翻訳誌) | 「和文漢読法」?万能の文体「今体文」=漢文調=新聞の文体の成立?訓読体?復文?和文漢読法?梁啓超の翻訳に多い日本借用語?梁啓超の挙げる日本語の習得しやすい理由 | 中文の予習をし,復習をする。 |
10 | 厳復の不満?反論 | 梁啓超の新文体(新民体)?厳復が術語を創った時代 | 中文の予習をし,復習をする。 |
11 | 欧米の概念をいかに翻訳すべきかの議論 | 王国維の主張 | 中文の予習をし,復習をする。 |
12 | 厳復のスタンスと限界 | 厳復の訳語が日本新漢語に敗れ淘汰されたのは必然?新文体誕生の必然の流れ | 中文の予習をし,復習をする。 |
13 | 中国語にとって欧米の概念はどこまでも日本語由来なのである | 語彙の流入で中国語(書記言語)が成立?いまだ成立の過程にある?伝統文語と話しことば | 中文の予習をし,復習をする。 |
14 | 日中同形語とはなにか そして,記述においての工夫の余地があるか | 近代日本の遺した遺産なのか無秩序な漢訳新語の氾濫なのか | 中文の予習をし,復習をする。 |