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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2021/09/15 現在/As of 2021/09/15 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化2(ドイツ語圏の歴史?文化史散策b)/HISTORY AND CULTURE2(HISTORY AND CULTURAL HISTORY OF GERMAN SPEAKING REGIONS (B)) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2021年度/2021 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
井村 行子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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井村 行子 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
1929年の世界恐慌後、ナチ党が急速に党勢を拡大するのに対し、社会民主党と共産党の統一戦線は形成されず、ワイマール共和国(ドイツ最初の共和政)はナチス独裁の前に崩れ落ちていった。党員のある者は殺され、ある者は捕えられて強制収容所に送られ、ある者は亡命することに成功した。第二次世界大戦後、ドイツ民主共和国(東ドイツ)の建設を中心的に担ったのは、このうちモスクワ(ソ連)に亡命し、スターリンによる粛清を免れ、ソ連軍と共にドイツに帰還した人々である。 1990年の再統合後、この国家は市民が秘密警察シュタージの手先となって互いに監視し合う監視国家として人々の恐怖と非難の対象となった。しかし再統合30年を経て依然として東西の格差が縮まらず、社会全体の格差が拡大するなか、この国に対する人々の眼差しは少しずつ変化してきている。自由がなくても誰もが働く場所があり、住む場所がある社会。貧しくとも飢えることのない社会。 いったいこの国の社会はどんな社会だったのだろうか。2010年ごろから活発化した東ドイツ研究に基づき、この国家の40年の歴史をたどった新刊の新書を共に読むことを通じて、少しでもこの問いに近づきたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
毎回2名の方に報告していただく。その後、5名程度のグループに分かれ、テキストの内容や疑問点などについて話し合う。最後に話し合いの内容について簡単に報告していただく。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習 授業計画を参照し、予定の章を読む 事後学習 読んだところを簡単にまとめる |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
報告 20% レポート 80% |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 導入とグループ分け | 導入とグループ分け | 必要がありません |
2 | 第1章 新しいドイツの模索 1 ソ連占領と戦後体制の基礎 2 非ナチ化と社会の再建 |
報告と話し合い | 第1章1,2を読む |
3 | 第1章 新しいドイツの模索 3 賠償問題と冷戦の激化 4 「ソ連化」する政治?社会体制 |
報告と話し合い | 第1章3,4を読む 小レポート(第1章) |
4 | 第2章 冷戦と過去の重荷を背負って 1 東ドイツの誕生 2 スターリン?ノートと6月17日事件 |
報告と話し合い | 第2章1,2を読む |
5 | 第2章 冷戦と過去の重荷を背負って 3 社会主義の建設 4 冷戦のなかの東ドイツ |
報告と話し合い | 第2章3,4を読む 小レポート(第2章) |
6 | 第3章 ウルブレヒトと「奇跡の経済」 1 ベルリンの壁の建設 2 計画と指導の新経済システム |
報告と話し合い | 第3章1,2を読む |
7 | 第3章 ウルブレヒトと「奇跡の経済」 3 東ドイツ社会の豊かさ 4 ウルブレヒト時代の終わり |
報告と話し合い | 第3章3,4を読む 小レポート(第3章) |
8 | 映画「パウルとパオラ」 | 映画を見る | 必要ありません |
9 | 映画「パウルとパオラ」 | 映画を見る グループ替え |
必要ありません |
10 | 第4章 ホーネッカーの「後見社会国家」 1 経済?社会政策の統合 2 東ドイツの黄金時代? |
報告と話し合い | 第4章1,2を読む |
11 | 第4章 ホーネッカーの「後見社会国家」 3 二つのドイツの現実 4 体制のほころび |
報告と話し合い | 第4章3,4 を読む 小レポート(第4章) |
12 | 第5章 労働者と農民の国の終焉 1 新冷戦と東ドイツ 2 経済?社会保障体制のいきづまり |
報告と話し合い | 第5章1,2を読む |
13 | 第5章 労働者と農民の国の終焉 3 対ソ連関係の変化と反対派の活発化 4 1989そして統一へ |
報告と話し合い | 第5章3,4を読む 小レポート(第5章) |
14 | 映画「コミュニストはSEXがお上手?」 | 映画を見る | 必要ありません |