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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/08/31 現在/As of 2021/08/31 |
開講科目名 /Course |
外国経済史a(教職)_2018年度以前入学者用/FOREIGN ECONOMIC HISTORY(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
西牟田 祐二 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西牟田 祐二 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義のテーマは、国際金融史から見た世界史である。特にその主体と歴史的行動に着目する。焦点は、とりわけ国際的な投資銀行業務である。一般に銀行業務は、商業銀行業務(別名、預金銀行業務)と投資銀行業務に分かれるが、この両者は国によって関係のあり方が異なる。わが国で一般にイメージされる銀行は、実のところ「商業銀行」なのである。ところが近年「投資銀行」とりわけ外資系の投資銀行の活動が目立つようになった。そこで、わが国における銀行(あるいは金融一般)のイメージはかなりの混乱を見せるようになったと思われる。だがそもそも「投資銀行」とは一体何なのか?実は、投資銀行は、とりわけイギリスおよびアメリカ合衆国においては長い歴史を持っているのである。本講義では、国際的な諸投資銀行の歴史的活動の追跡を通じて、世界経済のグローバルなパワーシフト(重心移動)が起きるメカニズムを解明して行く。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は、オンディマンド方式で行う。毎回火曜日18:00にmanabaコースコンテンツに添付で配信する録音付きパワーポイント?スライドを参照して講義内容の理解を深める。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事後毎回、授業の感想をA4(1000字程度)一枚の小レポートに作成し、manabaレポート提出欄にファイルで提出する。その末尾に、自分として質問したい点、さらに議論したい点(これらを論点と称する)を2点以上加える。期末に講義全体に関する期末レポート課題を出題するので、期末レポート(分量はA4五枚以上)を同じくmanabaレポート提出欄にファイルで提出する。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の小レポートの点数の総計が60%、期末レポートが40%の基準で評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
外国経済史b、外国経営史a、外国経営史b | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
外国経済の歴史について専門知識を習得し、外国経済の成長過程やその要因等について分析のうえ、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | はじめに:「投資銀行」とは何か? | それは、通常の「銀行」すなわち「商業銀行」とはどう違うのか? また各国における両者の関係のあり方の共通点と相違点を、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、日本などについて論ずる。 | |
2 | ロンドン?シティの発展とN.M.ロスチャイルド&Sons | 大航海時代以来のヨーロッパの入超が産業革命によって逆転し、イギリスが輸出においても輸入においても中心となる過程の中での国際決済制度の発展とN.M.ロスチャイルド&Sonsの設立?展開を描く。 | |
3 | 世界最初の国際金融センター?ロンドンの確立の意義 | ヨーロッパの主導権をめぐる英仏のナポレオン戦争を背景として国際金融センター?ロンドンが成立する過程を描く。 | |
4 | J.S.モルガン(ロンドン)、J.P.モルガン(ニューヨーク)と北米大陸開発投資 | ロンドンに集中した世界の資金が新興経済発展地域に投資される過程での北米大陸の開発とそれを導いた担い手を見る。 | |
5 | J.P.モルガン&Co.によるアメリカ鉄道会社経営再建過程とロンドン投資家 | ロンドンの資金をバックにアメリカ鉄道建設が進む中でJ.P.モルガン&Co.が独自の経営手法を開拓していく過程を見る。 | |
6 | J.P.モルガン&Co.によるM&A仲介業務の確立と産業再編 | J.P.モルガン&Co.のM&A仲介が、鉄道だけでなく、他産業にも拡大し、鉄鋼業でのU.S.スティールなどの設立による産業再編を実行して行く過程を理解する。 | |
7 | J.P.モルガン&Co.による投資銀行業務の全般的確立 | 証券発行業務から出発した投資銀行J.P.モルガン&Co.が、M&A仲介、企業再生業務など投資銀行業務の全領域を確立して行く過程を描く。 | |
8 | 日露戦争戦費調達をめぐるロンドンとニューヨークの役割 | 日本政府が国際金融センターにおいて行った初期の最大の資金調達である日露戦争期の日本国債発行においてロンドンとニューヨークの当事者との間で行なわれた交渉を見る。 | |
9 | 日露戦争戦費調達における高橋是清(日銀副総裁)とジェイコブ?シフ(クーン?ローブ&Co.)の役割 | 日本政府代表の高橋是清がロンドンでニューヨークの投資銀行クーン?ローブ&Co.代表のシフと行った交渉の意義を探る。 | |
10 | 第一次世界大戦戦費調達の方法比較:イギリス対ドイツ | イギリスに対するキャッチアップの過程でドイツの金融機関が発達させた「ユニバーサル?バンキング(商業銀行業務と投資銀行業務の兼営)」の意義と問題点を探る。 | |
11 | 第一次世界大戦戦費調達をめぐる諸問題とJ.P.モルガン&Co.の世界への登場 | ヨーロッパ大戦への関わりにおいて当初対立していたニューヨーク諸投資銀行の中からJ.P.モルガン&Co.が対連合国支援に抜け出して行く過程を論じる。 | |
12 | 1920年代における新国際金融センター?ニューヨークの勃興 | 第一次大戦後の世界の対外投資のセンターとしてニューヨークがロンドンを凌駕して行く過程を見る。 | |
13 | ドイツ賠償問題をめぐる「ドーズ案」の再検討 | 「ドーズ案」の枠組み下でニューヨークで発行されたドイツ?ドル建て外債の具体的検討から見えてくる米独の長期的経済関係を論ずる。 | |
14 | 1929年世界大恐慌はなぜ起こったか? ~まとめ |
投資銀行業務と商業銀行業務の結合的発展による対外投資の急速な拡大と急速な縮小が、アメリカ恐慌を世界大恐慌へ拡大させて行った過程を論じる。 |