シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/15 現在/As of 2021/09/15 |
開講科目名 /Course |
現代社会1(ヨーロッパ地域論)/MODERN SOCIETY1(EUROPEAN REGIONAL STUDIES) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金5/Fri 5 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
伊豆田 俊輔 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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伊豆田 俊輔 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
ヨーロッパ地域論 目的:現在のドイツ連邦共和国とEUは、それぞれどのような制度的な特徴があり、どのような「危機」に直面しているのでしょうか。本講義では、学生たちがドイツ連邦共和国とEUの制度の概要をつかみ、現在様々な形で噴出している危機や問題について、参加者が自分で考えられることを目指しています。そしてこれを通じて、参加者がドイツ語圏を中心としたヨーロッパ地域の政治?国際関係に関する専門知識を体系的に修得することが目的になります。 内容:講義は3部構成です。第1部では、ドイツ連邦共和国とEUの基本的な政治制度の概要を学びます(1-4回)。第2部では、EUを結びつけている価値観や文化的な連帯について考察します(5-6回)。第3部では、現在のドイツ語圏とEUが抱えている課題について学習します(7-14回)。まずは冷戦終結以後の「ドイツ」の変容を、東西ドイツ統一後の諸課題と、ドイツの「移民国化」という観点から学びます(7-8回)。その後および現在EUの「危機」と呼ばれている諸現象(憲法条約の失敗、「難民危機」、「Brexit」(英国のEU離脱)、ポピュリズム政治、ドイツの新右翼の台頭)を学びます(9-14回)。本講義は基本的に現代の問題に焦点を当てます。また、地理的には、現在の欧州連合で経済的?政治的に中心的な役割を果たしているドイツが中心になります。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
オンデマンド授業:Slackを利用した授業を行います。まずはビジネス用チャットアプリ「Slack」をダウンロードして(スマホでもPCでも可能)をダウンロードしてください(無料)。以下のURLから登録できます。 (https://join.slack.com/t/eub2021ws/shared_invite/zt-vz8oe0f4-v4owcXcimx5AtqarJnVBog) (このリンクは10月10日まで有効、それ以降はizuta@dokkyo.ac.jpまで) ワークスペース「ドイツ語圏とEU/現代社会(ヨーロッパ地域論).2021WS」を選択し、メールアドレス(任意?もっとも使うもの)、パスワード(任意)、名前(必ずフルネームで、漢字かローマ字)を入力することで完了します。 本講義では、Slack上に、毎週金曜日の授業時間を目途に、動画をアップロードします。これを一週間公開します。都合の良い時間に再生して視聴してください。なお、復習やメモを取る労力を省くため、同時にレジュメ(プリント)も配布します。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
この講義では、動画のなかで、「課題」を提示します。この課題への解答をSlack上の「チャンネル」という一種の掲示板に書き込んでください。講義を視聴して考えたこと、質問、異論、未消化にとどまったこと、「もやもや」、などを記述します。次の講義では、そのコメントをほぼすべてパワーポイント(ないし動画のスライド)に載せて、フィードバックすることから始めます。この毎回のコメント(14回分)が全ての評価の基準です!10回以上書くことを最低条件とします。 ※テストはなくなったので注意してくださいね(特に4年生)、また、課題提出回数は前期は8回以上でしたが、今学期は10回(全14回中)が必須です。 常に復習を心がけてください。また授業中に紹介した文献を自発的に読み進めることが好ましいです。毎回、レジュメには関連する文献(論文?書籍、ニュース、WEBサイト)を多数記載しているので、気になるものから随時読み、勉強してください。事後、理解ができるまでには、講義時間の二倍程度(=200分ほど)の学修時間を目安に考えています。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
①毎回の課題へのコメント 100% ※基本的に課題の提出は、毎週水曜日の23:59まで。それ以降は受け付けません。注意してください。 ②テストはないので注意 補足:14回の講義のうち、10回以上コメントを残した人が単位の評価対象 厳密に回数を見ます。10回出せない人(9回以下)は自動的に評価対象から外し、F(不可)となります。5回以上課題を出さない場合は、自動的にFです。 すなわち、第5回目までで5回休んでいれば、その時点で単位取得は不可能です。 なお、オンデマンド授業では、(一週間どの時間でも課題を出せるので)「病欠」は意味がありません。課題を出した回数が9回以下であれば、理由は問わず不可になります。ネット環境に問題がある方は、個別に対応するのでslackでメッセージを送ってください。 |
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関連科目 /Related Subjects |
春学期の「ドイツ語圏とEU a?現代社会1(ドイツ地域論)」とは補完関係にあります。春⇒秋で受講してもらうのが一番ですが、この講義からでも歓迎です。秋から受講の場合には、今学期終了後、春に上記講義を連続して取ることをお勧めします。 | ||||||||||
備考 /Notes |
?毎週課題があり、「面倒くさい」授業です。(大変です!)課題をためてしまうタイプの人は(私がそれですが)、履修をするかどうか、熟慮してください。(「金曜五限だけどオンデマンド授業だから…」と考え登録したものの、結果的に課題をためてしまう学生が前期に多数いました)オンデマンド授業では、強制力が働かず、自分で時間を作らないといけません。 ?教科書は指定しない |
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到達目標 /Learning Goal |
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | シラバスに基づいた授業ガイダンス | 講義の進め方、評価方法について理解する。現在のドイツ語圏とEUに関して、何か一つの「問い」を立てられるようにする。 | 事後:事前にSlackに登録できなかった人はizuta@dokkyo.ac.jp宛にメールすること。登録を済ませて、今学期の運営方法を理解することが事後学修です |
2 | I. 概説①―ドイツの政治制度 | ドイツ連邦共和国の政治上の制度、首相と大統領、議会、政党、政府の仕組みについて、概観を得る。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
3 | I. 概説②―EUの制度と課題 | ヨーロッパ連合の仕組みを、特に欧州理事会、閣僚理事会、EU議会の仕組みを中心に学び、EUがどのように運営されているのか、理解できるようになる。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
4 | I. 概説③―ドイツのEU内における「大国化」? | この30年のドイツ外交の基本方針を、「西側統合路線」、「多国間主義」、「シビリアンパワー志向」という特徴から理解できるようになる。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
5 | II. 「ソフト」な統合①―教育と歴史 | 現在のドイツ語圏とEUを結びつける「ソフトな」統合として、欧州審議会の活動を学ぶ。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
6 | II.「ソフト」な統合②―EU市民権 | 現在のドイツ語圏とEUを結びつける「ソフトな」統合として、「EU市民権」について学ぶ。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
7 | III.変容と「危機」①―東ドイツ問題 | 1990年の東西ドイツ統一後から現在までの東ドイツ地域に起きた変化と、現代の東ドイツ問題を把握する。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
8 | III.変容と「危機」②―ドイツの移民国化 | 戦後ドイツが時間をかけながら、徐々に「移民受け入れ国」になった過程を理解できるようになる。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
9 | III.EUの「危機」①―EUの東方拡大 | 現在のEUの諸問題の背景にある、EUの拡大に焦点を当て、なぜ加盟国が増えたのか、その増加が何をもたらしうるのか、自分で考えられるようになる。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
10 | III. EUの「危機」」②―憲法条約の失敗 | 2005年の欧州憲法条約の批准の失敗はなぜ起きたのか、その背景と帰結を学ぶ。「ポスト?統合」という概念が理解できるようになる。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
11 | III. EUの「危機」」③―Brexit | 英国のEU離脱について学ぶ。離脱の原因とその後の事態の推移を把握する。 現在進行形の事案のため、詳細は第一回目の授業で説明する。 |
事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
12 | III. EUの「危機④―「欧州難民危機」 | 2015年のシリア難民危機とEUの構造上の問題を結びつけつつ、自分でこの現象の問題について考えることができるようになる。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
13 | III. EUの「危機」⑤―ポピュリズム | ポピュリズム政治について概観を得たのち、EU加盟国内のポピュリズム運動といわれる現象について学ぶ。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |
14 | III. EUの「危機」⑥-ドイツの新右翼 | ドイツの新右翼、とりわけ「ザラツィン論争」と右翼政党の「ドイツのための選択肢AfD」を取り上げて、思想的な系譜からドイツの新右翼について説明し、学生が考えるきっかけを提供する。 | 事後:課題をslackに書き込む。理解が追い付かない場合は、パワーポイント(あるいは動画)を見直す。レジュメもダウンロードして、復習をする。分からないことがあれば、Slackのチャンネルに書くこと。 |