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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
テクスト研究(現代社会?歴史) a/TEXT STUDIES (GERMAN MODERN SOCIETY AND HISTORY) a |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
井村 行子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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井村 行子 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
ワイマール共和国期の最も著名な歴史家の一人、アルトゥール?ローゼンベルクの近現代史に関する著作のうち、唯一未邦訳の『大衆運動としてのファシズム』を読む。本書の構成は以下の通り。 I. Vorläufer und Pogrome II. Italien III. Deutschland IV. Niedergang und Auslösung 亡命直後にチューリヒで書かれた本書は、今日のファシズム研究の水準から見れば、時代遅れの面もあるが、ファシズムとは何か、まだ必ずしも明らかではなかった時代に、追いつめられた状況の下でこれだけのものが書いた歴史家の力量に感心させられると思う。選挙分析の観のある第3章のドイツの部分よりも、むしろイタリア近現代史の生き生きとした描写にもなっている第2章の方がおもしろいかもしれないが、時間の制約上、残念ながら第2章と第4章は割愛せざるを得ない。 ※この授業は、外国語学部ドイツ語学科の学位授与方針(DP)ならびに教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「修得された高度な語学能力を活かし、ドイツ語圏の社会の多様な専門領域に関する知識を体系的かつ横断的に修得」することを目指します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
毎時間、参加者全員に訳読をお願いする。注意してほしいのは、訳読は理解の確認のためであって、翻訳のためではないということである。訳さないでドイツ語を読むだけでは、ただの朗読会になってしまう。絶対にやめてほしいのは、事前に日本語原稿を作ってきて、それを読み上げることである。本人にとっても時間の無駄であるし、聞いている方も理解できないことが多い。 毎回2、3人の担当者を決めて、テキストの背景にある歴史的現実について調べてきていただき、内容的な疑問については、この担当者との間で質疑応答を交わしていただくことによって、授業を立体的に構成できるのではないかと考えている。 ※未修クラスで「総合ドイツ語Ⅳ」または「応用ドイツ語Ⅱ」の成績が「B」以下の学生を主な対象とします。 (但し、未修クラスの学生で成績が「A」以上でも履修可) |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修 授業で読む箇所を必ず下読みしてくること。予定と実際はずれることもあるので、毎回、次回読む箇所はmanabaで通知するので、注意してほしい(2時間程度) 事後学修 読んだ箇所を200字以内にまとめる。上記の繰り返しになるが、これは要約で、論理を読みとるための練習で、翻訳ではないので、その点、留意してほしい。まとめはmanaba で送ること(2時間程度) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
レポート(毎回) 65% 報告(受講者の人数にもよるが、学期間に1, 2回) 35% |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキストはコピーを配布します。 参考文献についても文献目録を配布します。 |
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到達目標 /Learning Goal |
専門的なドイツ語テクストを講読し、現代社会?歴史に関する分野について背景知識を含めて総合的に研究し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | 授業の進め方について 本書と著者について ファシズムとファシズム論について |
とくに必要ありません。 |
2 | Vorläufer und Pogrome, S. 221-224 | ファシズムは中間層や青年層の運動か | 事前 テキストS. 221-224を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
3 | Vorläufer und Pogrome, S. 224-227 | ファシズムの正体、資本家の支持基盤、ブルジョワ大衆運動の二つの形態 | 事前 テキスト S. 224-227を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
4 | Vorläufer und Pogrome, S. 227-230 | 反リベラリズムの運動、その背景としての独占資本主義、英仏独における両者の対抗 | 事前 テキストS. 227-230を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
5 | Vorläufer und Pogrome, S. 230-233 |
イタリア、ロシア、ハンガリー、オーストリアの反リベラル勢力、ユダヤ人問題の発生 | 事前 テキスト S. 230-233を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
6 | Vorläufer und Pogrome, S. 233-236 | 1914年以前における突撃隊の不在、唯一の例外としてのロシアの黒百人組 | 事前 テキスト S. 233-236を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
7 | Vorläufer und Pogrome, S. 236-239 |
ファシストと民主主義者の力関係、ポグロムの発生 | 事前 テキスト S. 236-239を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
8 | Deutschland, S. 262-265 | 1925年のドイツの社会構成、国民議会選挙における共和主義政党への圧倒的支持 の支持政党 |
事前 テキスト S. 262-265を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
9 | Deutschland, S. 266-270 | 反共和主義勢力の拡大、義勇軍の活動 | 事前 テキスト S. 266-270を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
10 | Deutschland, S. 270-274 | 国粋主義イデオロギーの形成 | 事前 テキスト S. 270-274を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
11 | Deutschland, S. 274-278 | 1923年危機の克服と相対的安定期の始まり、ナチ党の二面性 | 事前 テキスト S. 274-278を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
12 | Deutschland, S. 278-281 | 相対的安定期の見せかけの安定、国粋主義勢力の後退、大恐慌の始まり | 事前 テキスト S. 278-281を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
13 | Deutschland, S. 282-286 | 1933年3月の選挙分析、ファシズムの3つの形態 | 事前 テキスト S. 282-286を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |
14 | Deutschland, S. 286-289 | 大統領内閣、ナチ党は中間層の党ではない | 事後 テキスト S. 286-289を読む 事後 読んだ内容を200字以内にまとめる |