シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/16 現在/As of 2021/09/16 |
開講科目名 /Course |
日本語教育特殊研究(日本語学の諸問題)/SPECIAL STUDIES IN JAPANESE LANGUAGE TEACHING: |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金1/Fri 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
浅山 佳郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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浅山 佳郎 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
(学部ポリシーとの関係) 学位授与方針と関わる能力としては,言語の普遍的な在り方に関する知識の理解に基づいて,言語的な人間についての新たな意味や価値を創出する力を養成することを目標とする。カリキュラムの編成?実施方針としては,言語教育研究科目群における日本語教育に関する知識と技能のうち,より専門的な言語学の知識と技能を課題とする。 (授業の具体的な目的と内容) 日本語を対象に,生成文法分析を行う。その目的は,生成文法の考え方を理解するとともに,それによる言語分析について基本的な方法を獲得すること,および日本語の構造について一定の知見をえることである。とくに日本語の例文を樹状図表示できるようにすることを,最初の必須の目標とする。 日本語教育など言語教育には,人間の普遍的な言語能力へに理解が必要となる。最終的には,本授業を通してそうした人間の普遍性への洞察力が獲得されることを求めたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
(感染症対策としての授業方式について) この授業は,対面授業の方式をとる。なお同時にzoomでの受講もできるようする。ただし,初回の授業だけは学部の申し合わせに基づいて遠隔授業方式とする。その具体的な方式については,”Manaba”で告知する。 (各回の授業形式および方法について) 各回の授業活動は,教科書とする『生成日本語学入門』の指定箇所に関して”respon”を通した事前の質問提示を求めるので,それへの回答から始める。 つぎに,やはり”Manaba”を通じて事前に配布される問題について,解答を指名するので,指名された学生は黒板またはPCを利用して解答することが求められる。必要に応じて,クラス内で議論または説明のための講義を加える。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前:教科書の毎回の指定箇所を読了するとともに,不明な点を”Manaba”に付随する"respon”を通して質問として提示しておくことが求められる。また,同様に”Manaba”を通じて練習問題が配布されるので,それへの解答を準備してくることも求められる。 事後:やはり”Manaba”を通して練習問題の正解が配布されるので,確認する。 おおよそ全体で,毎回3~4時間の学習が必要となる。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
(1)試験(60%);授業内容,特に必須の目標とする樹状図分析の能力について試験で評価する。試験自体は100点満点であるが,それを50点分に換算する。 (2)授業内活動(20%);学生は毎回の「問題」に準備して授業に臨むことが要求される。授業に向かってのその解答の準備の有無を評価する。準備がない場合,持ち点の20点に対して2点が減点される。 (3)参加への積極性(20%);テキストへの質問を,授業参加への積極性として評価する。1回の質問を4点とし,上限の20点まで加点される。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業より前に履修していることが望ましい科目 日本語文法論Ⅰ?Ⅱ;言語文化学科科目(全カリ科目) |
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備考 /Notes |
事前事後学習が,相応量に必要となる。授業自体は,高等学校の数学演習の授業のように,問題への解答が中心となる。そういう活動で「技術」的な能力の獲得をおこなうことが授業の当面の目的であるが,そうした「技術」によって言語の本質に対する洞察を行うことこそが,最終的な目標である。 いずれにしろ,ステップが明確なはずなので,そういう勉強が好きな人には向くはずである。 |
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到達目標 /Learning Goal |
「言語教育研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって日本語教育を研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 日本語の構造の概観 | 第1回目の授業は遠隔授業となる。 本授業の目的と方法を了解し,日本語の構造について概観する。 |
事前:シラバスおよびテキストの「はじめに」の章を読了すること。 |
2 | 日本語の基本構造 | この回以降,教室での対面型授業となる。 日本語における「句」の概念を理解し,構造的な「まとまり」を抽出できるようにする。あわせて,階層性と反復性の原理について考える。 |
事前:テキスト p.3-p.17の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
3 | 文 | 単文の基本構造を把握するとともに,項と意味役割について理解し,構成要素の必須性を判断できるようにする。 | 事前:テキスト p.20-p.39の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
4 | 句構造 | 句と主要部,および格と後置詞の概念を理解し,VPの構造についてXバー表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.39-p.58の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
5 | 語彙範疇と機能範疇 | 機能範疇の概念を理解するとともに,IPの構造および主語移動の表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.58-p.72の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
6 | 自他の対応と非対格 | 他動詞,非能格自動詞,非対格自動詞の構造上の差を理解し,表示し分けられるようにする。また「VNする」と「VNをする」の差を構造上で区別できるようにする。 | 事前:テキスト p.72-p.86の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
7 | 主語主題と移動 | 移動の概念を理解し,主語移動,主題移動,語順変更の表示ができるようにする。あわせてC-統御について理解する。 | 事前:テキスト p.86-p.99の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
8 | 中間のまとめ | VPからIPまでのレベルについて理解をまとめるとともに,ここまでの知識で分析表示できる能力を確認する。 | 事前:ここまでのテキストの確認,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
9 | 機能範疇と補文構造 | CPと複文の概念を理解する。主語上昇構文とコントロール構文を表示できるようにするとともに,モダリティの表示もできるようにする。 | 事前:テキスト p.102-p.120の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
10 | VP補文と格交替 | VP補文の各種について理解するとともに,可能文について分析表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.120-p.130の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
11 | 受動文と使役文 | 受動文と使役文について分析表示ができるようにする。S構造依然とS構造以後の概念を理解する。 | 事前:テキスト p.131-p.146の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
12 | 複合述語と結果句 | VVCとVPCおよびVendler/金田一の動詞の概念構造,結果句の概念を理解するとともに,構成要素に対するその判断ができるようにする。 | 事前:テキスト p.148-p.166の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
13 | 結果構文の統語構造 | VPシェルの概念を理解し,結果句をふくむVPシェル構造の表示ができるようにする。 | 事前:テキスト p.166-p.181の読了,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |
14 | 期末のまとめ | CPからVPシェルまでのレベルについて理解をまとめるとともに,ここまでの知識で分析表示できる能力を確認する。 | 事前:ここまでのテキストの確認,および配布課題への解答の準備 事後:課題についての正解の確認 |