シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/31 現在/As of 2021/08/31 |
開講科目名 /Course |
哲学概説Ⅰ_2018年度以前入学者用/INTRODUCTION TO PHYLOSOPHY I |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
坪光 生雄 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
坪光 生雄 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
「哲学(philosophy)」とは「知を愛する」という意味をもつ言葉である。その場合の「知」の対象となるのは、典型的には「真理」とはなにか、「善」とはなにか、「美」とはなにかといった古くからの問いであろう。しかしとくに近代以降、これらの問いは、たんに客観的な仕方で追求されるばかりでなく、とりわけ自己に関わる知、主体のアイデンティティ形成と密接に結び付けられるようになっている。そこで本講義では近代的な自己=アイデンティティの構築という観点から、西洋における哲学思想の流れを概観する。思想史の概説を主とする講義ではあるが、個別的な知識の伝達にとどまらず、現実の自己の生や身の回りの世界を新たな仕方で捉える、哲学の反省的な視点を獲得することを目的とする。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義を基本とする。自身でノートを取るなど、主体的に講義に参加してほしい。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎回よく復習すること。また、授業中に紹介する参考文献の中から自分の関心に近いものを選び、実際に読んでみることをおすすめする。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
成績評価は、期末レポート(70%)と各回授業終了時に課すミニレポート(30%)によって行う。ただしこのほか、任意の中間レポート課題(2000?2500字程度)の提出により、最大20%までの加点を認める。任意レポート課題の内容は講義内で発表する。期末レポートおよび任意レポート課題については、論理的に書かれているか、講義内容を反映しているか、独自の論点を説得的に展開できているか等の複数の要素を総合的に考慮する。剽窃等の不正行為が判明した場合には単位は認定しない。なお、各回のミニレポートについてもその記載内容に基づいて評価を行い、必ずしも出席の事実のみを考慮しない。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:パワーポイントおよびプリント資料配布。 数多い参考文献は講義内で随時紹介する。 |
||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
中等教育諸学校において、社会および公民の授業を行う際に必要とされる、「哲学」の意義、個々の思想家がその思想を形成した動機や課題、歴史的位置付けなど、哲学に関する概括的知識を習得し、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 哲学の問い | 真理とはなにか、善き生とはなにか | |
2 | 近代的な自己像 | アイデンティティと個人主義 | |
3 | 善の秩序と自己支配 | プラトン | |
4 | 内面性、内なる光 | アウグスティヌス | |
5 | 距離を置いた理性 | デカルト | |
6 | キリスト教の合理化 | ロックと理神論 | |
7 | 道徳感覚と自然 | 道徳感覚学派 | |
8 | 近代的な文化の諸相 | 経済、文学、家族 | |
9 | 啓蒙の自然主義 | 宗教批判と功利主義 | |
10 | 良心、内なる源泉としての自然 | ルソー、カント | |
11 | 表現主義的転回 | ロマン主義 | |
12 | 生への意志とその挫折 | ショーペンハウアー | |
13 | 力への意志とその肯定 | ニーチェ | |
14 | まとめ | 近代的アイデンティティの諸相 |