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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/31 現在/As of 2021/08/31 |
開講科目名 /Course |
哲学概説Ⅱ_2018年度以前入学者用/INTRODUCTION TO PHYLOSOPHY II |
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開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
坪光 生雄 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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坪光 生雄 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
さまざまな危機への認識が深まる今日、現実社会の諸問題に実践的に対応するための哲学的思考が広く求められている。AI開発や脳神経科学の高度な発展を受けて、人間の自由な主体性という観念に深刻な疑いが投げかけられるようになる一方、「ポスト?トゥルース」ともいわれる認識のゆらぎを背景に、差別や分断を煽る言説がときに現実の暴力的帰結を生むまでに先鋭化している。人間は、人間を超えたテクノロジーによって決定論的に支配されることを受け入れながら、他方ではいかなる外的な根拠や基準ももたないラディカルな自由を主張しているかの観もある。この引き裂かれた状況において、古くから哲学が問題としてきたことがら、たとえば人間本性に備わる理性、その目標となるべき真理や善、そして自由といった観念は何を意味しうるだろうか。本講義では、人間の自由と暴力をめぐる古今の哲学者たちの思考を瞥見し、そこから今日的な危機に対峙するための示唆を汲み出すことを試みる。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義を基本とする。自身でノートを取るなど、主体的に講義に参加してほしい。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎回よく復習すること。また、授業中に紹介する参考文献の中から自分の関心に近いものを選び、実際に読んでみることをおすすめする。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
成績評価は、期末レポート(70%)と各回授業終了時に課すミニレポート(30%)によって行う。ただしこのほか、任意の中間レポート課題(2000?2500字程度)の提出により、最大20%までの加点を認める。任意レポート課題の内容は講義内で発表する。期末レポートおよび任意レポート課題については、論理的に書かれているか、講義内容を反映しているか、独自の論点を説得的に展開できているか等の複数の要素を総合的に考慮する。剽窃等の不正行為が判明した場合には単位は認定しない。なお、各回のミニレポートについてもその記載内容に基づいて評価を行い、必ずしも出席の事実のみを考慮しない。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキスト:パワーポイントおよびプリント資料配布。 数多い参考文献は講義内で随時紹介する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
中等教育諸学校において、社会および公民の授業を行う際に必要とされる、「哲学」の意義、個々の思想家がその思想を形成した動機や課題、歴史的位置付けなど、哲学に関する概括的知識を習得し、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 導入となる問い | 自由と暴力の絡み合い | |
2 | 恩寵と自由意志 | アウグスティヌス | |
3 | 神学、政治、人間の自由 | スピノザ | |
4 | 寛容と危害原理 | ロック、ミル | |
5 | 主人と奴隷の弁証法 | ヘーゲル | |
6 | 疚しい良心の形成、道徳の起源 | ニーチェ | |
7 | 空間化されない時間、持続、自由 | ベルクソン | |
8 | 供犠、聖なるものの暴力 | バタイユ、ジラール | |
9 | 法の暴力的起源 | ベンヤミン | |
10 | 啓蒙的理性と暴力 | アドルノとホルクハイマー | |
11 | 赦しと自由 | アーレント、デリダ | |
12 | アイデンティティからの自由 | バトラー | |
13 | いま「私は脳ではない」と言うこと | ガブリエル | |
14 | まとめ | 決定論と相対主義に抗して |