シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/31 現在/As of 2021/08/31 |
開講科目名 /Course |
宗教学概説Ⅱ_2018年度以前入学者用/INTRODUCTION TO RELIGIOUS STUDIES II |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
坪光 生雄 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
坪光 生雄 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
近代の経験的な科学の一部門である宗教学にとり、「宗教」という対象はつねに両価的な存在である。それは過去の遺物、否定的な乗り越えの対象であると同時に、近代化の負の側面を批判し、補完する精神性の源泉として肯定的な位置を与えられている。たえず自己理解?自己形成へと動機づけられる近代の再帰的な意識にとって、「宗教」はつねに立ち戻るべきその根源に関係づけられる一方、解決済みのもの、すでに克服されたものとして簡単に扱われることもしばしばである。要するに、宗教は近代精神を生み出した母胎であるとともに、もっとも遠い他者であった。それゆえ、そもそも宗教学という学問的伝統それ自体が、近代から過去をかえりみる歴史的な視座によって規定されていると言うこともできよう。本講義では、このように宗教学の中核的な関心を構成してきた「宗教史」のさまざまな形態を概観し、近代における宗教言説の形成と展開を跡づける。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義を基本とする。自身でノートを取るなど、主体的に講義に参加してほしい。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎回よく復習すること。また、授業中に紹介する参考文献の中から自分の関心に近いものを選び、実際に読んでみることをおすすめする。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
成績評価は、期末レポート(70%)と各回授業終了時に課すミニレポート(30%)によって行う。ただしこのほか、任意の中間レポート課題(2000?2500字程度)の提出により、最大20%までの加点を認める。任意レポート課題の内容は講義内で発表する。期末レポートおよび任意レポート課題については、論理的に書かれているか、講義内容を反映しているか、独自の論点を説得的に展開できているか等の複数の要素を総合的に考慮する。剽窃等の不正行為が判明した場合には単位は認定しない。なお、各回のミニレポートについてもその記載内容に基づいて評価を行い、必ずしも出席の事実のみを考慮しない。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:パワーポイントおよびプリント資料配布。 数多い参考文献は講義内で随時紹介する。 |
||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
中等教育諸学校において、社会および公民の授業を行う際に必要とされる、宗教学の成り立ちや学問的性格、諸宗教の歴史と現在、宗教団体や宗教教育の問題点など、宗教学に関する概括的知識を習得し、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 宗教史の歴史 | 本講義の視座 | |
2 | 哲学のなかの宗教史 | ヒューム他 | |
3 | 言語と比較宗教学の誕生 | マックス?ミュラー | |
4 | 原始文化、アニミズム | E. B. タイラー | |
5 | 宗教の社会的な次元、儀礼の重要性 | W. ロバートソン?スミス | |
6 | ギリシア的なものへの視線 | ロマン主義からニーチェへ | |
7 | 初期キリスト教とグノーシスの宗教 | 宗教史学派の神学 | |
8 | 社会統合と道徳の基盤としての宗教 | デュルケーム学派 | |
9 | 脱呪術化と近代化 | ウェーバー | |
10 | 自己体験としての宗教 | ジェイムズ、オットー | |
11 | 日本における宗教学?宗教史研究の発展 | 姉崎正治 | |
12 | 「宗教」概念の系譜 | タラル?アサド | |
13 | 「世界宗教」言説の形成と展開 | 増澤知子 | |
14 | まとめ | 宗教的な過去と近代の自己理解 |